長屋山登山

                     平成13年11月11日(日曜日)

  

加世田川堤防からの長屋山
竹田神社付近の堤防から長屋山を望む。

  標高520mの長屋山に本町の自宅から全行程歩いて登ることにした。
  天気は薄曇り、遠望は効かないが暑くも寒くもなく、絶好のハイキング日和りと言えよう。
  入念に準備運動を済ませ、11:02、自宅スタート
本町商店街から上鴻巣武家屋敷を通り、六地蔵より加世田川堤防に出る。
  11:15、竹田神社到着。 堤防より遙拝を済ませ、早足で加世田川を長屋方面に遡上する。

  武田橋からは長屋山レーダー施設建設のために造られた新しい道路を進む。


長屋小学校
長屋小学校。左手前は体育館。右奥が校舎。



   11:36、長屋小学校到着
  全校生徒40名程の複式学級であるが、小生の子供の頃は1学年2学級あった。 今ではとても考えられない。

  11:50、内布到着。中学時代長屋内布と言えば、山間部の極僻地との印象が強かったが、我が家から歩いて1時間以内とは、少々驚いている。(^_^;)
  内布からはいよいよ山間道路になるが、全て車用に舗装されている。

堀切集落
堀切集落。頂上まで後4kmの標識がある。

  途中2カ所程ウンベを見付けるが崖の上のため採取を断念する。(>_<;)

  12:35、堀切集落到着
  ここは大浦町に入るらしく、大浦方面との分岐となっている。 しかし、こんな山奥に人家がありしかも畑も作っているのが妙に不思議な気分。
  堀切部落に隣接して炭焼き小屋があった。
ここには沢の湧き水を引いており、飲用可とのことで、喉を潤せる。 但し小屋の中に怖そうなワンちゃんが居り、吼えられるが・・・。(>_<)
  最近の山は植林のため炭の源木が少なく、この日は内山田方面から調達してきたとのことであった。


炭焼き小屋
炭焼き小屋。ここが最後の水場である。

  ここから頂上までは4Km。 少々急坂になってくる。
途中林の中に無数のポリタンクを廃棄されていた。AKソリタFL液・・・なんて書いてあったので、医療関係の産廃業者が違法投棄したものだろう。 せっかく自然に親しもうとする矢先、興ざめ甚だしい!(-_-メ)

  上り坂が結構急になり、最初のハイペースと朝食後5時間以上経過した為の空腹感で少々へばりながらも頂上のレーダー施設が現れた。 しかしそこからが行けども行けども届かなく、疲労感と絶望感が増大するようである。


頂上展望台
頂上の展望台と芝生広場




  13:09、山頂到着。\(^o^)/
 山頂は長屋山自然公園として整備され、芝生広場と展望台が設置されている。 水とトイレも完備しているのでキャンプも出来そうだ。
  この日は霞懸ったような天気で、桜島開聞岳がほんのうっすらと遠望出来る程度であった。

新川吹上浜方面
頂上より万ノ瀬川河口と吹上浜を望む
野間岳大浦方面
頂上より野間岳と大浦干拓を望む

 
  早速ザックを開き持参した水で渇いた喉を潤す。 約400ml程がぶ飲みした後、5:5に割り水した焼酎「天狗桜」を飲むが、秀逸な味わいでついついガブガブと一気に腹に収まってしまう。
  焼酎を200ml程飲んだ所で、おにぎりを食べるがこれも空腹のあまり一気に大4個掻き込んでしまった。(^^ゞ)


金峰山と加世田市街
頂上より金峰山及び加世田市街を望む。




ピロ包装漬け物
水溜食品のピロ包装
漬け物と天狗桜


  一息ついた後、水溜食品のピロ包装漬け物を肴に割り水焼酎をゆっくりと飲む。 旨い! アウトドアーにはビールよりやっぱり焼酎と実感する! 標高520mを通り抜ける風が心地よい。 至福の一時である。

  頂上公園より100m程離れたレーダー施設には、フェンスが張り巡らされ、中に入れないようになっていた。 航空路管制レーダーが、もしテロリストに狙われたら大変なことになるから、当然ではあるが・・・。(^_^;)
  幸いなことにフェンスの外側は入れるようになっていたため、周囲を回ってみると、二等三角点を発見した。 これは元々中央部にあったのが脇に除けられたに違いない。 (・_・)
  建物横の建設省の碑石横に見逃しそうな小道があり、これを登っていくと、なんと昭和15年11月10日(紀元2600年記念)に建立された「神代聖蹟長屋」の碑が藪の中にひっそりと建っていた。 裏面の碑文は難しすぎて読めなかったが・・・。(^^ゞ)
  この真の頂上にレーダー施設を無理して造らなくても、適当な場所は幾らでもあっただろうに・・・(-_-メ)。



頂上に立つレーダー施設
    14:28、山頂出発。
  途中、キーウイフルーツの原種(名称失念)を探している夫婦と会う。 毎週車で来ているらしく、自然に遊ぶ楽しさを満喫しているようである。
小生も山の幸を探しながら下り、アケビを見付けて小躍りしたのだが、中身が落下した後だった。(^o^;)
  降りながら加世田川源流を探したのだが、確認出来た最上部は堀切集落であった。
加世田川源流
加世田川源流の一つ


  そこを20分程下ると、長屋山の前衛山との谷から湧き出る源流が道路の下を横切っていた。 舗装された林道が高い所を通過していることもあり、手は洗えたが水はどうも飲む気にならなかった。(^-^;)
   #どうなんでしょうか?誰かこの水飲んだ方はメール下さい。(^_^;)

  日頃の鍛錬不足か、右足の裏に豆を作ってしまい、バンドエイドを貼ったのだが思わしくなく、少々ペースダウンし16:00に内布集落に到着した。
  ここで内山田のいろは館への近道を尋ねた所、軽トラックを運転しているお母さんが、同じ方角だから乗せて下さると親切に仰って下さった。 足の豆も疼くし、ご厚意に甘えようかと迷ったのだが、初志貫徹、鍛錬を優先させ、未踏の新設鮎川トンネルまでの約1.5kmだけを軽トラックの荷台に乗って移動した。

  そこから竹田上に出て、志風を通過し内山田サザンウインまで歩を進めたのだが、両足靴擦れの疼痛と疲労困憊とで、軽トラを鮎川トンネルで見送ったことを猛烈に後悔したのは言うまでもない。(^^ゞ)
  
  16:40、いろは館到着。
  温泉に浸かり疲れた身体を癒し、ちょっとだけサウナに入った後、剰った焼酎を一気に飲み干した。充実の一時である。 さらにサザンウィンで缶ビールを飲みながらカミさんを待った。
  全行程約20km、所要時間約5時間40分のハイキングで、久しぶりに自然を満喫した秋の休日であった。


表紙   Kaseda Now    野間岳登山   サイクルサッカー