探検隊薩摩侵酎


    日時: 平成14年4月12日(金)     場所: 鹿児島市名山町「鷹」

  参加者: 隊長殿(九州焼酎探検隊)、猛牛師(九州焼酎探検隊)、Gen師(九州焼酎探検隊鹿児島方面隊)、けんじ師(九州焼酎探検隊日向方面隊)、Aptiva野郎さん(精酎組)、台帳管理人さん(精酎組)、にっしー(精酎組)

  本日の主役: 種子島金部衛(種子島酒造)、さつま白波黒麹仕込み(薩摩酒造)、旬(尾込商店)、天文館(宇都酒造)金峰(宇都酒造)、島娘(長島研醸)、影法師(白石酒造)天狗櫻(白石酒造)、都の露(トウモロコシ30年物)、その他多数銘柄失念。

  本日のショケ: キビナゴ刺し、地鶏刺し、ツケアゲ、鶏の唐揚げ、アラカブの味噌汁、おかべ、サザエ壺焼き、豚骨煮、筍煮、etc.


名山町
名山町の佇まい。後生まで残したい風景である。
  九州焼酎探検隊の重鎮方がお忍びで薩摩侵攻されるとの情報を得、我々精酎組が迎撃ジョイントすることになった。 「鷹」の佇まいや飲ン方の様子は猛牛師の詳細かつ秀逸極まりない報告(こちら→)があるので参照されたい。
  小生は使役のため6時半に加世田を出立した。 前回「焼酎天国」にて空きっ腹で鯨飲の蛮行におよび、逆噴射の醜態を呈し討ち死にした反省より、胚芽入り白米を掻き込んでからハンドルを握ったのである。(^_^;)

  猛牛師は焼酎愛好者のカリスマ的存在で、希代の酒豪にして機知と博識ほとばしる芸風は電脳網四海に轟き渡っている。
  ど田舎者でヨクロボのアナクロオヤジは叡知の塊のような眼にはいかように映るのか戦々恐々としていたのである。 が、「焼酎に貴賤無きと同様に、ヨクロボにも貴賤無し! 自分が心配する程には他人は気にしない!」を座右としている小生は、薩長同盟を前にした薩摩志士の如く、焼酎縁の膨張に胸が張り裂けそうな快哉を感じていた。
鷹座敷
鷹の座敷。テーブルにはショケが乗り切らない。

  「金峰」「天文館」の2本括りを下げて「鷹」に突入しようとした刹那、携帯のベルが鳴った。 発信元はAptiva野郎さんである。店内からであろうと思い、「こんばんは〜!」と叫びながら勢い良く戸を開けると、既に出来上がっている九州焼酎探検隊の視線を一身に浴びてしまった。 ”むっ、Aptivaさあがおらん!”とたじろぎながら、女将さんに「息子どんな?」と聞くと、怪訝そうな顔をしている。 えっ!ひょっとして小生の顔を忘れたの?(T_T) 
そこへAptivaさんが共同トイレから帰って来た。

  自己紹介し名刺交換を済ませて、テーブル上のビールには目もくれず早速お湯割りを飲む。 ズビズビズ〜〜、う〜む、旨い! 隊長殿も猛牛師も初対面なのだが、旧知の如き親近感を覚える。 お土産に明太煎餅を頂いたからでは決して無く、柔和な眼差しの中に自分と同様に焼酎を愛し出会いを大切に思う心を本能的に感じるのである。(^^)

  小生より15分程遅れて台帳管理人さんが登場した。 新年度、職場の組織替えで色々と気苦労の多い様子であった。また管理サイトも管理人が変更するかも知れないとのことであったが、飲ン方に参加した全員がもはや焼酎界重要無形文化財指定になったリレーインタビューの継続を懇願したのは言うまでもない。
  鷹の座敷は半畳程しかなく、大の大人4人入ればいっぱいなのだが、ぎゅうぎゅうに詰めて5人座る。 やはりちょっときついですな。 短足の小生はまだしも、猛牛師や台帳管理人さあはかなり窮屈だったでしょうな。(^_^;) しかし、この文字通り膝付き合わせて飲む、と言うのがまた堪りませんな。(^^) 

隊長殿
我々に講話を賜る隊長。
  隊長殿は立派な髭を蓄えた豪傑で、たおやかな笑顔の中に幾多の修羅場をくぐり抜けてきた者だけが持つ威厳と年輪及び男の優しさが感じられた。 齢60過ぎにも拘わらず頭髪は照葉樹林の如くふさふさしており、まことに羨ましい限りである。(^_^;) 飲み方も話し方もまさしく真の大人の風格を感じさせる物で、焼酎の飲ン方でわびさびの世界を体現されているかのようであった。 いまだに若い女の子にキャーキャー言われるのも納得である。

  猛牛師が猛烈な勢いで写真を撮りだしたので、小生も泥酔する前に記録をと思い、新しいデジカメCanon PowerShot S30 を取り出し、液晶画面を覗く。 すると猛牛師より「わての顔にはモザイクをかけて下され〜。」とのお言葉。(-_-?) 拙ホームページは巷に氾濫するアダルト系サイトと異なり、モザイク無しを頁旨とすることを主張したのだが、ガンとして聞き入れない。 何故と薄い頭をひねってみると、要するにご尊顔が露出するとまずいのですな。 年の頃は小生より若干お若いとお見受けしたが、頭髪の多さは小生二十歳の頃を遙かに凌駕し、なおかつ福山雅治似の美丈夫なのである。(^_^;)
猛牛師
カメラを向けると顔を隠す猛牛師。
しかも焼酎網界随一の学識と機知! さらにJBLコーン紙ウーハーに最適化したかの様な低音美声で語りかけられメロメロにならない女性はないであろうと拝察された。 やはり一方的に熱を上げられ身の危険を感じたことも度重なったのであろう。 あるいはほとぼりが冷めたにも拘わらず、閑散とした拙サイトの画像1枚で、慎ましく平穏な生活が綻びを見せ、華麗なる過去が白日の下に曝される・・・、ぬわぁ〜んてわけないか・・・。(^^ゞ)
まあ、お話をしているだけでも楽しいですな。 細かいことには拘らず、心底焼酎や人生をエンジョイされている好漢ですな。(^^)

  Gen師とはあまり話が出来なかったのだが、まさしく薩摩を代表する体型の持ち主である。 眉も濃い! 寺原君、Gen師のような眉が男らしく凛々しく、九州では文字通り秀眉と言うんだぞ! 男が柳眉にしてないごっか!(-_-メ) 物腰は至って穏やかで、もちろん酒も強いですな。 何やら浪人中とのことであったが、今後の健闘と成功を祈らずにはいられない。
幹事を囲んで
けんじ師のスーツ姿が際立っている。


  けんじ師と飲むのは3回目。 職場から直接来られたのであろう。 この日は颯爽としたスーツ姿であった。 かなりきまっとるじゃないか!(^^) まさしくホワイトカラーの若き焼酎宣教師然としており、身体全体ではち切れんばかりの知識を発散させている。(^_^;)  特に焼酎をはじめ酒類全般及び食物(それだけじゃないのでしょうが・・・(^_^; )に対する探求心と造詣の深さには毎度のことながら驚かされるのだが、今回は「都の露」(とうきび製、20年貯蔵古酒)5合瓶をご持参下さった。 う〜む、極まろで飲み易い。 製品にならないと判断し放置してあった焼酎らしく、宮崎の蔵元でしか販売しないらしい。 「 この焼酎は幾らぐらいすると思いますか? 」と聞かれたので、「20年物じゃれば最低3,000円ばっかいすっとじゃなかな?」と答えた。 正解はなんと900円らしい。 瞠目の焼酎がたったの900円!(@_@) 宮崎焼酎の実力良心恐るべし!
鷹の前で
散会時、「鷹」の前で記念撮影。
  
 座はカウンターとの2カ所に別れて益々盛り上がる。 猛牛師、けんじ師、Gen師はカウンターですっかりくつろいでいるようである。(^_^;) 小生は主に隊長殿と酌み交わしたのだが、大分生まれで日本酒が好きだった隊長が薩摩出張を切っ掛けに焼酎の虜となり、今では焼酎業界注目の九州焼酎探検隊隊長になった話など興味深かった。

  前もって10時過ぎには戦線離脱させて欲しいと懇願していたので、10時過ぎにAptiva野郎さんからサインが送られて来たのだが、アルコールが少しでも入ると理性のかけらも蒸散してしまい、「まだまだよかたっが!」となってしまう。 相変わらず愚かじゃっど!(^^ゞ)

  鯨飲の挙げ句、女将さんも腰を抜かす程喰らい、11時頃に鷹を散会したのだが、もちろんこれで収まるはずはない。(^_^;) 「天文館」「金峰」の一升瓶を抱きかかえて名山町から天文館までブラブラ歩いて行った。 町行く人達の中年ヨクロボ集団に対する奇異な視線もかえって誇らしく思える程よか気分であった。(^^ゞ)
  名前は失念したが台帳管理人さんお薦めの焼酎バーに入り、各々好きなお湯割りを所望す。 しかし、小生かなり酩酊しており、グラス半分ぐらいしか飲めなかった。

  12時過ぎ2次会場も散会し、九州焼酎探検隊の猛者は意気揚々と一升瓶をぶら下げ深夜の天文館に潜入していった。 後日談ではあるが、3時まで飲んで、最後はラーメンで締めたらしい。 す、す、凄すぎる。(@_@)

一升瓶と共に
一升瓶を抱きかかえ夜の町を練り歩く。(^^)
  前回轟沈した小生を気遣ってかAptiva野郎さんが運転代行を探してくれた。 「Aptivaさあ、こん車で名山町ずい戻っが!」と言ったのだが、「いや、あたいは此処で・・・。」と小生を見送ってくれた。 Aptiva野郎さんの足下をよく見ると、靴ではなく上履き用のスリッパを履いているではないか。(・_・) やっぱい酔くろちょっどな〜。(^^)

  何も構えない!何も気取らない!只々焼酎を美味しく楽しく飲む!そして肝胆相照らす仲を実感する。 九州焼酎探検隊の皆様、本当にありがとうございました。 これからも薩摩精酎組とのジョイント飲ン方をちょいちょいしもんそ。
  最後に幹事の労を執られたAptiva野郎さん、破格の飲食代でもてなして下さった「鷹」の女将さん、まことにお世話になりありがとうございます。
  いや〜、ほんのこて焼酎の縁ちよかどな〜!


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