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三連続脳疾患

No.145(2005.05.14)


今回は自分自身の体験ではなく身の回りで起こったことから感じたことをつづってみます。

この春に知り合いのご夫婦三組のご主人三人が次々に脳疾患で倒れました。

お三方とも私よりは年上で年齢は五十代前半から半ばで、診断は脳梗塞二名にくも膜下出血一名でした。

過去一年間に転勤、転居、転職とそれぞれ生活環境に大きな変化があったという共通点がこのお三方にはありました。

また、それぞれがサービス残業を続けざるを得なかったり徹夜マージャンをするような不規則な、あるいは一日中室内で座っているという不健康な日常生活を送っていたとも聞きました。

上記二つの要因だけでも、心身ともに相当なストレスになっていたであろうことは容易に想像できます。

さらに三組中二組の奥さんはまったく料理調理をしないとご本人から聞いています。

冷凍食品などの加工食品や市販のお惣菜で済ませていたとのこと。

もう一組の奥さんが料理をしたかどうかは不明ですが、そのご主人はほとんど外食を、しかも不規則な時間帯に利用していたそうです。

以前にこのコーナーでご紹介した、

健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ
ウード・ポルマー/ズザンネ・ヴァルムート著
畔上司訳:草思社:1,500円+税

を読み終えた私は、実際は食事と健康のあいだに因果関係は無いのかも、と考えるようにすらなってしまっていました。

が、この三連続脳疾患を目の当たりにして、食事と健康はまったく関係ないとまでは言えない、と思い直しました。

ただし、穀菜食が良いとか、無添加無農薬が大切というような段階の話でではまったくありません。

高度に工業的加工を施された食品や、食中毒の発生を恐れるあまり腐りさえしなければ良いという処理をされた食品が大問題ではないかと感じるのです。

日本とアメリカ合衆国以外の先進国にもこんなに工業製品化した食品が市場に溢れているのでしょうか。

先進国における電子レンジの国別普及率も気になるところです。

簡単かつ乱暴に定義すれば、加齢とストレスと工業製品連食が重なると不健康状態から発病へとつながるのではないかと思います。

老化からは誰しものがれることはできませんし、ストレスに関してはせいぜい上手く発散するように努力するくらいしか打つ手はないでしょう。

だからこそせめて購入する食品はなるべく加工度の低い生鮮食料品だけに限定して、、、

などと言っても誰しも色々な制約からなかなか難しいのが現状でしょう。

ちょっと決断力は必要とされるものの、私なりの初めの一歩を提案させていただきます。

電子レンジをもってリサイクルショップに走れ!

こんなこと言うくらいですから、もちろん我家に電子レンジはありませんですとも。(苦笑)

*追記*

その後再び小型の電子レンジを使っています。もっとも冷凍食品を食することはほとんどありませんけど。


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