象のオリ建設予定地で反対住民らがキビ刈り


 防衛庁が喜界町川嶺地区に建設を計画している高感度円形無線傍受施設・通称「象 のオリ」建設に反対している「喜界島の豊な自然と平和を守る町民会議」(丸山邦明 議長)は18日、建設予定地内に植え付けられていたサトウキビを収獲した。4年目 を迎えるキビ刈りには、地元の町民会議メンバー、生和糖業労組組合員16人に、奄 美地区平和運動センターの15人が駆け付けた。丸山議長は「平和のとりでを築くた めの刈り取り作業です」と反対意志を改めて強調した。計画地内の約670平方メー トルに一昨年夏植えたキビが参加者全員で、刈り取られた。島外から参加した人は、 生和糖業の組合員から鎌の使い方教えてもらって挑戦した。好天の下、作業は順調に 進み昼前にはほぼ終了。地元のお年寄りから「頑張って、島の平和を守って」とお茶 が差し入れられる場面もあった。収穫された約4トンのキビは現金化され、今後の活 動資金に充てられる。

2000年03月19日、南海日日新聞記事より