田苑 

                        
田苑栗源酒造(株)   薩摩郡樋脇町塔之原11356−1
Tel  0996−38−0345
ゲットした日 : 平成14年1月20日
                     

  
田苑
  久しぶりに自分で購入した焼酎の紹介である。(^^ゞ)
  「田苑はベートーベンの田園を聞かせて美味しくなりました。」と言うコピーで一世風靡した「田苑」は、田苑栗源酒造(株)の主力銘柄である。 しかし、試飲では味わったことがあるが、じっくりと向き合うのが初めてとは、焼酎フリークとしては情けない限りである。(^_^;) それだけ薩摩には美味しい焼酎が横溢していることの証左とも言えるだろうが・・・。 麦製もあるが、芋焼酎原理主義者としては、やはり芋でしょう。(^_^;) 

  特長である音響熟成については田苑栗源酒造(株)のホームページに詳しく記載されているし、「煮立て」でも触れたので此処では割愛する。 もう一つの製法上の特長である無菌開放発酵とは同社のHPによると、「当社では各工程中での雑菌数を103個/ml以下で製造しています。酵母菌の数が108個/mlですので如何に少ない菌数であるかご理解頂けると思います。雑菌数を103個/ml以下に抑えて製造することは大変難しい技術なので、あえて無菌開放発酵としています。」となっている。 伝統に培われた技術だけに慢心することなく、美味しい焼酎造りに斬新かつ真摯に挑戦する同社の姿勢に拍手を送りたい。

  ラベルはグリーンを基調にした色調で、オーケストラの写真を背景に銘柄名と「音楽仕込み」と記載されている。

  生で飲んでみた。 骨太の芋焼酎本来の味わいながら、驚く程すっと自然に口腔・咽頭粘膜をくぐり抜けていく。 そして広がりを感じる後味に仕上がっている。
  ロックにすると、重厚さを残しながらも、さらりとした味で飲み易い。 これはゴイゴイ行きそうな危険性を感じる。(^^ゞ)
  燗付けにすると、ふくよかさが引き立ち、コク及びキレとも申し分ない。 アルコール濃度は12.5%なのだが、それ以上の濃さを感じる。 所謂辛口のうんまか正統派焼酎と言えよう。 冷めてくると甘味が前面に出てくるのも嬉しい。

  こだわり系焼酎を凌駕する程の秀逸なレギュラー焼酎であり、日々のダイヤメをじっくりと美味しく堪能出来る。 飲み方を全く選ばないが、季節に応じた選択が一番であろう。 とは言っても、何時の季節でも薩摩じごろはやはりお湯割りが一番好きだが・・・。(^_^;)


                         平成14年2月18日記載