喜界島「象のオリ」

建設予定地で反対派サトウキビ植え付け


 防衛庁の通信傍受施設「象のオリ」建設に反対している住民団体「喜界島の豊かな自然と平和を守る町民会議」(丸山邦明議長)は十二日、建設予定地にある反対派地主の農地でサトウキビを植えつけた。
 予定地でのサトウキビ植えつけは二回目。今回は喜界町川嶺地区にある農地約六百平万メートルに植えた。
 福岡防衛施設局の説明では、約百八十人いる地権者のうち、八月末までに約百四十人と契約を交わし、全伜の八割以上の約二十五ヘクタールを取得したという。
 同局は「反対の住民から理解と協力が得られるようお願いするとともに、書類が整い次第、買収作業を進めたい」としている。丸山議長は「有事には象のオリがまっさきに目標になってしまう。なんとしても建設を阻止したい」と言っている。

1998年09月13日、朝日新聞記事