2016(平成28年) 第52回定期演奏会の写真・レポート 2016.5.15更新


 

第52回定期演奏会レポート

平成28年(2016)4月23日(土) 県民交流センター


第52回定演に出かけてきた。
妻と二人で訪れたのは,数年ぶりだったかもしれない。そのため例年の1人のときよりも,聴きながら生で感想を語り合うことができ,思うところもいつもより違った視点になったかもしれない。

率直な感想は,若さって,やはり何事にも代えがたいものだなぁということだった。これは毎年書いていることだが,自分は一つずつ歳を重ねるが,ステージ上にいるメンバーは,いつも18〜22歳の若さを保っているわけである。これは「ずるい」。自分の子供が大学生になった今では,OBという視点よりも親という視点が加わったことになる。そうすると,若さってのは無敵感があるのである。

ただ妻と語ったことだが,じゃああえて今日の突っ込みどころというか,改善点を揚げよ,となれば「若さゆえの無鉄砲さはもっとあっても良い」のかもしれない。無鉄砲ばかりだと「落ち着け」という批評になるだろうが,今日の演奏は真面目なのである。MCに出てきた3人もアドリブのない台本通りという感じがするのである。

その中で,情熱大陸を演奏した3年生10人は素晴らしい演奏であった。編曲も良いが同学年が一つのことにとりくむというのは,表には出ない深い結びつきがあるような気がする。演奏に滲み出る一体感を感じることであった。

更に妻とは,
・ソリストももう少し出てほしい。(今日は一人だけであった)
・ラテン系の曲のような,普段聞かない音楽への挑戦はできないか。それはボサノバかも知れないし,バロックかもしれない。
・一つの曲を演奏するのは当たり前のことだが,関連付けられる曲を編曲して一つの曲にまとめたり,クラシックをポップス風編曲,あるいはその逆というような,遊び心のようなものも追求したらどうだろうか。
など話した。様々な音楽を楽しむという姿勢があっても良いのではないだろうかと話しながら帰途に就いたのであった。

受付では,数人のOBと話をする機会があった。その直前に鹿児島OB会総会が開かれ,現役への支援体制や,懇親会などの話がなされたようだった。もちろんOB会も大切なのだが,OBのすべき最大の責任は,現役が続けてくれているこの演奏会を聴きに行くことではないかと思う。幸運にも仕事の都合が合い,ギター音楽を今でも好んで聞いている私は,卒業以来,奄美大島に赴任している5年間以外はずっと定期演奏会を聴き続けている。やはり20年前10年前と比べると,来場するOBの数は年々減少している気がするのである。現役生の減少と来場OBの減少はリンクしているようで悲しくなる。


 

 


 


2015(平成27年) 第51回定期演奏会の写真・レポート 2015.6.6更新


 

 

ずいぶん遅くなってしまったが,第51回定期演奏会のレポートである。

昨年の50回記念定期演奏会と比較すると,ずいぶん落ち着いた感じのすることしであった。サークル員の数が少なくなってしまっていたのも原因かもしれない。お客様も,もう少し入ればいいのに・・と思うことであった。しかし,内容としては,少ない人数で一生懸命に音楽を楽しんでいる様子が伝わってきており,ほのぼのとしたものであった。ステージ構成も大きく変わることなく,OBにとっては安心してみていられるものなのかもしれない。当のサークル員にとっては初ステージであったり,最後のステージであったりと,青春の思い出の詰まったものになっているのだろう。

51回という新たな半世紀のスタートである。現在のブームは,クラシックギターではないのかもしれないし,サークル活動そのものが,バイトで忙しい学生にとっては敬遠されるのかもしれない。でも,そこには20歳前後でなければ経験しえない貴重なものが詰まっているだろうし,また間違いなく経験できる。対価を求めるわけではなく,心の中に何かが残ると思いたい。レポートというより,自分の若いころを振り返っての思い出になってしまった。

誰も気づいておらず,なかなか気づきにくいところかもしれないが,今回の51回パンフレットの表紙デザインは,第31回定期演奏会のものと似ている。わざと似せたのだろうが,1stを飾る年には,ふさわしいデザインであったと思う。歴史を感じるところである。

 


2014(平成26年) 第50回定期演奏会の写真・レポート 2014.4.29更新


   

  

 

   

 

 

第50回定期演奏会レポート


今回のレポートは,例年のレポートとは異なることがあり,少し長めになっています。
何と言っても,レポートというよりも,自分で出演した体験記になってしまっているのが大きな要因です。
昨年度の創部50周年記念も意味あるものではあったのですが,定期演奏会が第50回を迎えるということも,また大きなことであり,記念的な意味として昨年に引き続いた形での,第50回記念定期演奏会となったわけでした。

平成26年(2014年)4月19日(土)18時会場,18時30分開演 会場:県民交流センター


昨年までの宝山ホール(県文化センター)から会場を移し,県民交流センターでの第50回定期演奏会であった。これは,ホール費用の問題もあったようで,サークル員数,来場者数,入場無料などを総合的に考えてのことだったようである。ちなみに,県民交流センターとは?と思われる鹿児島を離れた大OBの方もいらっしゃると思われるので補足しておくと,県文化センターから北へ数100mほど歩いた場所で,元は名山町の県庁の跡地に建てられた立派な建物です。中はホールの他に,パスポート発行事務所,放送大学,視聴覚センターなどが同居しており,県の公民館的な(失礼)建物となっている。しかし,音響などはむしろ宝山ホールよりも充実しており,ギターのコンサートとしては適当だろう。

現役キャップからの連絡により,OB・OGステージをしませんか,との連絡があった。50期生としての職責を負わされてしまったのでは?と感じるところもないわけではなかったけれど,しかし,現役生は真摯にOBに感謝してくれている様子が感じられ,今回のステージ構成の依頼になったようだ。近隣や連絡の取れるOBを中心にこんなことがあるよ,と連絡を取り合うことだった。
関東方面のOB団も,有志に声をかけ,関東での数回の合奏練習を経て鹿児島入りしました。

もちろん,当日は都合がつかず参加はできないが,寄付だけは…というOBもいらっしゃった。ギターという楽器の特性というか,性というか,しばらく遠ざかっていると演奏(合奏)は難しく感じるのだろう。そもそもギターそのものが…という状況もあったのかもしれない。演奏は無理でも20数年ぶりに鹿児島を訪れ,懐かしい顔との再会を楽しんだOBもいた。

これは私と妻との感想でもあるけれども,合奏の練習では,音符を探っているうちに,運指を思い出し,同時にサークル活動を行っていた青春時代を思い出すのだった。年男になる卒業後20数年,30年近くなろうとしていても,不思議と思い出は若々しくよみがえり,自分の音だけではなく,別パートの音,練習の雰囲気,ギターケースの中の爪磨き,全てが五感を揺さぶるのだった。

改めて考えてみると,昨年の創部50周年の同窓会では,我々夫妻が最も若い参加であった。しかし,今年度の50回記念定期演奏会では,我々は上の方の世代となった。これは冷静に考えると,定演時期を移行した昭和60年を境に,部員の同窓意識としては,「創部基準」か「定期演奏会回数基準」かに分かれる分水嶺なのかもしれない。私は23期生にあたるが,私の入学年度(昭和60年)が定期演奏会の行われなかった年に当たるのである。つまり,我々から上の初代から20数期生までは,創部基準であり,我々以降の20数期生から最新の50期生にとっては,演奏会の回数が基準なのであろう。ここに意識の差が出るのは自然な流れなのであろう。

ステージ費,音響設備費,弁当代など1500円を集金されたが,それ以上に現役に寄付をしようという動きがあった。OB有志としても問題ないだろうという判断や,むしろ何かしなければ自分が納得できない,という恩返し的な意味が強かったのだろう,今回ステージに立ったOB18人から一人1万円ずつ17万円。また前述したが,ステージには立たなかったものの,賛同してもらえた(当日鑑賞すらできなかったが友人が預かってきた例もあった)OBからの1万円を合計して,20万円程度を現役生に寄付した。古くなったウッドベースなど楽器の費用として使っていただきたい。

OB・OGステージとして県民交流センターのステージで演奏したことも忘れ難い思い出になったが,それ以上に,リハーサル室での懐かしい思い出を語りながら,指通しをしている小一時間が濃密な時間であった。卒業以来20数年間ここまで大人数でテーマ・トッカータと演奏することはなかった。スピードや音の大小に気を配りながら,また自分のパート以外の音に耳を澄ませながら,懐かしい世代を超えた曲を織りなしていったわけである。

終演後はもちろん同窓会であった。OBの新田君のJoeCoolという店に入り,懐かしい話に花が咲いた。久しぶりに会う友人とは世代を超えて共通の感覚で話ができる。昔のこと,現在のこと。音楽のこと,仕事のこと。結婚のこと,子どものこと。友人のこと,仲間のこと。遅くには現役諸君も来店し,今のサークルの状況も聴くことが出来た。時間のたつのを忘れ,特に現役諸君にとっては演奏会で疲れたところに,OBと時間を一緒に過ごしてくれて,テーブルで寝ている人もちらほら見られたために,明け方4時に終了宣言を出したのであった。全く学生のノリである。社会人なら明日の仕事を心配して,こんなことは絶対しない。しかし,また会おう,とだけ約束をし,それぞれがホームグラウンドに帰って行った。これが仲間なのだろう。

定期演奏会そのもののレポートではなく,自分のバックステージ体験記がメインになってしまった。これはやむなしとしよう。このレポートを読んでも,当日の音は再現できない。何の曲をやったか,ということもこのインターネット時代にはクラギ現役のページを見ればいいだろう。むしろ伝えるべきは,(一部同世代でなければ感じ得ないこともあろうが)その雰囲気というものだろう。ステージ上でラスゲアードを鳴らし,トレモロし,体を揺らしたということは,分かる人だけに分かる現実である。そのとき我々がどのように感じたかは,分かる人だけに分かる感情である。無理に伝えようとしなくてもいいのかもしれない。鹿児島大学学友会クラシックギタークラブアンサンブルボネールよ,永遠なれ。

 

 


2013(平成25年) 第49回定期演奏会の写真・レポート 2013.5.3更新


   

  

  

  

 

 平成25年4月27日(土)に宝山ホール(県文化センター)で行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第49回定期演奏会のレポートをお届けいたします。

 平成25年4月27日(土)に宝山ホールにて行われた鹿児島大学学友会クラシックギタークラブ定期演奏会に出かけた。
久しぶりに妻と聴きに行った。妻は数年ぶりに聴きに行く演奏会になるため、期待のような不安のような感覚だったようである。どのような演奏なのか、どのようなステージなのか、私は毎年聴いてはいるので何となくではあるが想像できた。

 さて、第1ステージは、いわゆるバロック音楽はなく、ギターの特性を生かしきった選曲であったかというと少しの疑問はあった。しかし、「ふるさとの四季」の日本のメロディーからの編曲は美しいものであった。クラシックステージと名乗るべきか難しさを感じる。
 そういった意味で、第2ステージ(これもソロステージではないのか)は、重奏でDEPAPEPEの曲であった。二人の息は良く合っており、音色も美しいものであった。是非とも古典の作品(ソルなど)を聴いてみたいものだった。ソリストも育ってほしいと感じる。
 第3ステージではポピュラーの演奏であった。例年よりも曲数は少なかった。4年生も就職活動なのか、この演奏会には参加しておらず、いわゆる内輪のノリになってしまうことはなかった。しかしもっと多くのサークル員による演奏を聴きたくもあった。

 さて、49回定期演奏会とはいえ、1年間定演時期の変更により、実質創部50周年の年でもあった。そのため、例年よりも多くのOBが来られていたようである。保護者の方なども多かったのか、宝山ホールはあくまで雰囲気的な感覚でしかないが、多くの聴衆であった気がする。

 定期演奏会後は、その来られていたOBの懇親会が開かれ、私も妻と一緒に出席させていただいた。40名近い出席者であり、昔を懐かしんで旧交を温める姿が見られた。その中で話題になったのは、現役のみなさんとは直接話をする機会も多くはないが、昔はこうだったとも言いたいが、今まで続けてきてくれてありがたいことである、との話がでた。変な例えかもしれないが、鹿児島から福岡まで行くとする。皆が鹿児島や福岡の話題を共有することはできるが、その昔は、鈍行でいったのか、自家用車で行ったのか、今なら新幹線で行ったのかは、その時々で異なるので、共通の話題は難しいのかもしれない。つまり言いたいことは、サークル活動においても同様で、その時代時代で同じ電車に乗り込んだのか、異なる電車だったのかで、エピソードが異なってくる。しかし、目的地に向かって前へ進んでいる人が今もいるということと、全員が目的地にたどり着いたことには変わりないと言うことが、今回の演奏会、懇親会で感じることであった。

 さて、演奏全般に言えることとしては、大学生はこの就職難と言われる時代で忙しいため、いわゆるギターバカのような存在の学生は少ないのかもしれないとの感覚を持った。4年生が出演していないということも、そこに遠因を持つのかもしれない。そうなるとこの時期の開催では、定期演奏会には2年と3年だけの出演となり、寂しさを感じる。定演時期を12月に戻して、1,2,3年生が出られた方がすっきりとするのかもしれない。
来年は51周年ではあるが、演奏会としては第50回になる。懇親会の最後で先輩方に向かってお話しさせていただく機会を頂戴したが、来年もっと多くのOBが集まることが出来て懐かしい話ができたらいいですねと、提案させていただいた。なにせ私たち夫婦が23期生と24期生ではあるが、最も若い出席者であったのである。私たち以降の20数期〜40数期の出席を多くしたい。しかし、この世代が子育ての最も忙しい時期であったり、会社でもフットワークの軽い世代で4月の年度当初は、まだまだ落ち着かず、休日出勤があるのかもしれない。それを理解した上でなんらかの計画ができたらと思うところである。来年の第50回記念演奏会である平成26年4月19日に向けて。

2014年(平成26年)4月のカレンダー

 

 

 

 


2012(平成24年) 第48回定期演奏会の写真・レポート 2012.4.27更新


       

       

   

 

 平成24年4月21日(土)に宝山ホール(県文化センター)で行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第48回定期演奏会のレポートをお届けいたします。

鹿児島大学学友会クラシックギタークラブ第48回定期演奏会に行った。
かれこれ48回を数える。自分が現役時代に演奏していたのが,第23回演奏会辺りだったわけなので,単純に倍にカウントできる。歳をとったことを感じる。
昨年の前回は,家族で聴くことが出来たのだが,今年は自分ひとりになってしまった。家族それぞれがそれぞれに忙しくなり自分の家庭環境も変わってきたのだろうと感じる。

しかしながら,演奏者はいつまでたっても大学生であり,青春というエネルギーが満ち溢れている。若い時にしか出来ないことは,若いときにしなければいけない。おぼろげながら考えたのは,そういった経年変化を全て判った上で,頑固親父のように昔は良かったと言うことではなく,自分の青春時代を思い出しているだけなのかも知れない。つまり自分自身の行動を思い起こし,自分だったらこうしているだろう,あるいは,こうしていただろう。誰も正解を持っているわけではなく,時代の流れに自分を映し出すとそれが自分の辿ってきた道だったということなのであろう。遠い過去の記憶を辿り,自分の経験した演奏会を心中に再現している。どんなOBであっても,自分自身の出演した演奏会は,最大4回しかありえない。我々の世代からは,出演は3回だけになっている。自分の感じたものを思い出すために,時間が経ってしまった今を歩んでいるのだろう。

そう感じたのは,知り合いに会ったからでもあった。ギターと何の関係が?何故演奏会場にいるのか?が最初は疑問であったが,なんとその知人の娘さんがサークル員として活動しているということを始めて知った。そうか,自分が親の世代になったわけか,という感覚であった。

大枠として感じたことは,細かい技術うんぬんの話をする前に,演奏会ではなく発表会となっていると感じる。昨今のバラエティ番組の構成をなぞり,演奏よりも雰囲気を,音楽よりも話す技術を重視しているのではなかろうか。音系サークルの他の定期演奏会を見る機会は本当にないのだが,もしかして多くの音系で似たことが起こっているのだろうか。
ソリストは,さくらの主題による変奏曲を演奏した1名のみであった。ソロやデュオが充実していくことを祈るのみである。

大OBの皆様方もいらっしゃっていたようだった。後輩からの連絡で気づいたのだが,銀弦会HPでは,50回定期演奏会に賛助出演という話も進んでいると知った。そりゃ何かするはずだが,現時点でそこまで話が進んでいるとは夢にも思わなかった。今後連絡をとり,詳細をアナウンスするお手伝いをしなければいかんと考えているところである。

銀弦会 公式ホームページはこちらから。

http://www2.ocn.ne.jp/~gingenks/

 

 


2011(平成23年) 第47回定期演奏会の写真・レポート 2011.4.24更新


      

     

  

 平成23年4月16日(土)に宝山ホール(県文化センター)で行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第47回定期演奏会のレポートをお届けいたします。

鹿児島大学クラシックギタークラブ 第47回定期演奏会に行ってきました。

平成23年4月16日(土)

 当たり前なのですが1年ぶりの定期演奏会を,宝山ホールにて相変わらず家族4人で鑑賞でした。
現役生の活躍はどうだろうか,とか,自分は歳をとっているのだろうか,とか,いろんなことが思われる時間だった。
子どもたちも昨年は退屈そうだったが,今年は一応最後まで静かに聴く事ができ,だんだん大人になっているんだろうなと感じた。自分自身も耳も肥えてきたのか,ふてぶてしくなったのか,経験だけは積んでいるのだろう,想定できてしまう部分が増えるのが,仕方がないのか,当たり前なのか,複雑な心境になった。
回りくどい表現になったが,大学生の演奏会には大学生しか出演しないので,ある意味,そこだけが時間が止まった状態になっており,同世代として見た見方から,お兄さんとしての見方,保護者としての見方,そのうちに孫の発表会を見に行く気持ちになるのだろう。
4年生にとっては最後の定期演奏会になるというスケジュールは充分理解しているのだが,4月の春の始まり時期において「最後の定期演奏会」の感動は正直伝わらなかった。「演奏会」と「発表会」の隙間のメッセージ性はどの程度内包されるものだろうか。

以下演奏曲目など。
クラシックステージ:美しく青きドナウ,ユーモレスク,死の舞踏,ラコッツィ行進曲
ソロステージ:愛のロマンス,聖母の御子,Time Travel
ポピュラーステージ:ラ・マラゲーニャ,パイレーツオブカリビアンから,ラブストーリーは突然に
 BAD DAY,やさしさに包まれたなら,ルパン三世のテーマ,涙のトッカータ

 ソロ曲について一言,Time Travelという曲は,岸辺眞明というギタリストの作曲の作品で,純粋なクラシックではなく,分かりやすくいえば押尾コータローのような,NEW AGEミュージックというか,インストの雰囲気のいい作品です。YouTubeには本人演奏の動画があります。いろんな意味でいやぁスゴイ時代になったもんです。

 余談ですが,先日キャンディーズのスーちゃん(田中好子さん)がお亡くなりになりました。自分の小学校から中学校時代の青春を思い出しましたが,追悼の意味で「微笑がえし」を今日聴きました。やはりそこで自分の中では時間が止まっているのを感じたのでした。検索してみるとYouTubeにたくさんあります。ドリフの歌のコーナーで踊る三人を家族全員に強制的に見せたのでした。いやぁスゴイ時代です。当時は,ネットもCDもケータイもポケベルもなーんにもなかったけれど,幸せだったんだよなぁ。今日現在も厳しい生活を強いられている東北地方の皆さんに「がんばろう日本」という気持ちこめてこの余談の部分を書きました。

 

 


2010(平成22年) 第46回定期演奏会の写真・レポート 2010.5.10更新


      

      

      

 平成22年4月24日(土)に宝山ホール(県文化センター)で行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第46回定期演奏会のレポートをお届けいたします。

 管理人私の仕事の都合で,5年ぶりの定期演奏会鑑賞となった。自分の気持ちの中では何も変わってはいないのだが,5歳年をとったのは間違いなく,期待と不安の入り混じった定期演奏会であった。大学生に於いての5年間は,入学していない学生が卒業してしまっている状態でもある。全く違うものになっているのだろうか,クラギの息吹は脈々と引き継がれているのだろうか・・・。このページの更新も数年ぶりとなってしまい,下を見てみると,まだ県文化センターの名称である。(現在は宝山ほうざんホール)また,入場料も無料となっている。妻と子ども2人を連れての演奏会も,感慨深いものだが,私は23期なので定期演奏会も2倍?二分の一?の歴史と歳を感じながらの入場である。

 楽しんでサークル活動をやっているようだ。というのが全体から受けた印象であった。もちろん自主的な活動で,だれにやらされてもいるわけではないのだが,みんなが和気藹々とした雰囲気で音楽を楽しんでいる様子が感じ取れた。これは活動をやる上でのまったく最初に必要な条件であろう。しかしながら,自分たちの楽しさを他の方々(こういった演奏会のような披露の場において)に感じていただけるかと言うと,それは難しい。お笑い芸人の仕事はふざけてやっているわけではなく,厳しい練習の上に成り立っているのと同じ事である。そこまで踏み込まなければ内輪受けの世界をお見せしている事になってしまう。仕上がりを充実した格調高いものにするためには,演奏・編曲・曲数・ステージング全てに追究の手を緩めて欲しくは無い。由緒正しき鹿児島大学クラシックギタークラブが鹿児島のギター会に与える影響というものも,決して小さくは無いはずである。

以下,気づいた事を箇条書きで。

 ・クラシックステージでは,バロックを聴きたかった。
 ・ソロステージは,最近の流行曲を感じた。
 ・ポピュラーステージは,もう少し演奏を多く聴きたかった。
 ・ステージ進行に,最近のTVのお笑い番組の傾向を感じた。
 ・高校時代に経験して済ましておくはずのことが,大学生にシフトしてきている気もする。
 ・パンフレットの構成は大きく変わっていないが,出身校名がなく出身県だけになっている。
 ・揃いのトレーナーは,昔と比べて単価が安くなっているのだろう。
 ・OB名簿には,私の上の世代はお二方しか見当たらなかった。
 ・初代のOBがいらっしゃっていたようだった。(お話は伺えなかった)

中に折り込まれていたペーパーの中に,銀弦会からのお知らせという資料が含まれていた。公式ホームページが動き始めたようである。(私はまだ未連絡の状態であるが)広くOBに連絡先を求めていらっしゃる様子であった。初代のころの大大OBの方のお仕事と推察しています。私も,もう少し落ち着いた状態になったらお知らせなどご協力したいと考えています。とりあえずリンクをはっておきますのでご覧下さい。

http://www2.ocn.ne.jp/~gingenks/

 

 


2005 第41回定期演奏会の写真・レポート


青木君撮影の鹿児島写真集 こちらから

 平成17年4月23日に県文化センターにて行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第41回定期演奏会のレポートとしてお届けします。

 今までと異なる点があるので,まずそれから記載しておきます。管理人の仕事の転勤・引越しにより,前年までは毎年見ることができたのですが,今年以降は実際に訪れるのは難しくなりました。今回は同じくOBの青木君のレポートと写真で何とかお伝えすることができそうですが,来年以降は不明です。そういった事情を考慮くださいますようお願いいたします。

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管理人の掲示板への投稿

昨日,夕べは,第41回定期演奏会でしたね。いかがだったでしょうか?
もちろん成功裏に終了したことと思います。現役の皆さんお疲れ様。
卒業以来16年間,毎年皆勤でしたが,始めて見に行けませんでした。残念でした。
よって某A君など,そろそろどーなっとるんじゃい!と覗きに来ている頃でしょうが,
残念ながら今年のレポートや,パンフ,ポスターは,なーんにもデータがありません。
どなたかレポートや,写真・資料のたぐいを送っていただけないでしょうか?
HPに掲載させてください。メールお待ちしております。

昨晩の同時刻は,同じく奄美大島在住の,旧姓Mさんと,家族ぐるみでの食事会をしておりました。
同じく奄美のH君や,K君の話題も当然出て,奄美クラギ会の発足などの野望など打ち合わせをしたりして,
今定演やってるねーと言いながら,楽しく過ごしました。
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さて,以下は青木君のクラガキ帳へのレポートからの転載です。
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タイトル : 某A君は鹿児島に行ってきました part1 
投稿日 : 2005/04/24(Sun) 16:15 
投稿者 : あおき@26期 
どうもです。某A君はひょっとしたら私ではないかもしれませんが、とりあえず私は行ってきましたので、演奏会、久々の鹿児島雑感を記憶が新鮮な内に思いつくまま書いてみようと思います。

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鹿児島中央駅に着いてまず驚きました。
「ここは一体どこなのよ...」
ものすごく駅がおサイバー化している。ここ大阪梅田HEPにあるのとまったく同じ感じの観覧車なんか回ってたりする。地下道も張り巡らされていて、路面電車の駅の位置が少しずれていたから、ちょっとあたふた迷ってしまいました。私が今住んでいる十三の方がよっぽどローカル臭がするなぁ...。
おサイバー化は大学にも及んでいました。
理学部はキレイになってたし、旧サークル棟跡地にはものすごく近代的な建物がそびえ立っていました(ご丁寧にあの囲いのついた池(?)まで、キレイな噴水オブジェになってました)。
映画「パトレイバー」に出てくる帆場暎一の気持ちが、今さらながら良く分かった気がします。

で、演奏会。久々でした。
管理人さんの皆勤途切れと重なっちゃったのね...。なんとまぁ。演奏会が終わってから、あちこち見回してみましたが私の知っているOBは見当たりませんでした。誘った黒木(皆さんによろしくとのことです)も急きょ仕事が入り来れなくなったので、結局一人で新田君のバーに行きました。

素敵なお店をやっている新田君からは、新田君の同期の恋愛話とかあれこれ聞けて面白かったですよ〜。お酒は長らく飲んでなかったのですが、久しぶりに楽しくお酒が進み、気がつけば一人でベロベロ状態になってました。

おっと。演奏会自体の話でしたね。
先ほど「何でもかんでも昔のものが無意味であったかのように変わっていく」という話をしましたが、そうではないものもありました。
クラギの定期演奏会です。
昔のまんまですね。なんか懐かしく、ほほ笑ましかったです。青春なんだねぇ〜、って感じで観せてもらいました。リアルにタイムマシンに乗ってきた感じです。
大学のクラブ活動は、生活のことを考えたり、利益を生み出すことに頭を抱えたり、体力に限界があって無理が利かなかったり、そういうことをいっさい抜きにして、仲間と時間を共有しあう事に全力を注ぐことが出来る奇跡の四年間だと思います。燃えれば燃えるほど宝石のように輝く四年間になると思いますので、悔いのないようにこれからも「もっと」頑張って欲しいです。
なぜ「もっと」かと言いますと、「懐かしい」という意味では「良かった」演奏会なのですが、音楽的には今一つ「迫ってくるもの」「訴えてくるもの」に欠けていた感じが私はしたからです。「熱」というか「魂」というか、そういうものはにわかに出来るものではなく、最低一ヶ月、全員みっちりと気持ちを込めて合わせながら練習しなければ出ないものだと思うのですが、一人ひとりの思いはともかく、全員のそういう「すり合わせ」は果たして十分にあったのだろうか、という疑問が演奏会後残り、少し残念な部分も正直ありました。

司会が「熱い演奏をお楽しみください」と口で言っても実際にそれが伴っていないと、お客さんにとっては「?」になってしまいます。(司会がそう言うことが問題だと言ってる訳じゃないですよ、念のため。私たちもそのようなことを確か言っていたと思いますし)。来年はお客さんがもっと自然に「熱さ」を感じられる舞台になることを期待しています(って来年行くかどうかはわかりませんが)。

タイトル : 某A君は鹿児島へ part2 
投稿日 : 2005/04/24(Sun) 16:16 
投稿者 : あおき@26期 
最後に音楽的に気になったことを少し箇条書きしますね。

(クラシック)
・全体的に、先に述べた気持ちの部分以外の物理的な音量という意味でも「おとなしかった」気がします。せっかくの人数が十分生かされていないような印象を受けました。
・テンポが平均的に遅めなのは奏法上仕方がないかもしれませんが、遅いだけに、それだけよりメリハリを付けないと全体的に「締まり」がない演奏になってしまうので、そこを気をつけて欲しいな、とも思いました。
・キーボードの導入という発想は素晴らしいと思います。ですが、どうせやるのであればチョンバロの音とか、それこそ本物のチェンバロ借りてやるとかして欲しかったですね。せめてピアノとか。いかにもという電子キーボード音は少し違和感を覚えました。
・キーボードをどうせ入れるなら、個人的には第1楽章の方が良いなぁ、とは思うのですが、まぁ、これはあくまで私の個人的な好みなので...。

(ソロ)
・デュオ、チューニング合ってました???
・同じソロステージに、デュオとソロで同一のプレイヤーが二回出る、という発想は素晴らしいと思います。ですが、両演奏に十分力が回せないのであれば、その際は一曲に集中した方が良いでしょう。「さくら変奏曲」は頑張ってましたが、もっと頑張れるはずだったような気もしましたので、ある意味「おしい」という印象もありました。
・タンゴのソリストはノリながら弾いてるのがよかったですねぇ。ちょっとおナルさんが入っているところもあるようですが(笑)、ソリストなんてある意味おナルさんが入ってなければ出来ないお仕事なので、この線でのびのび演奏して欲しいと思いました。
・いずれにしても、ソリストは全員まだ3年生なんですよね。来年は楽しみです。

(ポピュラー)
・ポピュラーは一言だけ。リズム隊のリズムがちょっと緩く甘かった気がします(特にドラム)。リズム隊のお仕事はポピュラーで乗れるかどうかの最も重要な部分を担っていますので、もうすこしリズムにキレが出てくるよう、頑張って欲しいと思いました。
・あ。マラゲーニャにカスタネットは良い発想ですね〜。どうして私たちの時も思いつかなかったんだろ。うん。でも、カスタネットのパターンはもっともっと練ることが出来ると思うよ。
あれこれ言ってゴメンね。でも、楽しみじゃないものにはあれこれ言いませんから。トータルでは本当に大阪から一日だけでも行って良かったと思ってます。

前後しますが、新田君の店から出て、一人でベロベロになりながら夜の大学構内を歩いていると、なんか昔にトリップした気持ちになりました。で、ふらふら徘徊していると、どっかのサークルが「ストームいきまーす!××高校出身」「めーもぉーん!」ってやってました。
本当に現実世界から離れたサンクチュアリですね、鹿大って。うらやましくて仕方ありません。
せっかくそういうところの一員になれたのですから、悔いの残らないよう、何事も一生懸命燃えて欲しいなぁと、ストームしている連中をあとにしながら思いました。
(関係ないですが、清香はどうやら店を閉めたみたいですね。長らく開けていないであろう店の扉の前に、寂しく野草が花を咲かせていました。おばちゃん、大丈夫かな...)

P.S 管理人さん。ちょっとだけ撮った写真がありますので、そんなのでよろしければ送りましょうか?

タイトル : 青木君とのその後 
投稿日 : 2005/05/03(Tue) 00:00 
投稿者 : 堂薗@23期 <dozono@po.synapse.ne.jp> 
沖縄は入梅だそうで,奄美もそろそろか?という
蒸し暑い一日でした。

某A君と書いたのに,本人が明かしてしまいました。
僕にとっては,「転勤して,いないときに鹿児島来やがって!」なんですが,
彼にとっては,「鹿児島来た時に限って,いないでやんの!」なんですって。
これは,必要条件でしょうか?十分条件でしょうか?
逆は必ずしも真ならず んじゃ 偽?ってわけで,ムズイ!

さて,彼とはその後,その様なメールのやり取りをしまして,
謙遜していましたが,「ちょっとだけ撮った」という大量の写真と,
データとして,パンフレット全ページのスキャニングを送ってもらいました。
余りの大きさにメールサーバーがびっくりしてしまったぐらいでした。

というわけで,データを整理して,お約束は難しいですが,
一ヶ月以内を目標に,第41回定期演奏会ページを作成しようと
考えています。途切れずにデータが更新できそうです。
青木君ありがとん。
余談ですが,奄美に来てギター関係の方と飲む機会がありまして,
あー!あの鹿大のクラギのページの方!と驚かれてしまいました。
いえいえ,私のほうが驚いたのですが。。。。(^_^;)

感想も毎年聞いていた私と違って,数年ぶりに聞くと違いがあるようで
熱い書き込みありがとさん。臨場感あるレポートでした。
現役もチャットばかりでなくてクラガキにも書いてくださいね〜。

 


2004 第40回定期演奏会の写真・レポート


写真1会場看板  写真2クラシックステージ  写真3ソロステージ

写真4ソロステージ  写真5ポピュラーステージ  写真6アンコール

  写真7OBたち 写真8Joe-Coolにて  写真9部室にて

 平成16年4月24日に県文化センターにて行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第40回定期演奏会を訪れた際の感想をレポートとして書き綴ってゆく。

 今年は第40回と言うことで,記念すべき節目の年に当たった。サークル員たちにもプレッシャーがかかったのではなかろうかとも思えたが,そんな気配も微塵も感じさせない,はつらつとした演奏であった。
実は自分にとっても,この演奏会へ向かうために,今年3月に開通した新幹線に始めて乗り,今まで1時間30分以上かかっていた時間が,わずか24分の乗車時間に短縮され,時代の移り変わりを感じていた。

 演奏会の方だが,よくまとまっており「そつなくこなす」という感を受けた。最近の若者が・・・とは,よく聞く台詞だが,そんなことはどこ吹く風で,立派にしっかりとこなしていたと言える。「そつなく」という評価は微妙なバランスの上にある。それは,あるOBと交わした会話の中に,若いんだから無茶をしなければいけない。との話があったのを思い出したからである。私がここに書くのも逆に悪い影響を与えるのかもしれないが,無茶をして馬鹿をして,常識を超えたところに本当に光るものがあるのかもしれない。ダイオードの純度を高めるために,あえて不純物を混入し続け,飛躍的に成果をあげた江崎博士の話がある。純粋を極めるだけでなく,あえて逆方向へ足を向けてみるのも一つなのかもしれない。

 最も印象に残ったのは,ソロステージであった。記録においても4人のソリストが(デュオを含めると4名ということはあったが),それぞれソロ曲を演奏することはなかった。(資料)また,レベルもそれぞれが高い技術を持ち,十分鑑賞に堪えうる演奏であった。個人の技術が高まることが,集団としての平均的なラインを押し上げることにつながる。お互いに切磋琢磨した結果がこの演奏につながったのであったろう。しかし,四人を見て,例えば大萩や木村・村治といった若いギタリストが背景に見えることに気づく。バッハを聞かなくなった,弾かなくなったとも伝え聞いた。山下やブリーム,セゴビアなどの巨匠は,はるか昔の伝説となったのであろうか,少し哀しさを感じる。

 私からは掲示板上でしかお知らせ出来なかったが,OBの記帳ノートには,ざっと目を通すことが出来る程度の名前しかなかった。特に私より上の世代の大先輩は数名だけであり,さびしいものがあった。そのうちの5名で(写真7)演奏会後に飲みに出掛けたが,懐かしい話で盛り上がった。10年後の第50回定演ではOBステージを企画したいなどの話も飛び出した。Joe-Coolで若いOBと話をしたり(写真8)現役と話をするうちに勢いに任せて,部室に行こうと言うことになり(写真9),教育学部の新サークル棟を初めて訪れた。遅い時間にもかかわらず,付き合ってくれた現役生諸君に感謝します。

 多様化した価値観があり,OBの感覚を押し付けてはならないと自戒はしているが,これも一つの感じ方ということであえて書くならば,40年の歴史の重みはどの程度感じたのだろうか。もちろん同じ20歳で,サークル20年目の歴史だったり,40年目の歴史を背負うのは不公平かもしれないが,演奏会は再びやり直すことが出来ない。そうなって欲しいが,60年後に,20代の若者が第100回定期演奏会を開くことだろう。人間は遺伝子の乗り物であるとだれかが言ったが,クラシックギタークラブという乗り物を,遺伝子である我々が通過してゆく。そこにサークルと言う仮想意識体があまりにも巨大に横たわっているのかもしれない。私自身の演奏会への参加は第22回からであった。その後,縁もあり,第40回まで毎年の間一回も欠かすことなく演奏会を楽しんできた。40年の歴史の約半分を見ることが出来て,時には若い自分との比較であったり,素直に感動したり,逆に将来を憂う時もなかったわけではないが,最近は元気を分けてもらう印象を持っている。定演はその時の自分の存在意義をストレートに映す鏡のような存在なのかもしれない。その巨大な仮想意識体に我々は何をさせられて,そして,何をしてあげられるのだろうか。


2003 第39回定期演奏会の写真・レポート


写真1会場看板  写真2主将挨拶  写真3クラシックステージ

写真4ソロステージ  写真5ポピュラーステージ  写真6アンコール

  写真7おまけ Joe-Cool新田くん

 平成15年4月26日に県文化センターにて行われた鹿児島大学クラシックギタークラブ第39回定期演奏会を訪れた際の感想をレポートとして書き綴ってゆく。
今年のGWは分散型といわれ,飛び飛びの休みであるため,旅行業界も不況とあいまって大変だったらしいが,いよいよGW突入と言う期待感のようなものは余り見かけなかった気がする。逆に,近場の行楽・演奏会などは人気があったのだろうか。今回の第39回定期演奏会も,天候も崩れず多くの観客で賑わっていた。

 全般を見渡して,企画もしっかりされており若さ溢れるものであった。
私も卒業後15年以上たち,一昔,ふた昔の自分の経験したものと比較をしてしまうが,若い頃は何も知らず,冒険ばかり無茶なことをしていたと思う。悪い意味でなく,若くなければできないという,うらやましさを感じることであった。ソロステージに立った一人は,作曲者に会うためキューバまで飛んだそうである。硬い握手が情感こもる演奏に通じていただろう。ただし,それを批評できた人はいただろうか。「彼は凄い」で終わってしまってはいなかったか。高ぶる情熱を昇華させてゆく人がいる一方で,周りは客観的に冷静に批評できる抑止力のようなものが働かねば,単なる独り善がりになってしまう。あえて批評させていただくならば,問題点はそのバランス感覚であろう。それを「熱い」で容認させてしまうのもこの時期だけなのかもしれないが。

 サークル員の一人が,病気療養のためにステージに立つことができなかったそうだが,彼を思う気持ちが楽団員全員にそうさせたのだろうが,涙を止めることのできない主将,サークル員の姿を見た。そういった感情は今も昔も変わらないものであろう。別のサイトに自然サークル棟関連の写真を掲載しているが,現サークル員は旧部室,新部室の両方を経験している人が多数と思われる。あと数年もすると旧部室のことは話題に上らなくなるであろう。時代と共に移りゆかなければならないことと,時代が変わって環境が変わっても,変わってはならないものがあるという相反する複雑な感情を持った演奏会でもあった。

 終演後は,OBの新田くんの経営するJoe-Coolに立ち寄った。新装オープンしたばかりで,木の香り漂うおしゃれなお店であった。賑わってゆくことであろう。場所は,鹿児島市荒田2丁目大学通り沿い,内村酒店の道を挟んで隣,バイクハウスの向かい側でカラオケスマイルの2Fである。

 


2002 第38回定期演奏会の写真・レポート


写真1会場看板  写真2クラシックステージ  写真3花束

写真4ソロステージ  写真5二重奏  写真6ラ・マラゲーニャ  写真7パートリーダー

写真8寅さん  写真9トッカータ  写真10終演

 去る2002年4月27日(土)に鹿児島大学クラシックギタークラブ第38回定期演奏会が県文化センターにて行われた。このレポートも最初は遠隔地のOBのために製作していたものが,毎年の恒例となった感もありマンネリ化を感じないわけではないが,その際の感じたことを写真やパンフレット画像スキャニングとともにレポートさせていただく。

 さて当日は鹿児島は午後から若干のぱらつく雨になってしまったが,熱気ある演奏を聴くことが出来た。あくまで主観となるが,聴衆の数としてもここ数年では,多い方であったと思われる。6時に開場し,6時半からの開演であるが,やむをえないことではあるが,遅れて入場する方も多数見られた。今年度から公立の小中高校が完全週休二日となり,土曜日が休日となる。GWの長さを心配する必要はなくなる。この定期演奏会の日程も余裕あるものであったと思われる。出かける用事は後半に残しておいて,まずはギター音楽を楽しみながら,後のスケジュールを煮詰めてゆくというのも一つのライフスタイルと言えるかもしれない。兎角慌しいというのが,昨今の有り様であろう。日本において根付くかどうかであるが「ゆったりした時間を過ごす。」これが,21世紀の課題かもしれない。

 演奏と内容に関して話題を移そう。一言で感想をいうと,よく練習されていた。もちろん暗譜で指揮者の指示を忠実に守りながら,練習の成果を十分発揮した,と言ってよいだろう。しかし,OBとして一部内情を知っているがゆえの知らず知らずの甘めの評価なのかもしれないが,一般のお客様においては,「演奏会」として楽しめたかというと,いわゆる内輪受けで終わってしまった部分はいくつか数えられたのではなかったろうか。例えば,クラシックステージ最初の一曲が終わった段階で,(序曲的な意味を込めてはいるのだろうが)演奏曲目の紹介は仕方ないが,パート紹介・演奏者紹介などは純粋に楽曲を楽しみにいらっしゃったお客様に関しては,疑問が残ったのではないかと危惧される。つまり,「発表会」と「演奏会」との境界線をどの程度,どこに引くのかということが今後の問題点なのかもしれない。学生サークルの演奏会においては,常識でありなんら考える必要はないのかもしれないが,突っ込んだ見方をして考えてしまった。

 そう考えさせる原因となったのが,クラシックステージにおいて(ポピュラーステージの最初まであったが,)手拍子を入れるお客様がいらっしゃったことにもある。パーカッションか,まさかメトロか?とも自分の耳を疑ったが,前列から5列目ほどの位置に確かにあの大きな会場にたった一人手拍子をいれている方がいらっしゃった。まったくの推測ではあるが,演奏者(サークル員)の関係者,ひょっとすると保護者の方?だったのかもしれない。こういった演奏会に,はじめていらっしゃったのであろう。周りの方が注意されれば良かったのかも知れないが,結局ポピュラーステージにおいて現れる勇気ある青年の進言を待たねばならなかった。常識はずれな…と批判するのは簡単であるが,なぜこういったことが起こったのか,どういった対処が必要か,と考えさせる事案であった。

 そう考えたのにももう一つ理由がある。私自身がOBであり,演奏に関してある程度背景を知っているわけだが,掲示板で話題に上がったように,サークル棟の移転に関してのことや,演奏会でお会いできたOBの数の少なさなどから,時代が変わりつつあるのを体感してしまったというところなのかもしれない。そう思いながら県文化センターを後にすることであった。

 


2001 第37回定期演奏会の写真・レポート


写真0開演前の受付  写真1他大学からの応援旗  写真2玄関前の看板  写真3クラシックステージ

写真5ソロステージ  写真7ポピュラーステージ  写真9終演の挨拶

動画4:クラシック演奏 動画6:ラ・マラゲーニャ 動画8:涙のトッカータ

動画をクリックし,「上記の場所から開く」を選択すると,メディアプレーヤーなどが起動し再生します。

 去る2001年4月28日に鹿児島大学クラシックギタークラブ第37回定期演奏会が県文化センターにて行われた。その際の写真や,実験的に動画を撮影したのでWeb上にアップして見ようと思う。(動画は初の試みです。ファイルサイズが600〜700kbと大きいですので,ご注意ください。)
 さて当日は,OBの姿も多数見られ,同窓会的な雰囲気で会場もあちらこちらで懐かしい声が聞こえていたようである。例年のことであるが,GW中の定例の行事として定期演奏会は定着してきたようである。歴史を紐解けば,第22回定期演奏会(1986)にそれまでの12月演奏会から,4月の時期へと移行した。もう,15年を数えようとしているわけであり,連休を利用して帰省しようという若いOBや,家族サービスの一環として演奏を楽しもうと言う大OBなどそれぞれの思いがあろう。どうしてもOBの目から見てしまうが,一般のお客様にとっても,GW中に遠出をしないならば,息抜きにもしていただいたりと割合に良い日程と思われているのではなかろうか。
 演奏であるが,20名と少なくなってしまった部員でよく努力していたと思えた。自分自身の学生時代とオーバーラップしてしまい,懐かしく,微笑ましく,そして恥ずかしい思いも湧きあがった。特にポピュラーステージでの四季を織り成す編曲には創造性を感じた。型にはまるのでなく若い感性で創り上げる喜びを感じ取っているなぁと感じた。残念なことは,切磋琢磨すべきサークル員の減少であろうか,演奏技術の追求がクラシック・ソロともに欲しい。演奏技術に関しては鹿児島県の大学(アマチュア)レベルでは他の追随を許してはならない。演奏を楽しむためにお客様は来ていただいているのであって,300円の入場料は部費のカンパであってはならない。と,若干辛目の批評をさせていただく。


2000 第36回定期演奏会の写真・レポート


写真1県文前の看板   写真2クラシックステージ  写真3ソロステージ
 写真4休憩時の客席   写真5ポピュラーステージ   写真6終演のOB   
 去る2000年4月29日に鹿児島大学クラシックギタークラブ第36回定期演奏会が県文化センターにて行われた。この文をお読みの方にとっては御承知の事だろうが、演奏会の前に一つの事案が発生していたのだった。それは、5月3日説が一時流され、それに翻弄されてしまった形になったOBが数名いたことである。記念碑的にその事実をここで記しておかねばなるまい。しかし、本題とは関係なさそうなので割愛する。(だったら書くなよ)
 さて、当日は何人集まるのか、現在の部員の数は、活動状況は、おっとOBからの贈物も忘れずに、(蛇足ですが、私はOBの銀弦会会計を仰せつかっておりまして、定演はもちろん,昔は合宿、卒演などとOBからの差入れをしておりました。これホント)などど、いろいろな不安な気持ちになりながらも、会場に向かうのでした。ここ数年は、自分も年を取ったせいか、複雑な心境ですね。
 いよいよ演奏会の中身についてですが、感想については少ないんじゃないかと思われるかも知れません。と言うのも、直接現役に感想を述べるならいざ知らず、こういった形でのWEB上でのインプレは,ともすれば高いところからの無言(有言?)の圧力にもなりかねないし、目の届かぬところでの悪口になりそうで、あまり良い方法ではなさそうに判断するからです。実際の演奏の曲名やその他情報は、他のページをご覧になっていただくこととして、記録として残らない部分を書くことにしましょう。ということで,箇条書きで書いてゆきます。   など思う事はいろいろありましたが,これ以上は書かないでおきましょう。
演奏技術の向上を目指すことはもちろん,ソリストの養成,定型化した活動の打破,当然ながらクラギの存続・発展などもろもろを願わずにはいられなかったのである・・・・・。

’99 第35回定期演奏会関連の写真

写真1クラシックステージ    写真2休憩   写真3OBの諸君その1
 
写真4OBの諸君その2   写真5ソロステージその1   
 
写真6ソロステージその2   写真7ラ・マラゲーニャ   写真8アンコール   
   
写真9終演      写真10玄関前の立て看板  
  

'98鹿大祭(大学祭)の風景写真

鹿大祭1教養門の入り口   鹿大祭2教養門横看板   鹿大祭3図書館前
 
鹿大祭4お祭り広場    鹿大祭5図書館横    鹿大祭6高隈そば
 
鹿大祭7夜のテント   鹿大祭8夜のテント
 
鹿大祭9焼き鳥看板    鹿大祭10焼き鳥風景   鹿大祭11焼き鳥
 

部室・自然サークル棟の風景写真(’97.10月ごろ)

部室の風景1部室の風景2部室の風景3部室の風景4
部室の風景5部室の風景6部室の風景7

ささやかなこの人生遠い世界に

自然サークル棟1自然サークル棟2

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