理事長所信
生きる力
2011年3月11日14時46分、わが国、日本は東日本大震災という
未曾有の大災害に見舞われました。
被災地の方々はじめ日本国民全体も、その脅威に落胆し言葉を失いました。
しかし、そのような状況の中、発生直後から被災者の救出、被災地の救援
ボランティアの懸命な活動等が日本全体を勇気づける言動力となり、
「生きていることの喜び」「生かされていることの感謝」をあらためて実感する
きっかけとなりました。
元来日本人は「助け合い精神」という素晴らしい気質を備えています。
最近では、コミュニティ(地域社会)が失われつつあるといわれますが、
それでもこの震災を1つのきっかけとして「地域社会の助け合い」の重要性が
認識され見直されてきています。
生きる力とは、それぞれ1人ひとりが自立し、地域と調和を図り、
魅力あるコミュニティ(地域社会)の中で育まれます。
生きる力を身につけるためには、人と交わり話をしたり協力していくこと、
お互いを思いやること、時には失敗しそれを乗り越え成長すること、
じっと我慢し頑張ること、自信を持つこと。
つまり、自分とは違う他者と共に行動を起こしていくことです。
「生きる力を育む」=「地域を育てる」=「自分自身を育てる」
自信を持って地域に貢献し、自らも「生きる力」育てましょう
*私たちに託された奇跡
3度の大きな国難に起きた奇跡
・モンゴル帝国による元寇襲来で二度打ち破った奇跡(元寇襲来)
・黒船来航に象徴される欧米によるアジア諸国の植民地化を阻止し、
明治政府が天皇親政体制へ変換、立憲制度を確立し近代国家へと変貌
させた奇跡(明治維新)
・第二次世界大戦に敗戦。二度にわたる非人道的な原子爆弾による
攻撃や空襲を受け焼け野が原になったところから
世界第2位の経済力を持つ国家になった奇跡(戦後復興)
4度目の大きな国難を迎えた日本
経済低迷・政局不安・少子高齢化を抱えながら起きた
今回の東日本大震災と原子力発電所事故。
今こそ日本民族のつよい精神を生かし、人とのつながりを大切に
励まし合い、挑み、課題と向き合う、そして必ず立ち直る。
4度目の奇跡を起こすために地域から元気・勇気を奮い立たそう。
「君には二つの生き方がある。奇跡など起こらないと信じて生きるか、
すべてが奇跡だと信じて生きるかだ」
アルベルト・アインシュタイン
豊かな教養
最近の枕崎JCでは公益社団法人への移行することを踏まえ
対外的な事業(ハート献血・骨髄バンク推進・青少年研修スクール
きばらん海・市民討議会)などが中心に公益的に行われています。
しかしながら、そのために私達メンバーが勉強し、その事業に
臨んでいるでしょうか?
事業を行うことで得られる効果は間違いなく、大きく私達を成長
させてくれます。しかし、事業を行うことが目的となってしまい
事業を行うための確かな知識や教養を身につけ、明確な
ビジョンを持って事業を行わなければ、その波及効果も
達成感も減少してしまいます。
これまで行ってきた継続事業を振り返り、
時代を見据え、客観的に見たとき新たな発見があります。
*ハート献血・骨髄バンク登録の1つの視点
・震災によって献血の需要が増え、意識も高まり
献血者数も増えたが採血液には有効期限が
あります。
・放射能による白血病の増加が危惧され、
骨髄バンク登録が今まで以上に必要とされています。
しかし、被爆したかもしれない方々の献血や
骨髄バンク登録をしかねている赤十字の問題。
完全に安全性が確認できていないセシウム等による
人体への影響。
国が明確な線引きをできずにいる中、考えられる
輸血や骨髄移植による二次被曝。
九州、鹿児島、枕崎にいる私たちに、
今、何ができるかを考え行動しましょう。
*青少年研修スクールの1つの視点
・子供たちに起きている問題(不登校、
非行、家庭内暴力、虐待、薬物)もありますが、
それ以上に、子供たち取り巻く環境(学校、地域、
家庭の問題)を深く認識を持ち、行動をとる必要がある。
・鹿児島には薩摩藩から伝わる伝統の「郷中教育」と
いうものがあります。
青少年の中を異年齢で分け、勉学、武術、山坂達者を通じ、
先輩が後輩を指導し強い武士を育てるという組織がありました。
現在でも、子供たちの異年齢交流の
減少や地域との結びつきの低下が叫ばれるなかで、
異年齢集団活動(縦割り活動)による青少年育成の試みが、
全国各地で行われています。
子供たちの活動だけではなく、JCの活動も学ぶべきところがあります。
誇りある薩摩の伝統を地元にいる私達が今一度学び、
世代間交流や思いやり、絆を深める活動を行う必要があります。
単年度事業で子供たちに伝えられることは、
限られているかも知れません。
しかし、その事業が未来へと繋がることを創造し、
作り上げることで、将来へと繋がる事業となります。
継続事業とはいえ、これまでの手法や取組に甘んずることなく
真摯に、時代に即した現状や問題を捉え、学ぶこと。
つまり、豊かな教養を持って取り組んでいかなければなりません。
人の数だけ得ることのできる学びはあります。
メンバーそれぞれの知恵や知識、想像力を豊かな教養として、
大きく膨らませ、事業に取り組んでまいります。
「学び舎」としてのJCを今こそ考える。
JCは「学び舎」です。さまざまな研修や外部の情報(講話、出向)などで学ぶこと。
知識を得、経験を知恵に変え、創造力を鍛えることで、
しっかりとした「目的」と「手段」を理解し、正しい判断と行動を行う
ことができます。
現在の日本では、政治をはじめ、さまざまな場面において
確かなリーダーを求めています。しかしながら現状を見ていると
根回しやコンセンサスを得ることが先に来て、優秀なリーダーが
生まれにくくなっており、少しでも頭角を現してくると
理解できない連帯感で引きずりおろそうという風潮が顕著に見られます。
きっと、今の時代を生きるリーダーは、救世主のように現れません。
明確なビジョンを持って、それを実現していこうとする
情熱とエネルギーを持った人を発掘し、育て、創り上げていくことで
生まれていきます。
我々も豊かな教養を身につけ、明確なビジョンを持ち、
お互いに切磋琢磨しながら地域のリーダーとして、
町を活気づけていきましょう。
今こそ必要なのは「学び舎」としてのJCです。
私達がリーダーとしての気概を持ち、行動できる環境と
自らの人生も変えられる学びの機会の中で、
共に励まし、生涯高め合える貴重な仲間と「学び舎」を
過ごしましょう。
誇れる歴史に感謝
創立35周年という節目にあたり先輩方が築いてきた歴史に感謝。
JCがきばらん海に携わるようになって35年、そのきっかけとなったのは
当時、JCで社会開発運動が全国的に展開され、
「クリーン作戦」であるとか、「祭り」であるとか、「献血」であるとか、
社会開発運動が盛んでした。
そこで昔からある「港まつり」に着目し、活気が無いということで
先輩方が祭りを切り口として町を盛り立てて行けば、いろんな組織が参画したり
生まれてきたりするであろうということで、祭りに携わるようになったそうです。
「まちづくり」という切り口で始まった前夜祭の始まりが24年前になります。
JCが主体となった前夜祭が始まり数年が経過し、大した変化のないまま
「祭りも前夜祭もJCに任せておけばいい」という風潮になってきた頃、
このままではいけないとメンバーが立ち上がり、
日曜日に市役所が行う本祭りと前夜祭を一体化させ裏方としての
JCの活動運営が始まりました。
JCが携わり12年目に他団体との一体化組織ができ、14年目にして
市民からのアンケートを基に、現在の「さつま黒潮きばらん海 枕崎港まつり」
が形づくられていきました。
それからまた22年目を迎える「きばらん海」。更なるJCの先輩方の思いが
現在の合わせ御霊、FM公開録音、ひろ街運動、ごみステーション、桟敷席、
そして、3尺玉へと発展を遂げています。
35年という時を超えて「まちづくり」を切り口に始まったJCの運動が
現在の私達に脈々と引き継がれています。
先輩方が築いた歴史が私たちの誇りでもあるし、次代へと引き継いでいく
使命だと考えます。
28年目を迎えるハート献血、32年目を迎える青少年研修スクール
まだまだ数えきれない程の誇りある事業や、思いを私達に引き継いで頂きました。
私達はその誇れる歴史に感謝を持って、次代への先導者また、
後継者として力強く活動していきます。
明るい豊かな社会へ心躍らす
「今の豊かさ」に慣れている私達は、その日さえ楽しければいいという
考え方に陥りやすく、目的意識や目標意識をなくしつつあります。
今、私達に必要なことは夢や理想や目標を持つことです。
そうすることで人はそれに向かって一生懸命に生きることができ、
人生を充実したものにしてくれます。
夢や理想や目標を持たないことは物事にたいして、
停滞もしくは退化してしまいます。
めまぐるしく移り変わる今の時代だからこそ、知恵を絞り
学び、考え、やがてくる明るい豊かな社会へ、
夢や希望に心躍らせ楽しみながら取り組んでまいります。
夢や希望のない大人のつくった社会で、
子供たちは 夢や希望を 描くことは決してできません。
大人も子供も わくわくした未来を創造する。
子供たちの創造する未来が大きければ大きい程、
将来の「明るい豊かな社会」も大きくなります。
我々が目指す「明るい豊かな社会」を築くことは、
すべての人にとっても共通であると確信しています。
基本理念
自立自興
一人ひとりが自ら行動し、自らを奮い立たせる
基本運営方針
私達青年会議所は、必要とされることはもちろんのこと、
なくてはならない団体として地域社会へ貢献していきます。
そのためには常に学ぶ姿勢を忘れてはなりません。
誇りある歴史と伝統に感謝しつつ、
青年としての英知と勇気と情熱を結集し、
明るい豊かな社会づくりへと心を躍らせ活動してまいります。
基本事業計画
総務委員会
確かな情報と知識で組織運営
明るい豊かな社会へ向けての情報発信
まちづくり委員会
地域におけるリーダーとして資質を高めつつ
市民と共に創る、明るい豊かなまちづくり事業
会員拡大開発委員会
地域社会に活躍していく人財の育成
共に汗流し、喜びを分かち合える会員の拡大
青少年開発委員会
時代に即した青少年の未来を創造し
健全で確かな夢を持てる青少年事業
特別委員会
伝統あるまつりの歴史を踏まえつつ
感謝の念を忘れずに、新たな創造を持ったまつり運営
延々と引き継がれる次代へ
誇れる歴史を胸に、心躍らせ
明るい豊かな社会づくりの創造
2012年度 スローガン
生きる力 と 豊かな教養
誇れる歴史に 感謝をもって
明るい豊かな社会へ 心躍らそう