frower2009年  12月のフィールドノートから

*番外編*12月06日 沖縄
  那覇マラソンに出走する友人を応援するという名目で、沖縄へ。全国から集まったランナーの総数は3万人強、沿道につめかけた応援客の数もものす
ごい。延々と陸続するランナーを見ているだけで人酔いしそうだが、ともあれ友人は36.5km地点で待つ私の前を元気に駆け抜けていった。36.5km地点
で待機していたのにはわけがある。ここが那覇郊外の探鳥地として名高い三角池の近くだったからだ。ということで、応援を終えて、三角池へ移動する。
  せまい池にもかかわらず、サギ類、カモ類、シギチ類が結構入っていて楽しい。名物のクロツラヘラサギも、1羽、2羽、3羽……全部で9羽かと思うと、
うち2羽はただのヘラサギだった。つまりクロツラヘラサギ7羽にヘラサギ2羽。ここのよいところは鳥との距離がとても近いこと。双眼鏡だけで十分に観察
が可能なのだ。しばらく待っていると、ヘラサギたちは餌を求めてすぐ近くまで来てくれた。実に贅沢な鳥見である。
 小一時間ほど存分に採餌風景を楽しんで那覇まで歩いて帰ろうとしたら、遅れたマラソンランナーがまだ足を引きずりながら続いていた。3万人の数の
膨大さを思い知る。


▲夢中で餌を探すクロツラヘラサギとヘラサギ(右から2羽目)。

*12月07日 奄美市大瀬海岸
 
沖縄から琉球エアコミューターの小さな飛行機で奄美大島に戻り、空港近くの有料駐車場に預けていた愛車を受け取り、大瀬海岸へ行ってみる。
三角池とは違い、ここはフィールドスコープがないとどうにもならない。遠くで翼を広げて乾かしているカワウの群れがあり、その横に白い塊がひとつ。
妙に既視感があると思ったら、昨日お腹一杯になるほど観たクロツラヘラサギではないか。
 手前にコサギが来ているようだと双眼鏡を向けてみる。なにかちょっと違う。目先が青っぽく、胸から飾り羽が出ているのだ。おやっと思っているう
ちに件のサギは大瀬海岸に流れこむ前川のほうへ飛んでいった。追いかけてみる。すぐに発見し、スコープで確認。やはりそうだ。冬羽のカラシラサ
ギである。夏羽に比べるとやはり地味だが、それでもどことなくエレガントなところはさすが。


▲カラシラサギの冬羽。今年5月10日の写真と見比べると違いがはっきり。

 

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