朝邑  


朝邑
     吉永酒造   指宿市十二町645番地
     ゲットした日:平成12年12月12日

  年末になると新しい焼酎の記事が良く地方紙に載る。  この朝邑(ちょうゆう)も南日本新聞の商品ニュースに掲載されていた。  記事によると、原料の黄金千貫を半分くらいになるまで皮などを剥き、あたかも清酒の大吟醸のように芋の中心のでんぷん質のみを使用している。  また麹米は鹿児島県伊佐地方のコシヒカリと昔ながらの黒麹を使用し、木樽蒸留でかめつぼ仕込み、貯蔵もかめつぼと言う、徹底したこだわりの焼酎として紹介され、三越など鹿児島市内4店舗で毎月10日に合計1,000本限定販売されるそうである。
  私の好奇心は大いにかき立てられ、早速三越の外商に電話して2本取り寄せてみた。ちなみに1升瓶が3,000円であった。
  瓶は黒色をしており商品の差別化に心を砕いている様子がよく解る。
  生で飲んでみると、芋焼酎そのものなのだが芋の薫りがやや押さえられており、淡麗軽快で上品な味わいである。
  これに氷を浮かべてみると味は全くぼやけず、飲み易さが増す。
  お湯割りにすると、淡麗で軽快な味わいに加えて芳醇なふくよかさが増す。
  お湯割りはもちろんロックでも充分似楽しめ、全体的に繊細で上品な焼酎との印象を受けた。さらに、この焼酎は唐芋の中心部分のみを使用しているのでより雑味の少ない仕上がりであり、若い焼酎の華やかさも良いが、長期貯蔵された場合の上品でとろけるようなまろやかな味わいにも大いに期待をしてしまう。
  また吉永酒造の主要銘柄は「さつま白雪」であるが、このように気合いの入った焼酎造りのベースになる製品に対しても興味が尽きない

焼酎の部屋  銘柄検索  蔵元検索  焼酎交友録  鹿児島の焼酎5    なかむら