このページをご覧のみなさんは,聖書は『旧約聖書』と『新約聖書』から成り立っていることはご存じのことと思う。「約」という文字は「神との契約」の「約」であり,イエス・キリストが生まれる前のユダヤ人と神との契約が「旧約」で,キリストが生まれた後つまり,十字架に掛けられ復活したあとの神との契約が「新約」である。旧約の中で日本人にももっともなじみ深いのが,映画にもなった出エジプト記の「十戒」だと思う。
では,主なる神とモーセが契約を結んだいきさつをご存じだろうか?聞いた話によると,いろいろな紆余曲折がありユダヤ人と契約を結ぶことになったらしいのである。
まず,手はじめに神様は,人間との契約結ぶためにドイツ人のところに行かれた。「私は,おまえたちと契約を結びたい。」と神様がいわれると,ドイツ人が「どんな契約ですか?」と尋ねると,「汝,殺すなかれ」と神様は言われました。すると,ドイツ人は一目散に逃げていってしまった。
次に,神様はイタリア人のところに行って同じことを言われた。イタリア人が「どんな契約ですか?」と尋ねると,「汝,盗むなかれ」と神様は言われました。すると,イタリア人も逃げていった。
(ただこの契約については,ギリシャ人という人もいる。私はイタリア人の方が適切だと思うが・・・。)
三番目に,神様はフランス人のところに行って同じことを言われた。フランス人が「どんな契約ですか?」と尋ねると,「汝,姦淫するなかれ」と言われると,フランス人は「私は守れませんから,契約できません。」と断った。
最後に神様は,ユダヤ人のモーセと話をされた。モーセは10条のすべての契約を聞き,「すばらしいことです。すぐにでも契約を守りましょう。」と神様を讃え,契約を交わした。すると全知全能の神は,契約の証に石板に「十戒」を刻んでモーセに渡されました。
それを受け取ったモーセは神様に言いました。
「商売をしますから,もう一枚同じものを作ってください。」と。
それ以来,「十戒」を刻んだ石板は,2枚一組になったという。