〜リレーエッセイ〜


人もまちも元気が一番

 私のふるさと自慢は、何と言っても『日本一のかつお節』と全国に13港しかない特定第三種枕崎漁港があり、また、その港が漁港単独では、全国でただ一箇所開港された貿易港にも指定されていることだと思います。
 その、かつお節は約三百年前、紀州から製法が伝わり、先人や関係者の懸命な努力が実り、今や全国の約四割近くを生産する日本一のかつお節の生産地となっています。
 最近よく、テレビ等で『枕崎産のかつお節』という言葉を耳にするようになりました。これは、枕崎のかつお節が名実ともに日本一であることが認められた証であり、我がまちの誇りでもあります。
 日本一のかつお節の産地を支える枕崎漁港では昨年、輸入物を含め12万2,391dが水揚げされ、これまでの最高となりました。国内物の水揚量では、全国で10番目に多い水揚量です。
 風向きによっては、『カラ・カラ』と石ころでも転がしているような乾いた音がしたり、何時となく漁協の屋上からサイレンの音が聞こえてきたりしませんか。サイレンが一回鳴ればアジ・サバ・イワシ等の青物魚、二回鳴るときはカツオの入札が行われる合図なんです。サイレンがよく聞こえる日は、多くの漁船等が水揚げしており、元気な枕崎の一面が見られます。
 ♪サカナ・サカナ・サカナ〜、
 魚を食べると
 頭が良くなる♪〜
と歌にもうたわれているとおり、魚には頭の働きをよくするDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。魚は、まさに自然が与えてくれた『健康の源』であります。
 幸いにして、枕崎には新鮮な魚が毎日水揚げされています。地元の新鮮な魚やかつお節をいっぱい食べて元気で頑張りましょう。

 
産業部水産課長 奥  俊 廣