腹立ち記

鮨もどき屋編

私は魚は苦手で,限られた種類の刺身だけを食べられる変わった人間だが,鮨となると話は別,食べられないネタが少なくなってくる。といっても,口の中でプチュッと弾けるイクラはどうしても食べられないし,鮨ネタとしてはあまり使われないが辛子明太も全く食べられない。
鮨もどき屋とは,どんな店と問われるかもしれないが,私が思っている鮨屋さんのイメージは鮨職人と客が向かい合って,客の注文に応じて握ってくれるのが鮨屋であり,それ以外は鮨もどきを売っている店である。すなわち,値段によって図柄が異なる皿に載せられた刺身乗っかりご飯がコンベアーで運ばれてくるのも,当然鮨もどき屋である。
もっとも,当地の鮨屋では鮨飯を炊くのに,昆布や酒を使っているような店も,あるとかないとかいろいろ聞くが・・・・・。
こんなに書きながらも,鮨もどきが大好きな変わった人間である。

某北薩中心鎖店舗(コンベアー運搬による鮨もどき屋)

第一回目の腹立ち:
店に入るなり,「いらっしゃいませーーーーーーーーーっ,お好きな席へどうぞ。」,昼時で少々混んでおり,カウンター席に左右のゆとりがない状態だったので,テーブル席に座った。
すると,先ほど「お好きな席へ」とのたまったおばちゃんが,「お客さん,お連れが来るんですか(来るんですかじゃなくて,「お連れ様がおいでですか?」くらい言いなさいよ。と思いながらも)「いいや,一人です。」と答えると,「それじゃ,ここには座らないでください,奥のカウンター席に座ってください。」
「あなたは,さっき『お好きな席へどうぞ』って,言ったでしょうが,テーブル席が駄目なら座る前に言ってくれ」というと,「わかりました,それじゃいいです」と手拭を怒ったように置いて立ち去りました。

第2回目の腹立ち
それから数回行きましたが,そのおばちゃんとは顔を合わすこともなく結構美味しく鮨もどきをいただけました。しかし,つい先日,またまた腹立たしいことがありました。
例のおばちゃんです。5皿くらい鮨もどきを食べて,上がりをいただきながら休んでいると,後ろに人の気配がしました。おばちゃんが空の皿を持って立っていました。「お客さん,アスパラと生ハムの鮨を食べられませんでしたか?」とたずねてきました。聞かれたのは,一人で行っていた私一人だけでした。隣の,強面の3人組のお兄さんや家族連れなど他の人には誰一人尋ねませんでした,。

今度こんなことがあったら店長を呼びつけて文句を言うから覚悟しとけよ。

県内中心鎖店舗(コンベアー運搬による鮨もどき屋)

こちらは,上のようなことはないのだが,私にすると過度なサービス案内と言葉遣いに腹が立ってくる。
店に入って,椅子に腰掛けようとすると「汁物」のメニューをスッと差し出し,「今注文しなければ,もうすぐ品切れだよ」と言わんばかりの説明を始める。『汁物を注文しなかったら,さっさと食って,とっとと帰れ!』言いたげな態度である。
このいやらしい態度が癪にさわるので,以前ここの本部に苦情のメールを送ってみたが,「お客様の意見としてお聞きして,改善します。」とまるで国会議員の答弁のような返事が返ってきた。このあと,一呼吸おいて紹介するようになっていたが,最近は元の木阿弥である。

 この店は,一人が「いらっしゃいませ」と発言すると,他の店員がそれに呼応するように同じ発言を繰り返す,あのうるさくてたまらない何とか方式(何方式と言うのか筆者は知らない)を取っている。それはそれで店の方針(企業の方針?)だから仕方がないとしても,問題はその言い方である。鮨もどきを握っている店員が「○○もあります,ぜひ注文してください。」と言うと,他の店員が「注文してくださいませ」ではなく,ただ「くださいねー」というのである。
客に対して「くださいねー」はぞんざいな言い回しで腹立たしさを覚える。
これだけではない,一般的に敬語や謙譲語の使い方がおかしいが,特にここはひどい。
「よろしかったでしょうか?」とか「○○円になります。」「△△円からですね。」と平気で使っている。
 ちなみに,同じ系列のほかの店舗ではこのようなことは行われていないことを,念のため付け加えておきます。

最近の経済新聞である大手のファミリーレストランが言い回しを見直して言葉遣いのマニュアルを作成しているという記事を読んだ。これを元に全国に広まって欲しいと思っている。