鹿児島県内には1000を越える芸能が残っています。
太鼓踊りだけでも100を超えます。この芸能キャンペーンは今年で10回目吉松の太鼓
踊りが出たのは初めてです。

神社、お寺に集まってお祈りやら祝勝で踊られた太鼓踊りは次第に美を競うようになり、
我が国の北の文化南方からの南の文化も混合して、それぞれ多様な太鼓踊りに発展しました。
吉松の太鼓踊りもしかり、唄は中世の小唄がであり、鉦には文政・天保年間の刻印があり、
歴史を物語っています。
隊形の変化にも雨乞い竜神を現す「山道」、田んぼの虫を追い詰める「びなまき」、
門に入る前に打つ「門がかり」、庭で披露する「庭入り」などに昔の生活様式が感じられます。

天正年間、朝鮮出兵と関が原の合戦で働いた島津家武将「島津義弘」は、飯野城に25年
栗野の松尾城に5年いて朝鮮出兵に行きました。吉松の太鼓踊りが勇壮であるのは
戦国武将で名の馳せた「島津義弘」の影響が大きいと思われます。

四部落の太鼓踊りを見た館内の人達は、踊り子の精錬された所作をみてびっくりされて
いました。これからもこのすばらしい芸能を末長く継承していってください。

テレビ放映  11月6日(日)  15時05分   NHK