我々薩摩ヨクロボ集団にとっては謎の焼酎評論家
秘剣氏が
来鹿されると言うことで、飲ン方をすることになった。 氏は鹿児島出身なので、正確には
帰省と表現すべきであろうが、精力的に蔵を巡りさらに有意義な飲ン方に没頭し、ご両親への孝行心の如き私心を微塵も感じさせない様は、さすがに焼酎道探究に邁進する聖者の如しと深く感銘を受けた次第あり、その崇高な理念と行動力故あえて
来鹿と呼ばせて頂きたい。(^^ゞ)
まずは静かな出だしであった・・・ |
ネット上で行き来して1年程が経ち、電話で話したこともあり、氏の輪郭は何となく私の心の中で出来上がってはいたのだが、初めてお会いした印象は、ホームページでの人柄がそのまま表れているような、知性と故郷への愛情と人間性の豊な方だった。 普段、人見知りが激しく、カタツムリのように殻に閉じこもりがちな小生が、いきなり旧知の如く打ち解けられるのも、同年という気安さ以上に氏の温厚篤実な人柄故であろう。
秘剣氏、からいもさんおよび佐多宗二商店のたいらさんと宮崎さんが南薩の焼酎蔵巡りの帰途、加世田の
マルダイ酒店に寄ったので、小生もからいもさんの車に便乗して鹿児島に向かった。 道中、
焼酎盆地のSASANABAさんや
日本酒ワールドの椀方さん等、江戸の焼酎評論家の情報をお聞きし、これらの方々にも是非お会いしたいとの念が益々強くなってしまった。
各々好きな焼酎を手に |
小料理小雪には6時前に到着したのであるが、先に到着した者同士で早速ビールで乾杯をする。 こういう所はノンベー同士遠慮がない。(^^ゞ) ビールを飲みながら、持ち込みしたおびただしい数の焼酎を並べて写真に納めるが、ちょっと尋常の数ではない。
全員揃った所で、からいもさんからご提供頂いた
「萬膳」酒造の新しい原酒
「流鴬」を頂く。
エッこれが焼酎?と言うぐらいに、まろやかで清冽な味わいである。 そう言えば道すがら萬膳さんの焼酎造りに対する
修行僧の如き真摯な姿勢、理想の蔵造りなど蕩々と聞かされたが、まさしく
何の邪念もない清き焼酎であった。
次に頂いたのは台帳管理人さんご提供の
「さつま白波30年もの」。 珍しさも相俟って一同感嘆の嵐であった。
Aptivaさんが先週の汚名返上とばかりにノートPCを取り出し、秘剣氏のBBSに書き込みをはじめた。 今週は調子良いみたいである。 秘剣氏も書き込みを始めり。
からいもさんとタブッチャンを中心に談笑するグループ |
ここら当たりからめいめい好きな銘柄を勝手に飲み出したのであるが、記憶がだんだんあやふやになってきている。
からいもさんは江戸の料飲店第一線で活躍されているだけあって、一言一言に重みがあり、こだわりも十分に感じる。 しかし、台帳管理人さんに、店の客に高価な
薩摩切り子で焼酎を出したのだが、幾らぐらいで購入出来るか聞いていたとき、「そんた止めた方が良かど。ヨクロボはないをすっか解らんで、落としたい、直に熱湯を注いでうっがったい(壊す)すっど!」と酔った勢いで諫めたのである。 からいもさんは「うちのお客様は泥酔して器物破損する方は一人もいません。」とやや憤然としていたが、諦めた様子である。 からいもの里の常連さんすみません。m(_,_)m
「金峰」と「不二才」を観較べる。
Aptivaさんはかなり酩酊状態(^_^;) |
たぶっちゃんは小生より僅か2才年下にもかかわらず、頭髪は何の憂いも感じさせない程豊富なのである。 さらに美しく優しい奥様をお持ちで、羨望の中年なのだが、いかんせんアルコールを受け付けない体質らしく、舐める程度にしか味見をされていなかった。 その代わり奥様がしっかりと効き酒をして的確な印象を述べられていた。
そう言えば、ひるね蔵酒亭は奥様の検閲があるらしく、あのお洒落で素晴らしいウンチクにも少なからず奥様が関与しているらしい。実は拙HPも愚妻に求めた感想も加味して記載している。 やはりこれからの焼酎は
女性の視点も取り入れたグローバルなアプローチが必要である・・・なんて話したような・・・(^_^;)
秘剣氏の御実弟はインターネットと碁が趣味らしい。 碁のことは全く解らないが、話をすると我が弟の如き心境になり和らぐのである。 しかも体格が良い・・・。 かなりの酒豪ですな。(^_^;) お父上はあまり飲まれなかったと聞いたが、ノンベーの遺伝子は御兄弟で共有しているようである。 しかし幾ら年を取っても兄弟の順序は変わりませんな。 「兄やん!」と呼ぶ姿が微笑ましい。(^^)
ヨクロボの中心はいつも秘剣氏。(^_^;) |
Aptivaさんはかなりの酩酊状態。 秘剣氏は途中うつらうつらと船を漕ぎ出したかのように見えた。 (-_-)Zzz・・・
おそらく連夜のハードな飲ン方で疲れているのであろう。
焼酎台帳管理人さんの若者らしい話は我々を楽しませて呉れる。
こんなにしてあちこちでワイワイガヤガヤやっていると、あっという間に時間は過ぎてしまい、なんと11時前になってしまっていた。
去り難くまた別れ難いのだが、それぞれ明日ある身、再会を誓って別れた。
しかし、あの大量の焼酎はどうなってしまったのだろう? 小生は持参した
「金峰」に名前を書いてお店にキープさせて頂いたのだが、その他の焼酎は・・・(-_-?)
再会を期してお店の前で別れる。 |
たいらさんと二人だけでマルダイさんに落ち合うために2次会に出かけた。
たいらさんは熊本出身の巨漢であるが、今は
佐多宗二商店で芋焼酎にどっぷり浸かっている身である。
驚くべき事に本日参加者の中では最少年齢とのこと・・・(・_・)
営業のご苦労など色々お聞きして、まだまだ
難問山積の芋焼酎界との認識を新たにした。
殆どの方がネット上のバーチャルな世界でしかお会いしていないのだが、実際に初対面となっても、このように旧知の如く打ち解け充実した時間が持てる。 これもネット社会がもたらした恩恵であろうが、それ以上に
人と人を結びつける絆を焼酎に感じざるを得ない。 これからも焼酎を通じて色んな人達との交流を深め、
焼酎を世界の酒として認知させて行きたいものである。
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第12夜 第14夜