「象のオリ」建設阻止へ

出身者らが奄美を守る会


 喜界島に計画されている防衛庁の通信傍受施設「象のオリ」の建設など奄美の軍事利用に反対しようと、鹿児島市内に住む奄美出身者らが「奄美を軍事基地から守る鹿児島の会」を発足、二十一日に同市内で結成総会を開いた。約七十人が参加し、和(にぎ)真一郎会長が「喜界島と奄美の基地間題を真剣に考えていきたい」と抱負を語った。
 総会では、地元で反対運動を統けている住民団体「喜界島の豊かな自然と平和を守る町民会議」の丸山邦明議長らが反対運動の経緯と現状を報告。和会長ら発起が、会発足の目的と学習会の開催や地元での実態調杳など当面の活動内容を紹介した。  また、地元で反対運動を統けている地主の住所を公開し、「激励のはがきを送ろう」と呼びかけた。

1998年10月22日、南日本新聞記事