第18夜  忘年会
  Aptiva野郎さん及び台帳管理人さんと始めてお会いしたのは今年3月5日のことであった。以来すっかり意気投合し、数度の飲ン方を通じ、薩摩偏愛芋焼酎原理主義の絆を益々強固な物にしている。 誰言うことなく、忘年会をやろうという気運が盛り上がるのはむしろ自然の成り行きであろう。

  当初、3名だけの飲ン方の予定であったが、一人当たり焼酎消費量日本一を誇る宮崎県の精鋭けんじさんとgoidaさんの乱入が前日になり急遽決まった。 薩摩守備隊は50才超の小生を始め、辛うじて30代を保っている2名に対し、20代の若さを誇示する宮崎精酎隊の参戦にいささか戦々恐々とした。 

  壮絶不可避の飲ン方の前に心を落ち着かせるため、名山町を散策してみた。 ここは間口2〜3m程の小さな飲み屋が軒を連ねる路地裏で、日本にまだこんな場所が残っていたのかと驚かされるような、懐かしさ溢れる横町なのである。 我々ノンベーにとって重要文化財への指定を懇願したい程の聖地然とした佇まい雰囲気に魅せられてしまう。
  今回、会場の「鷹」はAptiva野郎さんのお母上が切り盛りしているお店で、5名程座れるカウンターと、4名程の座敷があり、何かしら哀愁が漂い常連になりたいと言うノンベーの本能的衝動に駆られそうである。(^_^;) 座敷にはAptiva野郎さんが営々と備蓄した焼酎が燦然と整列している。

  4時からの参加はAptiva野郎さんと小生二人である。 「かーちゃん、ビールをくいやい。」、「キリンがよかね?」、「うん。」・・・との会話の後、出されたスーパードライで乾杯して忘年会は静かに滑り出した。(^_^;)
  5合は優に入ろうかという巨大黒ヂョカ「照葉樹林」を飲む。 何とも清冽な味わいである。 旨い! ゴイゴイ行って、5合程を瞬く間に飲み干してしまった。
  オイオイ、Aptivaさあ、ちょこっちペースが速えとじゃなかね!

  20分程遅れてgoidaさんが登場した。 就職を祝って乾杯!
親子程歳の違うgoidaさんは23才。 さすがに若い! しかも折り目正しい好青年であるばかりでなく、銘酒「平成元年」「伊佐美」を持参し、若さに似ず気配りもなかなかのものである。(^^ゞ) あまり酒には強くないと謙遜していたが、なるほど即座に朱に染まってくる。
  宮崎での学生時代のことなどを色々聞いたが、この何とも好感度抜群の人格は純朴で天然そのものの宮崎の風土によって醸し出されたと確信した次第である。 愚息も成績が良ければ宮崎大学で学業を積ませたいのだが・・・その成績が大問題なので・・・、まあ高望みはしないで置こう。(^_^;)

    飲ン方風景
 3畳程の座敷に座り、それぞれ焼酎を取ってポーズを決めた・・・はずだったが。(^_^;)


  5時過ぎにけんじさんが合流した。 けんじさんは本名の通り先祖は奄美出身らしいが、朴訥の中に豪快さを漂わせる若武者である。 飲み方も豪快そのもの。 宮崎焼酎20度を常々生で飲み親しんでいると疑わせる程、生でも湯割りでもゴイゴイと飲み進む。  焼酎道探究に日夜心血注いでいるのだろう、ほんの20分ぐらいの間に多種銘柄試飲し、小生の蓄積した酒量を遙かに凌駕したのではないだろうか。
  けんじさんも焼酎を3本持参しており、銘柄は失念したが球磨の哲人SASANABA師ご推奨の球磨焼酎も含まれていた。(~_~)

  6時半頃台帳管理人さんが「ことぶき原酒」の1升瓶を抱えて登場。 あれこれ話をしたのだが、アルコール性健忘症故、何を話したか全然憶えていない。(^^ゞ)
  かなり酩酊したためHP掲載を断念し、ひたすら語り飲み耽っていたら、Aptivaさあに写真撮影を促され、渋々シャッターを押す。 すると、けんじさんが秘剣氏の撮る写真はみんなコップを掲げていると話し、もう一枚ポーズを決めてパチリ。(^^)
  もうろうとした目で隣を見るとgoidaさんの顔色がすっかり元通りに戻っている。さすがに若い。 ここからまたゴイゴイ飲むのだろうと驚愕する。

    鷹の前でお別れ
 お別れにお店の前で。 左から台帳管理人さん、Aptivaさん、けんじさん、goidaさん。


  同じような志を持った人間同士の飲ン方は濃密で楽しい。 そしてそれに反比例して時間は短くなる。 未成年のシンデレラでも12時迄は遊べるのに、田舎の貧乏おんじょは8時迄しか許されない。(T_T)  偵察のため外に出てみると、既にカミさんが厳しい面持ちで待ち構えていた。 ああ・・・!戦線離脱やむなし・・・!(T_T)

  後ろ髪を引かれながら皆さんに別れを告げ、車に収容されたのだが、ここから記憶は全く壊滅している。 帰宅するなり崩落した・・・らしい。(>_<;) 服を着たまま寝ているのに気付いたのは朝の5時だった。 お金を全く払っていないことに気付いたのはそれから3時間程経ってからであった。(^^ゞ) お代は、Aptiva野郎さんの出世払いになったらしい。  Aptivaさあ、早よ出世しっくいやんせ!(#みんなの願い・・・(^_^;)

  後で聞いた話だが、あれからなんと延々11時まで飲んでいたらしい。(・_・) 恐るべし!宮崎精酎隊&薩摩守備隊! とてもおんじょには付いていけませんな。(>_<)

  しかし、楽しい飲ン方でありました。 Aptivaさんのお母上、本当にお世話になりありがとうございました。 けんじさん、goidaさんまた合同飲ン方をやりましょう。
なんなら、今度は薩摩守備隊が押し掛けましょうか?(^^)
  
   
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第17夜 第19夜
日時:
 平成13年12月15日(土)
 
場所:鷹
  鹿児島市名山町
鷹 



 本日の主役
 照葉樹林(神川酒造)
 かせだんもん(宇都酒造)
 百合(塩田酒造)
 萬膳(萬膳酒造)
 平成元年(?)
 月の中新酒(川越酒造)
 さつま白波25年物
   (薩摩酒造)
 ことぶき原酒(尾込商店)
 兼八(四谷酒造)


 参加者
 けんじさん
 goidaさん
 台帳管理人さん
 Aptiva野郎さん
 にっしー
 


 メインディシュ
 キビナゴ刺身
 鳥唐揚げ
 おでん etc.