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異例の夏

No.192(2013.08.24)


一般的な学校の夏休みはいよいよ最終週を迎えようとしています。

今夏はいくつか気になったことがあります。

初夏が涼しく少雨のためか乾燥した避暑地の高原らしい天候だったものの、夏本番となった途端に猛暑となり、夕立も頻発する湿度高めの気候になりました。

その影響なのかどうかは不明ですが、例年なら庭のノウゼンカズラに殺到するアゲハチョウが皆無で、飛んでいるのさえ見かけません。

例年なら悩まされることの多い蚊も非常に少ないです。

その一方、例年よりかなり多くの数のトンボが飛んでいるように見えます。

蝉の鳴き声のにぎやかさはいつも通りですが。

昆虫界に異変が起きているのか、それともそれらを食す鳥類の分布状態に何かが起きているのか。

今夏だけの一時的な変化なのか、今後も生態系の異変が継続するのか。

私程度の観察力でも不安を感じるような現象が起きています。

人間界に目を転じてみると、同様に初めて「夏休み感」を感じることのない今夏です。

当地は別荘地なので、例年の夏休みには子供たちの声が響きわたることが多く、あちらこちらでバーベキューをしていました。

今年は異様に静かな夏休みです。

少子高齢化社会がいよいよ目に見えてきたのでしょうか。

個人的には人の生活雑音は少ない程嬉しいという、孤独であっても自由さを優先する変人な私ですので、静かな夏休みは実は大歓迎なのですが。(苦笑)

自然界の生態系における多様性が損なわれているとしたら怖いですね。

このところ毎晩、暗くなってからの虫の声はうるさいくらいです。

沈黙の夏、でもないし、沈黙の秋、にもならなそうなので、とりあえずあまり悲観的になることもないのかもしれません。


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