基本理念
 生まれ育ったこの島を誇りに思い、
 皆で心をひとつにし、さらなる躍動を!



事業計画
 会員拡大の実現
 青少年育成事業の推進
 他団体と連携のとれた地域活動
 島のタカラ(魅力)を島外へ発信
はじめに
 私は22歳の年に家業の手伝いで奄美に帰ってきた。強い決意をもっての帰省ではなかったため、常に島での自分の存在意義に疑問を抱いていた。JCにも誘 われるがままに仮入会をし、翌年の2004年に入会認証書を頂いた。その時の私にとってJCは何のための団体かも理解できず、価値も見いだせずに、退会を 考えるようになってえいた。そんな折り、父は私にこう助言した。

「仲の良い者たちで集まりたいなら、友達同士で集まればいい。青年会議所や地域のために活動している他の団体は入会しないと知り合うことが出来ない方達と の出会いがあり、活動を通して島を改めて見直すいい機会になるから、もう少し、頑張ってみなさい」

 今の私と同じ年代で会社を一から立ち上げた父にとって他の団体に入れる余裕などなかった。夜遅くまで仕事や交際をして、早朝から現場を回っていた。顔を 会わせて食事をとった記憶もわずかしかない。何年か経ち、会社も軌道にのり、ロータリークラブに入会した父は青年会議所などの活動を以前よりされていたメ ンバーを羨ましく思ったそうだ。私を留めておきたかったのだろう。青年会議所で副委員長や事務局長と役を受けるようになり、その頃から会社の仕事もJCの 中身もようやく見え始めた。そんな時、父が病を患い、第一線から退くことになった。

 そして、それが私の転機となり、否応にも会社に対し責任を負わなければいけない立場になった兄と共に、必死で仕事を覚え、会社を守った。

 それと同時に私はこの島で生きていくのだという決心をした。家族、会社の人達、友人、そしてJCの方々・・・たくさんの人のサポートを受け、私は一社会人として成長させてもらった。


奄美大島青年会議所とは
 
昨 年は奄美群島が祖国日本へ復帰して60年目の年であった。10年前の50周年時に私はひとつの事業に参加した。その機会を頂いたのは青年会議所であり、そ の縁でJAYCEEとなった。私は再び、その「おもい」を学ぶべく、昨年5月に名瀬の高千穂神社において24時間断食を企画した。太平洋戦争後、「2.2 宣言」により奄美群島は日本から分離された。分離直後より奄美群島内での祖国復帰運動は熾烈を極め、激しさを増した。14歳以上の住民の99.8%もの署 名を集め、決起大会や断食運動を経て、世界でも類をみない無血運動を展開した。そして群島揃っての復帰を勝ち得ることが出来た。昨年の断食では先人達が経 験した苦悩の8年間の話を直に伺う好機となった。

 当時の島への熱いおもいが当会議所の誕生の原動力となったことは言うまでもない。60年程前から全国で次々と青年会議所が発足する中、ここ奄美大島青年 会議所のみが発足地の「名瀬」ではなく、復帰を勝ち得た兄弟島であるというおもいを含め、「奄美大島青年会議所」として1962年に誕生した。そういった 深い不変の意味を発足からみつめた先輩の心へ感謝し、受け継いでいきたい。また、今年度より公益法人格取得という新しいスタートを切る。2007年度の夏 季通常総会にて公益法人格への移行の会員決議がなされ、公益法人格取得準備室や会員の努力の結果、新しいLOMとしてスタートする。会員の更なる自覚と、 明るい豊かな「みらい」へ向かい、公の益に貢献できる団体となるよう運動を展開したい。


会員拡大の実現
 私達は何のために活動をしているのか。また、青年会議所は地域の先導者として何ができるのだろうか。

  青年会議所は目的達成のための手法を学ぶ場所であり、明るい豊かな社会の創造のために活動をしている。事業においても人生においても「成功」は約束されて いないが、事業や活動に携わる全ての者が「成長」することが出来る。一人の力では出来ることは限られているが、志を同じくするものが相集い、共に悩み、考 え、行動することによって地域を発展させる原動力となるだろう。また、共感できる仲間が多い程、その力は大きなものとなり、無限の可能性を秘めた活動がで きる。そして、活動を通して仲間を作ることができ、そこでできた絆は卒会してからも繋がる財産となることであろう。

 入会して間もない会員がJCを通じて得られるメリットを感じることが出来なければ、活動している価値もわからなくなるだろう。その魅力を伝えるのもJAYCEEのひとつの役目である。

 5年後や10年後の島の未来を考えながら、大切な宝(仲間)と心と心をつなぎ、島を思い、雄大なvisionを抱きながら、共に活動していきたい。


青少年育成事業の推進
青年当会議所は青少年育成の一環として幼児から成人前の子ども達まで対象が異なる事業や活動を多く展開している。「ちびっ子サッカー」や「わんぱく相撲」 等のスポーツを通じての触れ合いや清掃活動や奄美まつり等で共感する事によって、私達大人も多くの学びを得ることができる。生半可な対応では、子ども達か らそれなりの評価しか得ることができない。

 子どもは時代を写す鏡と言われている。大人が眉をひそめるような子どもたちの言動も、大人のモラルの低下が原因なのかもしれない。大人としてが、道徳心のある、情操豊かな人間性を子ども達に示すべきではないだろうか。

 かつての幼かった私が両親や周りの人達に色々な経験をさせてもらった様に、私達も島の宝である子ども達が夢を創造できるような地域を築いていきたい。こ れからも生まれ住んだこの島を誇りに思う運動を展開し、成長と同時に島を大切に思う心を育てる一助となりたい。


他団体との連携のとれた地域活動
私は島に住むひとりとして、この地域は常に人の和が大切であると感じる。人は、個として存在するのは難しい。地域にしても、仕事やJCにしても、つながり の絆があってこそ成り立つ場所に私達は生かされているのである。出会いや人の心の「つながり」や「結いの心」がとても大事である。地域には、社会生活の中 で貢献したいという目的で活動している様々な団体が存在する。島の今後を見据えて新しい展開をするためには、共感し、共に活動することが望ましい。それぞ れの団体の持つ特異性を活かし、理解しあい、心をつなぐ事によって大きな活動を展開することができる。地域のより一層の発展を目指し、皆で心をひとつに し、さらなる躍動を図りたい。その力は新しい地域の在り方となり、街を動かし、国を動かす。日本を切り拓く、小さな運動から他団体と連携をとりつつ、地域 活動を展開したい。


島のタカラ(魅力)を島外へ発信
 鹿児島から南へ約380kmから563km、沖縄との間に位置する奄美群島は8つの有人島から成り立っている。島毎に異なる地形形成で成り立ち、亜熱帯 の多様な景観要素が希少種・固有種の生息基盤を提供し、群島内の生物の多様性を支えている。独特の生態系や美しい自然環境を守るべく、「奄美・琉球」とし て国の世界自然遺産暫定リストに昨年、登録された。今後は登録へ向けての自然保護対策等も大きな課題となるであろう。それに伴い、近年では世界自然遺産に ついて「正確な情報を伝える」ための事業を展開した。今年度も引き続き自然遺産についての知識を学び、伝える取り組みをしたい。

 また、奄美大島の歴史は被支配の歴史と言われている。中世の琉球王国、近世の薩摩藩、近現代のアメリカ占領と支配下に置かれる時代が続いた。その影響も 受け、琉球や中国、日本の文化が混じった独特の文化を持つ島となった。伝統文化として、世界的にも高度な技術と洗練された感覚で織り継がれている「大島 紬」や生きた文化として「八月踊り」や各集落の習わしとして暮らしの文化が多く残る。静と動を兼ね揃えた島に足を運ぶことによって島外の人は多くの魅力を 感じるだろう。多くの「島のタカラ(魅力)」を島外へ発信していきたい。


結びに
 私は入会して10年間というJC活動の中で多くの学びを得ることができた。そして多くの場面で共助の精神・結いの心を感じた。入会して間もない頃、 LOMの事務局長を受けた年に父が倒れ、JCから暫く離れた。再度、退会も考えたが、まわりに多くのサポートして頂き、たくさんの恩を受けた。その気持ち をいつも心に留めていきたい。また、人生には物事を成し得る時期があると思う。今もJAYCEEとして活動していることや理事長を受けさせて頂く事を光栄 に思う。人数の多いLOMではないが、積極的に継続事業や活動を展開しており、ここ近年では九州地区大会やブロック大会を主管し、JCとしての目的に向 かって日々活動をしている。隆盛なLOMとしてまだまだ無限の可能性を秘めている。各々が経験を活かし、多くの仲間と心をつなぎ、明るい豊かな「みらい」 への一歩を今、共に踏み出そう。

    2014年度公益社団法人奄美大島青年会議所
    第53代理事長 玉野  梨沙

 
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