奄美


         奄美酒類(株)   大島郡徳之島町亀津1194
                   Tel  0997−82−0254
          ゲットした日 : 平成14年6月2日 

  
奄美
  今年の梅酒は甲類のホワイトリカーではなく、本格焼酎で作ってみようと考えた。 となると鹿児島県で一番身近な原料は芋焼酎黒糖焼酎であり、この二つの郷土銘酒での梅酒造りは薩摩の焼酎飲んごろの使命と感じるまでに高揚するから困ったものである。(^_^;)
  芋焼酎は35度を超える原酒があったのでそれを使用することにして、東市来〜伊集院〜加世田と酒屋巡りをして30度以上の黒糖焼酎を探したのだが、最近酒屋の品揃えではアルコール度数25度の黒糖焼酎が多く、30度の物は少ない。 結局近所のスーパーを覗いてこの「奄美」を買ってきた。
  梅700gに砂糖を適量入れ、「稲乃露」「奄美」をドボドボと流し込み1升の梅酒を作った。 ビンから立ち上る狂おしいような芳香に思わず、「勿体ない!」と呟いてしまった。 やはり本格焼酎はそのまま味わうのが一番との想いが抜けきれないのでしょうな。(^_^;) でも3ヶ月後にどんなに旨い梅酒が出来上がるか楽しみ・・・。p(^o^)q

  奄美酒類(株)5社の蔵元が共同瓶詰め工場として運営しており、それぞれの原酒をブレンドし製品化している。 平成13年酒造年度鑑評会ではこの5つの蔵元が出展したそれぞれの「奄美」が全て優等入賞者に選ばれていることより、お互い切磋琢磨実力伯仲し、完成度の高い「奄美」が世に送り出されているのだろう。
  ラベルにはバナナとパイナップルの写真が載せられトロピカルムードが漂っている。 アルコール度数30度。 一升瓶以外にも5合瓶もある。

  生で飲んでみた。 黒糖独特の甘い芳香が立ち上がり、濃醇さが粘りとなって舌にからみつくような味わいである。 それでいて後味は驚く程爽やかで上品に感じる。
  ロックにすると俄然柔らかさが増強して飲み易くなる。
  お湯割りにすると、黒糖独特の甘さとふくよかさが際立ち、焼酎を飲んでいるという充足感に満たされる。

  徳之島で普通に飲まれているダイヤメ焼酎らしく、何の衒いや気取りもなく、黒糖焼酎本来の素朴で芳醇な味わいの中に島の息吹、原彩色の煌めきが放たれている。 そしてお湯割りの安らぐふくよかさがこれまた秀逸で、南の島の地焼酎ここにありと言った存在感に満ち溢れている。


                 平成14年7月28日記載