Q1:『最近、よく「生活習慣病」という言葉を耳にしますが、「成人病」とどう違うのですか』
Q2:『どのような生活習慣がどのような病気を引き起こすのでしょうか』
Q3:『生活習慣病では親ゆずりとか遺伝的な要因はあまり関係ないのでしょうか』
Q4:『生活習慣病予防のための生活習慣=ライフスタイルとはどのようなものでしょうか』
Q1:『最近、よく「生活習慣病」という言葉を耳にしますが、「成人病」とどう違うのですか』
A1:「生活習慣病」という言葉の使用は、平成8年からのことですが、「成人病」と大体同じと考えて差し支えありません。従来「成人病」と呼ばれていた、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧などはその始まりが子どもの頃からの生活習慣に起因していることがはっきりしてきたこと、そして「小児成人病」という言葉が使われていたことからも分かるように、これらの病気が子どものうちに起こって来る場合が少なくないこと、またこれらの病気の多くは生活習慣=ライフスタイルの改善により予防が可能であることから、現在は「成人病」にかわって「生活習慣病」と呼ばれるようになったものです。
Q2:『どのような生活習慣がどのような病気を引き起こすのでしょうか』
A2: 食べ過ぎや運動不足によって起こる肥満や糖尿病、肉食への偏りによる高脂血症、塩分過多による高血圧、喫煙を原因とする心臓病、がん、呼吸器疾患、野菜などの繊維性食品の不足による便秘、大腸がんなど、カルシウム分の不足による骨粗鬆症、ストレス過剰による心血管系疾患や消化器疾患などがあげられます。このうち糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙などは心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化の重要な危険因子ともなります。最近の日本人の死亡原因の6割以上を「生活習慣病」のがん、心臓病、脳卒中が占めており重大な健康問題になっているわけです。
Q3:『生活習慣病では親ゆずりとか遺伝的な要因はあまり関係ないのでしょうか』
A3: 高血圧や糖尿病では確かに遺伝的な要因も発症にかなり関係があります。それでも生活習慣により発症の予防や軽症化が可能です。塩分の摂取を最低限にし、適切なカロリー摂取を心がけることにより、高血圧も糖尿病も心配ない身体が作れます。
Q4:『生活習慣病予防のための生活習慣=ライフスタイルとはどのようなものでしょうか』
A4: 紙面の都合で詳しくは述べられませんが、まず食事の面では、
1)できるだけ多くの食品をとること
2)摂取カロリーに気をつける、特に運動とのバランスを考えてエネルギー過剰にならないように
3)塩分はできるだけ控えめに、1日7グラム以下が望ましい目安です。
4)動物性脂肪を減らす
5)生野菜、緑黄色野菜など食物繊維を多くとる
6)カルシウムを十分にとる
7)甘いもの、糖分を含むものは程々に
8)禁煙、節酒を心がける
このほか、特にがんの予防として、熱いものをさましてから食べる、焦げた部分を避ける、かびの生えたものに注意するなどの心がけが大切です。
食事以外のライフスタイルとして、運動不足気味の人はつとめて歩く、エレベーターを使わず、階段を登るなど身近な所で体を動かす工夫をする、たばこを喫っている人は止める努力を、ストレスには休養とレクリエーションで上手に対処するなどの改善が必要です。
最後に、私たちがお奨めしている『健康ハート10ヶ条』をご紹介しましょう。
・1 食品は、栄養バランスを考えて(1日、30食品を目標に)。
・2 脂肪の摂取は、植物性を中心に。
・3 食塩は調理の工夫で、無理なく減塩(1日、10グラム以下を目標に)。
・4 食事の量は、運動量とのバランスで。甘いものには要注意(砂糖1日、50グラム以下)。
・5 お酒の量は、自分のペースでほどほどに。
・6 タバコは吸わない。頑固に禁煙。
・7 つとめて歩き、適度な運動。
・8 ストレスは、工夫をこらして上手に発散。
・9 定期検診忘れずに(毎年一度は健康診断)。
・10 血圧とコレステロールを正常に(太りすぎ、糖尿病には注意して)。