屋久杉


近年、屋久島が世界遺産条約に登録されるなど、自然保護・環境保全の動きが活発になっております。この貴重な遺産であります屋久杉は、三千年の風雪に耐え、九州最高峰の宮之浦岳をはじめ千米以上の岩峰を擁する屋久島に原生林のまま群生しております。世界最高齢木の縄文杉、親子孫の三代杉、根廻りが三十二・五米もあるウィルソン株など、ほかにその類例はありません。この屋久杉が織りなす杢目の美しさと色沢、芳香はまさに自然が創りだした芸術の極致ともいえます。この素晴らしい材料を最大限に活かすべくデザインされて造られた屋久杉工芸品には、時代を超えて生きる銘木を使い込む楽しさが感じられます。


屋久杉の原木です。

直径1.0m×4.0mの風倒木です。倒れてもなお、腐らずにその形態を保っています。長年の間に受けた傷や、沁み痕を、如何に避けるか。又はそれを生かすか、それが木取の命です。製材技術の見せ所です。

屋久杉の盤木です。

長さ2M、幅 80cm、厚さ 30cmです。

木取によってきれいな杢をだします。

巨木の迫力そのもののテーブルです。

1.5m×0.95mの広い材面と35cmの厚さがもつ重厚感は屋久杉に対する畏敬の念を禁じ得ません。

屋久杉の天井板です。

千年以上の風雪に耐えた屋久杉の杢目の美しさは他に比較するものがありません。

こういう素晴らしい材を風倒木や土埋木の中から見つけ出し、建築材として生命を吹き込むことが私達の仕事です。

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