太平洋戦争末期、奄美から連合艦隊に機密電報
太平洋戦争末期の日米最後の戦闘となった沖縄戦に絡み、当時の喜界航空基地や大島防備隊、古仁屋航空基地などが、連合艦隊司令部に対し、南西諸島の戦況を伝える機密電報を発信していたことが分かった。沖縄県公文書館史料編集室が防衛庁防衛研究所図書室から入手した資料から見つかったもので、海軍の電報が中心。沖縄戦と奄美群島における防衛部隊の実情、役割を知る上で貴重なもので、史料編集室では「南西諸島の戦況をリアルタイムで読み取ることができる第一級の軍事史料」としている。電報綴りは、喜界航空基地や大島防備隊、古仁屋航空基地、沖永良部特設見張所などから発信されたもので、１９４５年（昭和２０年）３月２４日から５月３１日までの１３３通。うち喜界航空基地からの極秘電が７７通あった。
1998年07月23日、南海日日新聞記事より