川ごもり報告。(^^;(超、長ーい)

03637/03637 HGH04115  田村真次★       川ごもり報告。(^^;(超、長ーい)
(19)   94/09/26 23:09

 えへへ、休みを一日増やして(さぼるとも言う)球磨川に行ってきました。
 
 あちこちから尺が釣れたの300gだのと聞けば行かずにいられなかったの
です。
 まったく、初心者にも釣れるものと思ってるから始末に負えません。(^^;
 闇夜の国道を「まず、掛かったら慌てず、足許を確認して、あ、忘れ物はな
いか?今夜はどこでの野宿しようか。少年マガジンを買うのを忘れた。」など
と余計なことまで考えながら人吉へと向かう。
 
 囮屋に着くと、いつもの兄ちゃんが出てきて「今年は25日で終ね。」と言
う物だから、「えー、なんで。」と僕。
 
 「んー、今年は暇だったからねー。」と言う返事。
 
 もう一件あるけど、なんせ朝が遅い。8時半しか開かないもんなぁ。ブツブツ
 と、思いながらこの前習った通りにオトリを選んでいると、お兄ちゃんが、
 
 「520gの鮎が掛かったらしいよ。」
 
 「え”ー! 520グラムー!」
 
 「アミに掛かったらしいんだけど33cmで卵は持ってなかったみたいだね。
もし、卵を抱えてたら、あと200gはあるな。」
 
 「え”え”ーーー、200ー! ななひゃくグラムー!」
 
 この話は、事実らしく、新聞の記事になったそうだ。
 
 いつもの倍のオトリを買い込み急いでその場所に向かう。
 「あれ? どこだっけ?」
 「......。」
 忘れてしまってる。(^^;
 仕方がないので、二俣の瀬に行って、小鮎さんから教えてもらった所から降
りてみたが、結構きつい坂で尖った岩盤がむき出しになったところがある。
 ここで転んだら、何針くらい縫うかと、余計なことを考える。(^^;
 
 さて、最近はなれた手つきでさっさとオトリを出す。
 もし、誰かが見てたら、『あ、あの人プロだ!』と、言うわけないか。(^^;
 
 オトリをちょちょちょとやると、すっすっすっと出ていく。
 もし、誰かが見てたら、『あ、あの人プロだ!』と、言うわけないか。(^^;
 
 しかし、最初の頃から比べると上手くはないまでも、上達はしているみたい
だ。えへへ。(^^)
 
 とは言うものの、なかなか釣れない。周りを見ても釣れてる人はいないよう
なので、川を渡り中洲の方へ上陸し、この前釣った所へ行ってみた。
 
 この場所は地元の漁師さんが舟でアミを張る場所で夕方からしか来ないので
す。と、言うことはここらは釣れると、勝手に思いこんでいるのです。
 後から、モーリスの人にも確認したのですが、やはり「釣れる場所」らしい
です。
 
 いきなり、瀬尻の激しいところとも、思ったのだけど天然じゃないと入んな
いだろうから、瀬の一番上のトロでオトリを泳がす。
 
 それにしても、風が強い。下流の方から......、だいたい5m/sec平均
で吹いてる、最大で8m/secはあると思う。
 兎も跳ねてる。
 
 普通引いてる方向の逆に、掛かった時みたいに力がいるので、腕が結構疲れ
るのでした。
 目印をじーと見ていると、すすーと入ったんで、逢わせようとする間もなく
突風が吹いて竿を押し戻す。
 
 竿に入れてる力を抜くと、丁度良いくらいだ。(^^;
 しかし、寄せるのに苦労するのです。押しながら寄せる。解ります?
 押しながら寄せる。(へんなのー。)
 
 初めての経験に悩んでいると転けてしまいました。(^^;
 膝位しかない深さなのに、首まで浸かりました。(^^;
 左手は川に、右手は天高く。
 風が強いのと、鮎の引きで竿は真っ直ぐ。
 これは、ラッキーと思っていたのですが、なんか左手の薬指が痛い。
 
 「あ”ーーーー。」
 「爪が、爪がー......。」
 
 そうです。爪が剥けていたのです。ゾー。
 丁度、車のボンネットを開けた時よりも更に後ろの方に反り返っているので
す。爪の中程から......。ゾゾー。
 
 鹿児島弁で「ゾゾが走る。」と言いますが、ゾゾが走りまくりました。
 
 「あ、鮎はどうなった?」
 
 良く見ると、なんか、僕が転んだのを喜んでるかのように暴れ回ってます。
 でも、いた。良かった。
 薬指はそのままに、取り合えず寄せて寄せて寄せまくりました。
 やっとの思いで玉網にすくうと追星辺りに掛かっていました。
 
  苦心して釣った鮎は25、8cm 150g オス。
 
 で、爪を思い切って、ボンネットを閉めるようにバタンとやると元通りにな
りました。でも、真ん中に一本線が入ってて、痛みが止まらない。
 また、剥げたらどうしようかと心配で心配でたまりませんでした。
 
 それでも、頑張って泳がしてると、又、転びました。
 
 今度は竿を寝かしていたので、体で竿を折ったらいけないと思い、とっさに
竿をかばい、竿を放してから両手で体を支えました。
 爪は大丈夫。ホッ
 竿も大丈夫。ホッ
 
 んー、どうも、調子が悪いのと、風が強いので取り合えず竿を納めた。
 
 その後は、今夜の食料を買い出しに行き、野宿する場所を探した。
 出来れば車が降りれるような中洲をと思ってたのですが、そんな場所はなか
なかないのです。それでも時間を掛けて探すと、ありました。
 後で調べて解ったのですが、クマタローの瀬だろうと思います。
 相当な広さの中洲で二組が泊まりで釣りをしていました。
 
 なんやかんやとしていると、いつのまにか日も暮れはじめたので早速木炭に
火を付け飯の準備にかかりました。
 
 今晩のおかずは味付き焼き肉にピーマン、生椎茸、タイガー海老3匹、牛の
レバー、ビール。
 
 普段はバーナーで焼くのですが、火を起こしていたいのでなれない木炭で焼
いてると、網の下に受け皿みたいなのがあったせいか、なかなか焼けない。(^^;
 
 これも後で解ったのですが、本日は放射冷却のせいで今年一番の冷え込み。
 さすがに山ごもりの誰かさんみたいに『パンツいっちょ』という訳にはいき
ませんでした。(^^;
 ビールを飲みながら焼けるのを待っていると、木の隙間からでっかいお月様
が見え始め、その光が川面にユラユラと映え、瀬音などが聞こえると......、
 
 『ベートーベンはこんな状況で ”月光”を書いたのかな?』
 
 などと、似合いもしない事を考える。(^^;
 
 余談ですけど、虹鱒とか山女魚を釣りに行くと、必ずシューベルトのピアノ
五重奏(ます)を頭の中で演奏してしまう。(^^;
 
 さて、飯も美味しく頂き木炭で暖をとっていると、体の反対側の方が寒い。
 どうしたものか?
 いろいろと考えたあげく、火の回りに積んで置いた石を置いてみた。
 すると、結構暖かいんですねー。
 で、調子に乗った僕は立ち上がり沢山の石を移動していると......、
 
 「あっち”ーーーーーーーーーーー!」
 
 目一杯焼けた石を掴んだようだ。(;;)
 
  右手の中指と薬指に水膨れができた。川に走ろうかとも思ったが、ビールを
冷やしておいた氷の入ったクーラーに暫くつけた。(^^;
 
 今日は散々だ。左手は生爪剥ぐし、右手は火傷。なんちゅう日や!ブツブツ
 
 仕方がないので車の中で寝た。
 
 「Zzzzzzz......。」
 
 朝、寒さで目が覚めた。
 さすがに一番の冷え込みと知らない僕はヒーターとシートヒーターのスイッ
チに手が伸びた。(^^;
 体は芯から冷えてるので、どんべーを食べて暖を取った。
 
 ちょっと早いが、山出氏との待ち合わせ場所に行き「少年マガジン」と「国
が川を壊す理由ー川辺川ダムは誰のためにあるか」という、変な組み合わせを
読んでると、嫁さんとともかちゃんを連れて山出潤一郎氏がやってきた。
 
 嫁はんも元気そうである。
 昨日あった事を話すと、山出氏は大声を出して笑った......。
 これから山出一家は阿蘇へ行く。
 
 さて、2日目。
 
 一日目と同じ一勝地にある二俣の瀬へと急いだ。
 二俣の瀬を暫く見ていると、クラクションが鳴るので避けようとすると僕の
車の後ろに止める。
 どこかで見た車だ。ナンバーを見ると久留米ナンバーだ。
 
 「あれ? あー!」
 
 なんと、モーリスの人だ。
 あんた何してんの。などと言うような会話をしバリバスの糸を貰ったり、竿
を貰う約束などをしてから一緒に川には入る。(^^)v
 
  僕は、バカの一つ覚えでいつもの所へ入る。
  30分もしない内に、25cmより大きめの鮎を掛けたので、手早くそれを
オトリに使い、瀬尻の流れの激しい方へと釣り下る。
 さすがにこんな流れのきつい所でも泳いでくれる。
 暫くすると、なんか変なのに気付いた。
 もしかして、尺が掛かったのでは......。
 引いても緩めても動かない。そうこうやっている内に結び目からぷっつりと
糸が切れてしまった。(;;)
        ・・・・・・・・・
  「あーあ、あの岩に張り付いた尺鮎は大きかっただろうな。」*1
 と、自分を慰めながら休憩。
 
 その後も暫くは竿を垂れていたのですが、昨日と同じく風が半端な強さでは
なかったので、納竿となり二俣の瀬を後にしました。
 
>*1 単なる根掛かりです。(^^;
 
                                                   ∞
                                                  ▲ 鹿児島 田村真次★
 
【ID  】HGH04115
【ハンドル】田村真次★
【釣行日 】1994/09/24-25
【時間  】AM08:30-PM05:00
【都道府県】熊本県
【会議室 】清流
【対象魚 】アユ
[河川名 ]球磨川
[管轄漁協]球磨川漁協  年券¥8000
[オトリ代]養殖 500円*5
[ポイント]二俣の瀬
[天気  ]晴れ
[水温  ]?度
[水況  ]平水より80cm低い
[釣り方 ]友釣り
[竿   ]リョウビ硬調 8m 穂先が折れているのでコロガシ用を代替。(^^;
[道糸・ハリス]天井糸  自作遊動式  水中糸  将鱗アユ PRO 0.8号ホンテロン1.5号
[オモリ・鈎 ]8号  3本錨
[釣果  ]25、8cm150gオス。(25cmは根掛かり。)
[備考  ]前回と違って若鮎のよう鮮やか。黒くなかったです。


r e t u r n