禁断の園 ・・・それは掟破りの改造
ソフト開発マシーン PC-9821Xa/K8(Exclusive)
概説:PC-9821Xa7
以降のXaシリーズ(C型、K型)はマザーボードが画一的でパワーアップが容易である。ベースクロックはジャンパの設定により、50、60、66.66MHz
から選択できるが(下図)、迷わず66.66MHz
に設定すべきである。後期のロットになると更に外部クロックの設定ジャンパも擁しており、1.5倍から3.0倍まで設定できる。つまりジャンパピンと
CPU を購入すれば無条件に 66.66×3.0=200 MHz Pentium
マシーンに早変わりする。外部クロック設定ジャンパスイッチのない機種ではメルコの下駄
MTC40001を用いて外部クロックを上げていたが、今はその必要はない。メルコや
I-O DATAから下駄付き CPU
がパワーアップキットとして発売されているからである。しかしこれらを用いる際もベースクロックは
66.66MHz に設定した方が得策である。尚、このようなパワーアップに際してはセカンドキャッシュはNEC
の純正あるいはメーカー指定のものを使用しないと、システムが途中で停止する恐れがあるので注意が必要である。また、これらのシリーズで
PLL チップの 11
番ピンを跳ね上げることで、ベースクロックを
80MHz に引き上げる方法があちこちで紹介されているが、かなり危険な賭である。筆者の場合この操作で、ベースクロックが逆に
33MHz に低下し、そうこうしている内にメモリーカウントより先に進まなくなった経験がある。次に問題となるのは
98 シリーズの本体 IDE インターフェイスが超トロイことである。これの解決策として、@PCI
バス用の SCSI ボードあるいはAI-O DATA 製の UIDE-66
にハードディスクを接続する方法とがある。いずれの方法を採るにせよ、直接にこれらのハードディスクに
Windows をセットアップができないので、戸惑う人もいるかもしれないが、先ず本体の
IDE 接続のハードディスクから、Windows を立ち上げ、DOS
窓から 新しく Windows
をセットアップしたいドライブに例えば sys D:
とまず、MS-DOS の システムファイルを転送後
XCOPY32
または適当なファイラーでスワップファイル以外の全てを転送すれば、現在の環境を維持しつつ容易に新しいハードディスクに
Windows をセットアップする事ができる。
本機の改良点:CPU 乗せ変え、UIDE-66 に 30GB
ハードディスク接続。
■CPU:AMD K6-III プロセッサ
400MHz、 ■Memory:96MB、 ■Graphic Card:WGP-SF32PN、■Hard
Disk:Seagate ST330630A(Ultra ATA/66,30GB)■I-O Card:I-O DATA
UIDE-66及びSC98IIIP■CDRW,DVD:RICOH MP9060A(Record 6×,ReWrite
4×,Read 24×,DVDRead 4×)
コメント:以上の贅沢三昧拡張にて日常使用するに十分のパワーが得られている。RICHO の MP9060A にはソフトDVD player である SoftwareCinemaster99 Ver2.0 および Ver1.10J が同梱されているが、Ver1.10J にて、しかも一部ファイルの差し替えでしか動作しなかった。何もわざわざ PC-98 で DVD ソフトを見なくても、と思うかもしれないがそこは”こだわり”というものである。 PC-98 でのソフトDVD player の使用には色々制限があるが、悠久館に詳しい情報が掲載されている。6)
HDBENCH Ver3.22 記録
Ver,M/B Name,Processor,L1 Cache(KByte),L2
Cache(KByte),VideoCard,Resolution,Memory(KByte),OS,Date,
ALL,Integer,Float,MemoryR,MemoryW,MemoryRW,Rectangle,Text,Ellipse,BitBlt,DirectDraw(FPS),Read(KByte),Write(KByte),Copy(KByte),Drive,Adapter,drivename
32201,"PC-9821Xa10/K8(Exclusive)",AMD K6-III
398.21MHz[AuthenticAMD family 5 model 9 step
1],64,256,"WGP-SF32PN (S3)",1024x768 (16Bit
color),96664,Windows 98 4.10 (Build: 1998) ,2000/12/03 22:34,
13243,19063,12172,4878,2857,4848,13590,10744,3213,146,17,21694,22044,12548,A:\20MB,"I-O
DATA UIDE-66 PCI IDE Controller", "ST330630A Rev
3.17"
概説:PC-9801VX 形状は驚くほど現在の PC-9821 と似ている。写真のように5インチベイを2個備えており、ビデオカードも PCI バス風のスロットに刺さっている。そして何より驚いたことは、可愛い 286 が Socket5 を小さくしたような Socket に刺さっており着脱ができる点である。その後長い間、CPU がマザーボードに直接半田付けされている時代(386SX時代)が続き、CPU のパワーアップに大変苦労したことを考えると不思議である。さて、このマシーンを今でも使えるようにするにはマザーボードの交換しかない。AUSUS の MicroATX Slot A Motherboad 、K7V-RM というのに換えてみた。次は、キーボードの問題であるが実は筆者は DOS/V キーボードが使えないのである。今後は 98 シリーズから、PC/AT 互換機に乗り換える人も多いと思うが、キーボードの変更はかなりストレスである。そんな時はPC/AT 互換機で 98 キーボードが使えるようにする救世主 10KCV98VC ((株)テンショウ) 1) がお勧めである。本機は最初から、10KCV98VC を内蔵しているため、写真のように 98 キーボードが直接繋げるところがミソである。ただし、CAPS ロックはやはり Sift キーを使わなければならない。この問題を解決するために筆者は菅沢卓司氏作のフリーソフト WinHook を Windows 起動時に常駐させている。CAPS を押すだけで従来通り CAPS ロックが掛けられ便利である。
改良点:中身は全部 PC/AT
互換機。しかし、C
バスがないだけで外観も機能も殆ど PC-98
そのものである。
■Case:粗大ゴミ捨て場から救出したPC-9801VX■CPU:AMD
Athlon プロセッサ 800MHz ■Memory:PC100 SDRAM 128MB ■Graphic
Card:Ausus V6800■Hard Disk:FUJITSU MPF3204AT(Ultra
ATA/66,20GB)■FDD:MITUMI 3 Mode FDD■CDRW,DVD:AOpen
4-in-1(Record 6×,ReWrite 4×,Read 24×,DVDRead 4×)■Others:10KCV98VCキーボード変換器
コメント:NEC が PC-98NX を発表した時、その機能にがっかりした人は多い筈だ。せめて従来の 98用のソフトが動く位の付加価値は付けて欲しかったものである。世の中にはまだ、沢山 98シリーズにこだわっている人がいるであろう。筆者も DOS/V キーボードが使えないのと気心知しれた 98 という理由で 98 シリ−ズおよび 98 もどきを使い続けている。とは言ってもPC/AT 互換機が世界の標準マシーンであることに違いはない。そこでPC-98 にこだわる同志の間では PC-98風の PC/AT 互換機を作成したり 5) 、PC/AT 互換機上で PC-98 用ソフトを動かすなど、様々な工夫がなされたいる。エプソンは以前より PC-98 互換機を販売していた手前、また、ユーザーへの義理立ての為か、DOS/V 用 98 エミュレータを販売している。しかし、これは大容量ハードディスクや Windows98 に対応しておらず、筆者も最近これを使用するのを諦めた。しかし、オンラインソフトの優れた 98 エミュレータはいくつか存在しており 2)3)4) 、筆者はその実用性の高さから最近 T98-Next 4) をメインに使用している。どこかに PC-98 用ソフトが眠っている人は一度試してみてはいかがでしょうか。次に PC-98 から DOS/V マシーンに乗り換えて発狂しそうになっている人には 10KCV98VCキーボード変換器を今すぐ注文することをお勧めする。 これと WinHook を用いることによりストレスなく仕事ができる訳である。 尚、10KCV98VC はゲームに向かないと注意書きがあるが、Super Depth をやってみるとちゃんと蟹のお化けを倒すことができた。
HDBENCH Ver3.22 記録
Ver,M/B Name,Processor,L1 Cache(KByte),L2
Cache(KByte),VideoCard,Resolution,Memory(KByte),OS,Date
ALL,Integer,Float,MemoryR,MemoryW,MemoryRW,Rectangle,Text,Ellipse,BitBlt,DirectDraw(FPS),Read(KByte),Write(KByte),Copy(KByte),Drive,Adapter,drivename
32201,"PC-9801VXRevengeU",AMD Athlon
799.91MHz[AuthenticAMD family 6 model 2 step
1],128,512,"ASUS AGP-V6800 DDR SGRAM v3.68",1024x768
(16Bit color),130000,Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
,2000/11/29,15:17
18901,31651,38235,13195,13805,21867,32986,29194,4934,1032,59,18618,20749,15154,C:\20MB,"VIA
Bus Master PCI IDE Controller", "FUJITSU MPF3204AT Rev
0028"
Quick Reference
1) (株)テンショウ ・・・・
PC/AT 互換機で 98 キーボードを使用するには。
2) PC98Emulator Guide ・・・・
PC/AT 互換機で 98 用ソフトを走らせるには。
3) Anex86
・・・・ 優れた 98 エミュレータの一つは。
4) T98-Next
・・・・
無限の拡張性を提供する次世代PC9821エミュレータ。
5) シード君の工作記 ・・・・
PC-98 風PC/AT 互換機を作成するには。
6) 悠久館 ・・・・
PC-98 で何が何でも DVD ソフトを見るには。