象のオリ整備関連費7700万円内示


 2000年度の防衛庁関係予算で喜界町川嶺地区に建設が計画されている高感度円 形無線傍受施設・通称「象のオリ」整備関連費として7700万円の内示があったこ とが21日までに分かった。社民党の濱田健一代議士(九州比例)の事務所が明らか にしたもの。夏の概算要求で防衛庁が「川嶺集落生活用水水源調査費」として1億円 を要求したのに対し、「同調査費」と新たに「川嶺集落水道施設調査費」を加え、7500万円が認められた。防衛庁は「基本設計に入る予算」としており、両調査費の 割合は公表されなかった。また「新喜界島通信所建設に要する一部用地の新規借り上 げ費」の200万円は全額認められた。「象のオリ」建設反対運動に取り組んでいる 奄美地区平和運動センターの若林武一朗事務局長は「防衛庁はこれまで『用地買収が すべて終わらないと着工しない』としており、今後も現地との連絡を密にし、粘り強 く反対運動を続ける」と述べ、来年3月には反対派が建設阻止のため仮登記している 建設予定地内の4回目のサトウキビ刈り取り作業を行うことも明らかにした。

1999年12月22日、南海日日新聞記事より