トップページへ

腸、元気に!

No.190(2013.06.14)


肉体の老化現象について真剣に考えずにいられたのが過去のこととなってから何年経ったでしょうか。

膝の痛みや頭髪の減少という深刻な肉体的変化を体験した私は、それまで他人事と思い、かつ嫌っていたアンチエイジングなるものに関心を持たざるを得なくなりました。

他力本願的なるものを嫌悪する私にとって選択肢の幅がかなり狭くなることは否めません。

自分自身の内にある老化に抗する力を強化する方法はないか、自ずとその様な発想に至ることとなります。

身体に不足している栄養成分を補充するといううたい文句のサプリメントについては、関連法が未整備であるという不安材料が先ずあります。

それよりなにより、身体に必要な栄養素は食物から摂取するのが本来のあり方だと頑なに考える私には、必要有効な成分だけを抽出して体内に取り込むことを継続すると、人に生来与えられている消化吸収能力が失われていくように思われます。

かつて農業に関心があった頃、化学肥料や農薬の多用による土壌の微生物環境破壊が問題とされていることを知りました。

人の体内で、微生物環境が取り沙汰されるところとして筆頭にあげられるのは消化器系の腸です。

近年は、胃液で死滅せずに腸まで届くよう加工されているとされる、いわゆるビフィズス菌のサプリメント(やっぱそう呼ぶのかな)が何種類も出回っています。

自身の腸内で微生物にお世話になる、という現状では私の望むかたちに一番近いアンチエイジングの方法だと思いました。

もともと便秘とは無縁の私ですから、便通で効果の良し悪しを判断することは難しいという前提条件がありました。

最初に試したのは顆粒状の製品で、1カ月分の試供品に変化の記録表が添付されていたので、それに沿って自己観察したところ良くも悪くも変化無し。

それでは意味がないので次にカプセル状の製品を飲み始めてみました。

その製品で推奨されている飲み方に合わせて、朝飲んでみることにしたのですが。

目立った変化はなかったものの、時々変な感じで下痢気味になったりしつつも飲み続けたところ、ある日カプセルが体内で溶けずにそのまんま出てきました。

これまた意味がないので、とりあえず使用を中止しました。

さらに他の製品を試してみようかとネットで色々と探しましたが、怪しげな製品も多く、手を出す気にはなれませんでした。

ただ、ネットで関連情報に接したところ、菌とともに菌の好む食べ物を一緒に摂らないと効果が薄いことが分かりました。

私は基本的に朝食を食べないので、朝にカプセルを飲むというのは良い方法ではなかったことになります。

そこで手元に残っていたカプセル状の製品を夕食の食中に飲んでみることにしました。

今度は変な下痢も起こさず、かつ便の状態も飲まない時より好転しているように思えました。

ただし、飲み続けながら試行錯誤しているうちに、1日分とされている1カプセルを毎日飲むと私には多過ぎることが体感されたので2日に一回飲むことにしました。

飲み方が確定してから約1年間続けています。

ここが良いのだ、と確証をもって具体的に指摘できないのですが、頭髪の減少スピードが遅くなったような、肌の状態がよくなったような、「ような」感じの改善はいくつかあります。

今のところ飲む意義があると考えているので、このまま続けてみようと思っています。


前に戻る 目次へ戻る 次を読む