予定地内にサトウキビ

「象のオリ」建設問題 反対住民ら植え付け 喜界島


 喜界島に防衛庁が建設を計画している通信傍受施設「象のオリ」間題で十一日、建設に反対する住民らが建設予定地内の農地にサドウキビを植え付けた。
 サトウキビの檀え付けは今回が三回目。「喜界島の豊かな自然と平和を守る町民会譲」によると、昨年末に反対住民ら三十五人が共有の手続きをした予定地内の土地約二千平方メートル(〇・二ヘクタール)のうち、約五百平方メートルに苗を植えたという。
 用地買収を進めている福岡防衛施設局によると、建設予定地約三十ヘクタールのうち未買収なのは約二ヘクタール。このうち約一・七ヘクタールについては借り上げる予定で、地権者から内藷も得ているという。残る約〇・三ヘクタールについては、計画に反対する地権者らのものとみられているが、同施設局は「買収と借り上げで、予定地の約九八%の用地が確保できる見通し」と話している。
 一方、同会議の丸山邦明議長(六四)ほ「共同所有の土地は絶対に売らない。施設局は九八%といろ数字をあげているが、ある種の宣伝効果を狙っているのではないか。売らないことで、建設は阻止できると考えている」としている。

1999年09月12日、朝日新聞記事より