喜界島「象のオリ」予定地

反対35人の共有に


 防衛庁が鹿児島県・喜界島の喜界町に計画している通信傍受施設、通称「象のオリ」の建設に反対している住民団体「喜界島の豊かな自然と平和を守る町民会議」(丸山邦明議長)は二十二日、予定地内に反対地権者二人が所有する土地六か所計約二千二百平方メートルを、島内外の支援者三十五人の共有地として仮登記したことを明らかにした。
 三十五人が地権者から買い取る形で昨年末に仮登記を済ませており、丸山議長は「これまで二人の地権看にかかってきた負担を、分け合うために共有することにした。これからも絶対に土地は手放さず、計画を阻止したい」と話している。
 福岡防衛施設局によると、予定地は同町川嶺地区の原野約三十ヘクタールで、計画が始まった段階での登記名義人は約百八十人。これまでに約百五十人(二十七ヘクタール)と売買契約を締結している。

1999年01月23日、讀賣新聞記事より