平成22年広報ゆうすい1月号より抜粋



南日本新聞より卒業式と閉校式のの記事抜粋

栗野工業高校の卒業式と閉校式が3日、湧水町木場の同校体育館であった。
最後の卒業生や地域住民ら約400人が出席。1948(昭和23)年の設立以来、
7152人の卒業生を送り出した学校との別れを惜しんだ。

閉校式で校歌を斉唱する牧園高校最後の卒業生たち=3日、霧島市の同校

校歌を斉唱する栗野工高卒業生=3日、湧水町の同校

森下良人校長は卒業式で、「何事もあきらめない。それを乗り越えると大きく成長します。
また、社会はみんなが支え合って成り立っている。周りの人たちを大切にして自分を磨いて
欲しい」などと話した。
 電子機械科の中神拓紀さんは1人だけの野球部員。昨夏の高校野球鹿児島大会には、
牧園、霧島との合同チームで出場した。「母校が無くなるのはさびしいけど、他校とチーム
を組む体験もでき、1勝したのが何よりの思い出」と話した。



閉校までの歩み

平成18年、存続か廃止か統合か
どんな学校に再編するのか

生徒数減の栗野工業と牧園高校の生き残りをかけた
協議が始まりました。


提案された 新「霧島学びの森」構想 とは

平成18年12月号 湧水町広報誌「ゆうすい」より抜粋(秋桜さん提供)   

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平成19年2月閉校決定

廃校ではなく発展的統合

高校再編・牧園に新設校 憤りと感謝、地元明暗
栗野工協議会長「県は聞く耳持たぬ」
(02/17 07:52)
 姶良地区の県立高校再編実施計画で、新設校の設置場所が牧園高敷地に決まった16日、栗野工、牧園それぞれの地元は明暗を分けた。
 湧水町の栗野工高体育館では梶原明春校長が1、2年生と教職員ら約100人を前に報告。「2010年3月をもって栗野工業は閉校する。残念だが、廃校ではなく発展的統合。卒業まで自信と誇りを持ち学校生活を送って」と呼び掛けた。
 地元協議会の恒岡誠会長(71)は「3次案まで構想を練り望みをかけたが、県は結局聞く耳を持たなかった。高校の配置バランスを考えてほしい。過疎地の子どもの教育を受ける権利を県は踏みにじった」と憤った。
 牧園高校出身で、同校再編整備霧島市対策協議会長の前田終止市長は「心から感謝している。魅力ある学校づくりへ湧水側とも建設的に協議を進め、受け入れ側として力を尽くす」と歓迎。寮の整備や周辺環境を生かした馬術、ゴルフなどの部活動創設、観光コースの設置などを期待した。
 同校PTA会長の塚田恵子さん(51)は「1年先延ばしになり、協議も一方通行で落ち込んだ時期もあった。“牧園に新設校を”の思いを背に、署名活動など頑張ったかいがある」と喜んだ。
 
 ■自治体連絡会と教組が抗議声明
会見する高校再編関係市町村長かごしま県連絡会の隈元新会長=16日、大口市庁舎
 小規模高校の地元首長らでつくる「高校再編関係市町村長かごしま県連絡会」は16日、今回決定した2007年度実施計画を「公約違反」などとする声明を出した。
 大口市庁舎で会見した連絡会長の隈元新大口市長は「計画を1年先送りしたのに県は地元協議会同士の意見調整をせず、物別れのまま。内示する際も根拠を示していない。最初から原案ありき。協議会は有名無実化し、利用されているように見える」と批判した。
 県教職員組合や県高等学校教職員組合も「地元との十分な協議による解決を無視した一方的決定」と声明を出した。
 


http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/Kurino/