■■■ 絶滅危惧の植物多し ■■■
絶滅危惧TA類 アマミエビネ

 環境庁は、このほど国内産植物のレッドリストを発表しました。それによりますと、「絶滅の恐れがある高等植物」が八年前の調査に比べ 1.7倍に増加していて、国内の確認種(高等植物)全体の5分の1にも及んでいることが分かりました。これは、国内の植物を取りまく環境がいかに悪化しているかということを示したものといえましょう。こうした絶滅の危機に瀕している植物には、奄美の植物も少なくありません。例えば、奄美のコゴメキノエランというラン科の植物などは、個体数がもう50位しかないだろうともいわれています。奄美の野生ランは、固有種が多くその美しさもあって、森林伐採などの環境悪化のほか、心もとない人たちによる盗掘が 絶滅へと拍車をかけているようです。
 上の写真は今年撮った奄美の固有種・アマミエビネの写真です。この度のレッドリストでは、絶滅危惧TA 類に分類されているラン科の植物です。この植物もかつては奄美の森林でよく見られる植物でしたが、最近はかなり少なくなりなかなか見ることが困難な植物になってしまいました。     奄美では、リュウキュウアセビ、アマミヒイラギモチ、アマミセイシカ、サツマオモト(野生絶滅)、ウケユリなど、多くの貴重種が盗掘などにより絶滅の危機に瀕しています。野生の植物は自然の中にあってこそ美しく価値があるということを、一人でも多くの人々が理解して盗掘や環境破壊をやめるようにしなければ、これらの植物の絶滅を防ぐことはできないでしょう。今後は、こうした貴重種を増殖し、自然に帰していく取り組みなども真剣に考えていくことが必要なように思われます。                 
 

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