第26夜 砕け散るまで飲め!


    日時: 平成14年12月28日(土)午後6時半〜
    場所: 鹿児島市名山町「鷹」

  参加者: Aptiva野郎さん台帳管理人さんよ〜ぐさんたまさん、にっしー

  本日の主役: 金乃露(川越酒造場)、さつま海潮(若潮酒造)、寿原酒(尾込商店)、子鹿35年壺入古酒(子鹿酒造)、 新芋焼酎(国分酒造)、桜島2002年蔵出し原酒(本坊酒造)、他多数。

  本日のショケ: 刺し盛(キビナゴ、イカ)、鶏の唐揚げ、寄せ鍋風湯豆腐、おでん、ポテトサラダ、胡瓜の漬け物、その他沢山美味だけどとても食べきれなかった。(^^ゞ)




鍋
鍋と提供酎を前にした物静かな男。
  電話の声は明らかに憤慨していた。 「にっしーさん、あんしゃ滅茶苦茶じゃっど!(-'-) キャーキャーワーワーゆて! 某おんじょなんだ、ヘロヘロい酔くろて訳の解らん英語どん得意気に喋って・・・。(-_-メ)」
  事の発端は12月7日(土)に賑々しく挙行された武州での老若男女入り乱れての楽しい飲ン方の様子を(こちらを参照→)、得意気に電話で伝えてきた人物がいたからである。 その人物は飲ン方実況中継の鬼才で新生命体の尊称を欲しいままにしているRyoさんその人であり、あまりの羨ましさに憤慨した人物は薩摩精酎組一番隊隊長Aptiva野郎さんである。
  田舎者の羨望感を著しく煽る電話は小生をも襲撃していたである。 そして我々の忘年会は12月1日(日)に終わったにも拘わらず、べっぴんさんを交えた華やいだ飲ン方への憧憬を禁じ得ず、「おいたちゃ毎度毎度色気んなか男ばかりの飲ン方じゃっとに、あげな乱痴気騒ぎを見せ付けられれば、薩摩隼人としては黙っちゃおれんど!(-_-メ) もう一度忘年会をやり直すっが! 今度は香水系もやむなしじゃっが! 地獄の底まで付きおど!」と年甲斐もなく応じてしまったのである。(^^ゞ)
  「ラジャ〜、最終ミッションごあすね。\(^o^)/ 暗号名『砕け散るまで飲め!』ごあすね〜!(^^)」と喜々としたAptiva野郎さん。
ビール談義の二人
ハートランドを褒め合う二人
  実は小生情けないことに12月1日の忘年会では途中酔い潰れてしまうという醜態をさらけ出し、最年長ノンゴロとしての面子を回復するためのリベンジの意味合いもあったのである。(^_^;)

  当日、最年少おのちゃんはよんどころない事情(それって彼女とデートじゃん(^_^; )で欠席。 酔船さんは仕事。 宝納さんも最後まで粘ったが奥様の逆鱗に触れて、配達に忙殺と言うことで5名の飲ン方になってしまった。

  小生は三河の実家に帰省する妻子を西鹿児島駅まで送り、照国神社傍の某団体の駐車場に愛車プリメーラワゴンを駐車し、後部座席と荷室にマットとシュラフを引きビバーグ(野宿)準備を完了させ、歩いて鷹に向かった。
小雨の降る寒い夜であった。 7時前に鷹の暖簾を潜るとAptiva野郎さんとよ〜ぐさんは既に「キリンハートランド」で始めていた。 身体の冷え切った小生はすぐさま焼酎から始めたかったのだが、珍しいビールの誘惑には勝てずに、これを2杯程飲む。 
古酒を奪い合う
幻の35年古酒を囲んで(^^)
  小生より少し遅れてタマさん到着。 「キリンハートランド」は稀代のビール通でもあるたまさんのお気に入りなので、感激の様子。 さすがAptiva野郎さん、心配りが憎い!(^^)

  この飲ン方のために猛牛さんが宮崎焼酎「金乃露」(川越酒造場)、goidaさんが福岡某酒店のPB「さつま海潮」(若潮酒造)をご恵送下さった。 御両名には本当に感謝感激であります。m(_,_)m この「金乃露」、Aptiva野郎さん好みの焼酎で、5合瓶だったら一晩で空けるかもと豪語する。 確かに宮崎焼酎の特長である優しい味わいが出ているのだが、ただ飲み易いだけではなく、腰の強いしっかりとした風味を保っている。 「さつま海潮」は「さつま若潮」に似ているが、黒麹仕込みキレの良さがよく出ている
  たまさんがリックより「子鹿」35度1升壺入り1966年製造をおもむろに取り出す。 聞けば勤め先の院長の友人が肝疾患で焼酎が飲めなくなり、備蓄酎を頂いたとのことである。 いいなあ! 小生も飲めなくなった知人が欲しい。(^_^;)
  35年前の焼酎。(・_・) 芋焼酎古酒としては最も古い物の一つであろう。 たまさんもまだ味見したことが無く、開栓の儀式に及ぶ。 コルク栓が固くて微動だにしない。 で、小生が力任せにグイッとひねると少々動いた。 「あっ動いた!」と栓破損の戦慄が走る。(^_^;) あと栓を壊さないように恐る恐る引き抜く。 開栓完了、歓声が上がる。\(^o^)/ 
砕け散る寸前(^_^;)
砕け散る寸前。サラダ油を得意気に持つ。(^_^;)

  早速コップに少しだけ注ぐ。 何たる上品な薫り。 口に含むと旨味が舌上でさっ〜と昇華してしまう。 これは芋焼酎を完璧に超越した旨さである。 畏れ多くてゴイゴイなんてとても出来る焼酎ではない。

  「たまさあ、これは台帳管理人さあには飲まさん方がよかが。 あの人は古酒にうるさいかで持ってはっちっど!」 なんて言っている間に、8時過ぎ台帳管理人さん到着。 新事業のため多忙を極めているらしいが、顔色もよく充実感みなぎっている。 やはり軌道に乗り、想像以上の実績を上げているのだろう。
  ビールの後、この「子鹿」を飲み感嘆の声を挙げる。 お擬音さあを所望すると、「みゃまみゃましゅるるみゃふみゃ・・・」と凡人にはとても理解不能な表現を始めた。 しかし、このお擬音さあにはれっきとした法則があるらしい。味わいの表現も奥が深いですな〜。(^_^;)
この古酒は持って帰ると譲らない台帳管理人さん。 青ざめるたまさん。 「台帳管理人さあ、こんたたまさあげぇん家宝じゃっで、ぐらしかが〜!」と具申して、ようやく収まる。 しかし、本当に古酒マニア垂涎の逸品ですな。 もちろん値も付けられませんね。(^^ゞ)
 
名山町で全員集合
鷹の主と記念撮影。今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願いいたします。m(_,_)m
  Aptiva野郎さんが鷹に備蓄した焼酎を次々飲む。 よ〜ぐさんは先日の人間ドッグの結果はまあまあとのことである。 9月にお会いしたときよりは少し締まって見えた。 かなり健康に留意されているのだろう。(本当か(-_-?) この日は何時にも増して静かにセーブしながら飲んでいるようあった。 ひょっとするとRyoさんの「にっしーは老練な勧め上手!(-'-)」という誤ったブリーフィングが効いているのだろうか?(-_-?)

  ワイワイガヤガヤ飲んでいると毎度の事ながら時間はあっという間に過ぎてしまう。 9時過ぎになって「ここを早めに切り上げて香水系の店に突入すっが!」と小生。 「にっしーさあ、そん香水系をあたいげぇんかあちゃんに悟られんごっ!」と狼狽するAptiva野郎さん。 どうやら、カミさんより母親の方が怖いのは男の宿命のようですな・・・。(^_^;)

  名山町から電車通りを歩いて、天文館の黒糖焼酎の店「群倉(ぼれぐら)」へ。 落ち着いた雰囲気で奄美旅情を掻き立てる店である。 網焼酎界の貴公子いでさん、Ryoさんがそれぞれいたく気に入り、1日の内に2度訪れたというのも解るような気がする。

ハブの怖さに悶絶寸前
瓶からハブを捕り出し肝を鍛えるも悶絶!(^_^;)
  ここではハブの唐揚げや塩豚等島料理に舌鼓を打ちながら、黒糖焼酎をロック水割りで飲む。 女将さんサービスの自家製ハブ酒を回し飲みする。 甘く臭みは殆ど感じない。 これって本当に精が付くのだろうか。(-_-?)
  「女将さん、カウンターのハブの入った酒瓶を向こうに持っていって。 ハブがこっちを睨んじょっで恐ろしか。(>_<)」とAptiva野郎さん。
  「けしんだハブがないごて恐ろしかね。 薩摩精酎組一番隊隊長として情けなか! 間近でまじまじと見っせぇ、肝を鍛えんとすまんが!」と小生。
  「ですよ〜。(*^_^*)」と女将さん。 ハブ酒の瓶の蓋を開けて、箸で中身のハブを取り出そうとするたまさんに、「動かないと思うけど、気を付けてね。(*^_^*)」と女将さんが声を掛ける。
  店内に緊張が走る。 「ひえぇぇ〜〜〜〜。(;_;)」と恐怖の余り顔を覆うAptiva野郎さん。 この責め苦で酔いが一気に加速したようである。(^_^;)
  しかしよか店でしたね。 Aptiva野郎さんの本名で「浜千鳥の詩」をキープしたけど、当人は覚えていないでしょうね。

  11時前に店を出る。 店の前で隣のスナックのお姉さんを拉致して強引に記念撮影。(^_^;)
2軒程、香水系の店への突入を図るも、満席とのことで、敢え無く撃退されてしまう。
お姉さんを拉致
群倉の前でお姉さんを拉致する。(^_^;)
 「じゃれば沖縄ソバを食もっが!」との全く脈絡のない小生の提案がみんなの賛意を得る。 「沖縄ソバはこっち。(@_@)」と泥酔したAptiva野郎さんが引率する。 さすが天文館の主である。 ここまでなるには幾多の試練や痛い目にもあったのであろう。 しかしヨロヨロしながらも方向を定めて天文館海を夢遊案内するAptiva野郎さんは頼もしかった!(^^)

  入った店は沖縄料理の店で雰囲気もこれまた抜群! 「菊乃露古酒」のボトルをキープしてロックで飲む。 旨い!沖縄ソバを食べたのは台帳管理人さん、たまさん、小生の3名。 よ〜ぐさんはやはり健康に留意しているのだろう。 Aptiva野郎さんは飲み過ぎて麺の入るスペースがないとのこと。(^_^;) しかし、飲んだ後の麺類って、何でこんなに美味しいのでしょうね。 デブ道一直線なのに、麻薬のように拒みきれない魔力がありますな〜。(^^ゞ)

  よ〜ぐさんの乗る国分行き最終電車が、西鹿児島駅11時50分とのことで、まだまだ飲み足りなく、名残惜しかったが(特に香水系・・・(^_^; )、11時45分頃散会し、それぞれ帰路に就いた。

  簡易ベッドと化した愛車の荷室の寝袋に潜り込むと瞬く間に爆睡したようである。 朝目覚めると、窓ガラスは凍っていたが、厳冬期北アルプスを共に戦った寝袋さえあれば、薩摩の野営程度は楽勝で有ることが実証された。 ただ難点はもう少し荷室の縦寸が長ければ・・・。(^_^;)

  帰宅するとAptiva野郎さんから電話が入った。 「昨日は砕け散ってしまって・・・。(^^ゞ) 群倉辺りから殆ど記憶がなかです。(^^ゞ)」 「そいじゃれば、今朝はグェ〜〜じゃなかね?」 と小生。 「それがあんまり・・・。比較的爽快です。(^^)」との返事。 うんにゃ、あひこ酔くろちょって、翌日には残らない・・・!(・_・) まこて強えもんじゃっ!

  皆さん今年は本当にお世話になりありがとうございました。 来年も飲ン方は続く。 宜しくお願いします。m(_,_)m

  いや〜、ほんのこて焼酎の縁ちよかどな〜!


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