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たくさん噛むのは難しい (2)

No.2(1999.07.05)


噛むことの目的は食べ物を細かくするためでしょうか?それならいつも流動食を食べていれば噛む必要はなくなってしまいますね。

かなり前に食べ物に含まれている発ガン物質が大きな話題になったことがありました。当時その研究をしていたD大学のN教授は、調べているうちにごく普通の食品にも天然の発ガン物質が含まれていることを発見しました。疑問をいだいてさらに調べた結果、なんと唾液に発ガン物質を無毒化する力があることに気付きました。ただしその効果を発揮するためには少なくとも30秒の時間が必要でした。つまり口の中で食べ物をよく噛んでいれば、自然に噛み砕かれた食べ物と唾液がよく混ざり合うし反応する時間もかせげるわけです。

昔は食事の時に子供たちは親から「よく噛みなさい」と叱られたものでした。こんな理屈ぬきに噛むことの大切さが伝えられていたわけで、先人の知恵は偉大でした。複合汚染からの自己防衛の一つの手段として「よく噛むこと」はかなり有効だと思います。

おっと体験がなかったですね。

よく噛む習慣をつけると噛んでいるうちにその食べ物を身体が欲しているかどうかが分かるようになってきます。不思議です。


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