よ〜ぐさんの帰省に合わせて飲ン方をすることになった。 思えばネット上のバーチャルの世界で交流していた人達の中で、リアルの世界で初めて飲ン方をしたのがこのメンバーで、本年3月のことである。
それ以来兄弟のような(年齢的には問題ないはず・・・(^_^; )付き合いをしている。
焼酎という共通項が年齢、職業、地域を越えて人の繋がりを促すのを強く実感した半年でもあった。
約束の時間に30分程遅れて白雪に着くと、もう既に3名は
静かに飲んでいた。娘さんが、お絞りを出してくれたので、生ビールを注文し、急いで煽って喉を潤した。 Aptivaさんが「ママ、お任せで・・・」と注文したので、「娘さんかと思った。」と素直な真情を吐露したのであるが、どうもベンチャラを言ったと誤解されたようである。 小生も実直な薩摩隼人の端くれとして虚言を潔しとしないのであるから、何卒ご理解願いたい。(^^ゞ)
この日はAptivaさんが
「栗野」、
「花恋慕」、台帳管理人さんが
「未来派」、
「さつま白波」、よ〜ぐさんが
「黄麹蔵」を持ち込んでくれた。 小生は何にも無し。(^_^;) その他の焼酎は前回の飲ン方の残りである。 そしてAptivaさんが
割り水用の水も持参し、なんと湯割り用のお湯も
銘水なのである。 此処まで凝るとさすがに脱帽である。
まず、例の
「さつま白波」瓶内熟成30年物をよ〜ぐさんに味わって貰う。 透明の瓶が懐かしい等と話をしていたら、管理人さんがまだ色んな家にこのような
埋蔵焼酎が忘れ去られてあるはず等と言い出した。 小生が「先日古酒作成用に10本程新聞紙に包んで棚の中にしまったから、もし私が死んだら、我が家に押し掛けて、貯蔵焼酎を持っていって良いよ。」なんて冗談めかして言ったら、皆獲物を狙うかの如き真剣な目つきになっていた。 まあ、年も一巡り以上違うし、不摂生の限りを尽くしているし・・・死んだ時ぐらいは人様のお役に立つのも良いか・・・(^_^;)
(乱雑に置かれた本日の焼酎。テーブルに乗り切れないのも2〜3本有った。)
次に、やはり管理人さんが持ち込んだ
「未来派」を飲む。 ラベルにスペースシャトルなどもあしらい、イオン交換による濾過等いわゆる飲みやすさを追求した非常に斬新な焼酎である。 同じ原口酒造の
「古典派」とは製法、ネーミングなど対極にある焼酎でと言える。 しかも、なんと
18年程前に製造され、最終的には販売出来ずに事務所にゴロゴロしていたのをくすめて来たらしい。 確かに芋の風味が少ない飲み口ではあるが、ロックなどでは結構いけるのでは・・・。
次にAptivaさんが奥様の在所吉松町より仕入れてきた
「栗野」を飲んだ。 今年のゴールデンウィークに栗野町でこの焼酎を見かけたが
麦混であったので購入せず、やむなく吉松町で
「ゆうすげ」を買った話などをしながら飲んだのだが、不思議なことに麦焼酎の混ざった味が殆ど感じられず、普通の芋焼酎の味わいなのである。 台帳管理人さんは
日当山醸造独特の味わいであると言う。 そう言えば、
「アサヒ」をまだ飲んでいなかった。(^_^;) 材料だけで焼酎を断罪することがないようにとの戒めから、
「栗野」を持ち帰るようAptivaさんより厳命された。(^_^;)
「花恋慕」は黒糖焼酎で音響熟成によりよりマイルドで深みのある味わいを出しているらしい。 このボトルは祝い事の引き出物バージョンなのだろうか? ロックで飲みやすい。
「黄麹蔵」はやはり華やかな味わいの焼酎である。小生はロックで
「花恋慕」と交互に頂いた。
飲むに連れて小生は大分酩酊し、オヤジらしく何か笑える話題で盛り上がろうとしたのだが、皆さんまるで
秘密会談でもするかのように、PCとかインターネットのこと、はたまた靖国神社問題等堅い話が次々に出てくる。(^^ゞ) しかも、あくまでも
静かに穏やかにである。 Aptivaさんもいつもよりずいぶん押さえて飲んでいるようかのように観えた。(-_-?)
まあ、一般的に
薩摩ネイティブ大人の飲ン方とはこのように茶話会の如く静かで、取り立てて大仰に談笑せずとも心が通じ合うものなのである。(^_^;)
しかし、気の合う同士静かに語っていても時間は瞬く間に過ぎていくものである。次回は薩摩酒造城下町枕崎で焼酎界の要人を囲んでの飲ン方を期して11時前に別れた。 皆さん全く酔人態とせず、また2次会に行こうなどと騒ぎ立てもせず、平然と帰路に就かれた。(^_^;)
そして皆さんが、あんなに大酒飲みにも拘わらず、スマートな体型を維持しているのが、おぼろげながら諒解出来たような気がした。 戦後の食糧難を若干経験し、食べられるものは限度いっぱい何でも喰らい、人の残し物まであさましく食してきた大食漢の小生には量的に少々物足りないのである。 せめてお任せで3,000円ぐらいだったら・・・、・・・止めます止めますデブの元ですね。(^_^;)
結局解散後、一人寂しく蕎麦を食べて帰った。 嗚呼、デブ道まっしぐら!(>_<;)
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第14夜 第16夜