初光 

                        
鹿児島酒造(株)阿久根工場   阿久根市栄町130
Tel  0996−72−0585
      ゲットした日 : 平成14年10月2日
                     

    
  前回に引き続き阿久根焼酎の紹介である。 この焼酎も焼酎探索家Aptiva野郎師が、北薩の焼酎事情視察のため飛び込んだ阿久根市内のDSで、価格と物珍しさに目を奪われ、心ならずも購入された物である。 師の言によると北薩系2巨大銘柄に抗するには、やはり価格で勝負するするしかなく、最近県内で一大ブームを引き起こしている「おOっOさあ」等の経済酒いわゆるディスカウント酎の範疇に入る商品とのことである。 鹿児島県酒造組合HPによると一升瓶定価は1,620円となっているが、実売価格は1,100円前後ではないだろうか。

  ラベルには海上に昇る朝日が描かれている。 うむっ・・・、薩摩半島ウエストコーストでは太陽は海に沈むことはあっても、海から昇ることはないはず・・・(-_-?)、なんて無粋な話はこの際無しにして(^_^;)、銘柄名「初光」から推察するに、ラベルには初日の出が描かれているのであろう。 トラディショナルな地焼酎らしさが出て非常に好感が持てる。 
  肩ラベルにはしょうちゅう乙類甲類混和と記載され、原材料はさつま芋、米こうじ、麦こうじ、麦、米、甲類混和となっている。 アルコール度数25度。 一升瓶の他に、紙パック及び4Lペットボトル等もあるのではないだろうか。

  生で飲んでみた。 爽やかな微香性の薫りである。 口に含んだ瞬間はスッキリとしているが、味蕾による獲物の解析が進むに連れて、多面体の味わいが引き立ってくる。 
  ロックにしてみた。 冷えて薄まってくると、スッキリとキレの良い味に感じる。
  お湯割りにしてみた。 甘く爽やかで、さらりとして抵抗無く口腔内にとけ込み飲み易い。 芋の存在感が他を凌駕し、殆ど一般的な芋焼酎と変わらない風味である。
 
  芋、麦、米の混合焼酎で、しかもよりによって甲類混和という、芋焼酎原理主義者から見ると、異端極まりないアルコール飲料との先入観念を持たざるを得ない。 しかしながら、どうしてどうして、ラベルを見なければ普通の芋焼酎と区別できないほどの出来映えなのである。(^^ゞ) この味でこの価格・・・、コストパフォーマンスの良さが実感出来る。 うむぅ・・・薩摩焼酎も奥が深い!(^_^;)
  どの様な飲み方でも結構美味しく頂けるが、お湯割り系統がふくよかさがよく出ておりお薦めである。

                            平成14年12月10日記載