オオトラツグミの調査に関する講演会のお知らせ

開催の目的
 
奄美大島の固有鳥類であるオオトラツグミの個体数は、大規模な森林伐採や捕食性の外来生物マングースの影響により、20世紀後半に激減し、1990年代には絶滅寸前と考えられるほど危機的な状況に
なっていました。NPO
法人奄美野鳥の会は、夜明け前にさえずる本種の習性を利用し、1994年から本種の個体数の変化を調査しています。幸い、森林の回復とマングースの減少のおかげで、個体数は近年
増加傾向にあり、このことは本調査でも客観的に示されています。奄美大島が世界自然遺産に登録されたいま、オオトラツグミを含む希少な固有種の調査を進めることは、遺産の価値を守るために重要な
課題です。本講演会では、これまでおこなわれてきた調査の経過とその成果を振り返り、今後の調査の継続について議論することで、この貴重な鳥類と奄美大島の自然への理解・関心を深めることを目的
とします。

●タイトル
 「幻の鳥」オオトラツグミのこれまでとこれから


●日 時
  2022年1月22日(土)14時〜16時30分

●場所・開催方法
  オンライン配信

●参加人数・参加費
  対面参加者 → 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、博物館での対面参加はなしとなり、すべてオンラインとなります。
  オンライン参加 先着300名(ZOOM配信)*要予約 1月20日まで
  *参加無料
  *オンライン参加の予約については下記のメールにてお申し込みください。後日、配信のURLをお知らせします。
    予約メールはこちら リンクが開かない場合は、torikaih★gmail.com宛てにメールしてください(★は@に変換してください)

●プログラム(案)
 14:00〜14:05 開会のご挨拶
 14:05〜15:25 講演
  1)オオトラツグミさえずり一斉調査の30年(奄美野鳥の会 高美喜男・鳥飼久裕)
  2)一斉調査からわかってきたオオトラツグミの生態(山階鳥類研究所 水田拓)
  3)音声解析WebアプリtoriRの紹介と一斉調査への応用(トリルラボ 大坂英樹)
  4)オオトラツグミから見た奄美の社会と30年間の変化(自由科学者 石田健)
 15:25〜15:35 休憩
 15:35〜16:25 質疑応答・総合討論
 16:25〜16:30 閉会のご挨拶

●主催・後援・支援
 主催:NPO法人奄美野鳥の会
 後援:環境省沖縄奄美自然保護官事務所、奄美市教育委員会
 支援:公益財団法人自然保護助成基金


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