(郷中ゼミ ごじゅうぜみ 2012年8月実施) 2012.8.19
 
今年は,仕事として,郷中ゼミ(ごじゅうぜみ)を担当させていただいた。(平成24年8月6日と7日)

これは,以下のような目的で,難関大学を目指す生徒に対して刺激を与えることを主眼としている。(と思う。)

郷中教育(ごじゅうきょういく)とは。

「郷中(ごじゅう)」とは,江戸時代において同じ区域の青少年の錬成を目的とした団体。ここで行われた薩摩藩独特の青少年教育を「郷中教育」と呼ぶ。ここでの教育は,次のような特徴がありました。

1 実践的な教育,そして学んだことを実践する教育

2 地域社会が自発的に実施した集団教育

3 異年齢集団による教育で,教えるものも教えられるという教育

4こうした鍛錬教育によって多くの人材を送り出し,それらの人物が明治維新で指導的な役割を果たした。

  (鹿児島大百科事典より) こちらなど参考

 

郷中ゼミ(ごじゅうぜみ)とは。

上記の郷中教育を参考に,毎年,鹿児島県内の3年生(夏の時期は)で,特に難関大学を希望するなどの,意欲的な生徒を募集し,今まで目に触れる機会の少なかった入試問題に取り組ませることによって,互いのレベルアップを図ることを目的としている。鹿児島県高等学校進学指導ステップアップ研究会の事業の一つである。

 

その授業内容≒テーマとして,「グラフ三昧=グラフから方程式を推測する」ということを実験的にやってみた。

普段やることのない,でも豊かな発想,柔軟な発想,狭い視野で終わらない内容ということでプランニングしてみた。我々は通常,式からグラフを想像する。あたりまえだ。しかし,そうすることは一方通行的な思考に偏ってはいないか?逆に,(本来到達地点であった)グラフからもとの式を想像することは,頭の中に”とっちらかった状態である”グラフを総合的に理解することにつながるのではないだろうか?と考えたわけである。生徒の反応,参観された先生方の意見でも,概ね悪い評価ではなかった気がする。(自己満足かも?)

以下に当日利用したパワーポイントのスライド(jpg)と,配布資料(PDF)と,Grapesのファイル(gps)とを続けておいてある。

PDFファイルはアクロバットリーダーなどのビューアーを利用して参照してもらいたい。Grapesファイルは,右クリックし「対象をファイルに保存」をしたのち,Grapesのソフト(フリーソフト)で開く必要がある。もちろん,GRAPESがインストールされていなければならない。

00 事前に宿題として配布したプリント  オリジナルは,こちら(PDFファイル)から

01

02   Grapesファイルは,こちらから

03   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから

04   Grapesファイルは,こちらから

05   Grapesファイルは,こちらから

06   Grapesファイルは,こちらから

07   Grapesファイルは,こちらから

08   Grapesファイルは,こちらから

09   Grapesファイルは,こちらから

10   Grapesファイルは,こちらから

11   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから

12   Grapesファイルは,こちらから

13   Grapesファイルは,こちらから

14   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから

15   Grapesファイルは,こちらから

16   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから

17   Grapesファイルは,こちらから

18   Grapesファイルは,こちらから

19   Grapesファイルは,こちらから

20   Grapesファイルは,こちらから

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22   Grapesファイルは,こちらから   Grapesファイルは,こちらから

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24   Grapesファイルは,こちらから

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26   Grapesファイルは,こちらから

 

【パラメータグラフのおまけ】

 

【おまけとして数学Cのグラフも右のように10個提示してみた。Grapesファイルを置いておく】

 

 

【おまけ】

 おまけのおまけ 上記Grapesファイルをすべて圧縮したZIPファイルも置いておきます。 

 おまけのおまけ 当日配布した資料は,後半の京都大,学習院大,防衛医科大,東北大のプリント冊子です。

 いかがだったでしょうか?90分間の授業では,このテーマは広く浅くなってしまったことは否めませんが,それでも実をとった内容なっだと自負しています。(ちょっとなぞなぞで笑いもとれたかな?)脳内イメージが豊かな生徒は,知識が断片的ではなく,それぞれが有機的につながっています。そういった発想にこれらの動くグラフが役立ってくれたのではないか,と考えます。

さてさて,最後に,こういったグラフ授業をやろうと考えたきっかけにもなった本の紹介です。

微積分 基礎の極意(東京出版)

  http://www.amazon.co.jp/微積分-基礎の極意―大学への数学-栗田-哲也/dp/4887420293

関数のカタログ(プレアデス出版)

  http://www.amazon.co.jp/関数のカタログ-斎木-清治/dp/4903814203

  http://www10.plala.or.jp/mondai/catalog.html

「大学への数学」で毎月お世話になっている東京出版の「基礎の極意」(基礎という意味は簡単という意味ではありません)と,関数グラフを詳細なポイントまで網羅された「関数のカタログ」は,非常に刺激を受けました。

今年度行った仕事のメモでもありますが,当日受講してくれた生徒らが復習できたらいいなぁ,と考えています。

 

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