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使途不明機

No.89(2005.02.26)

以前にご近所さんである年配の男性とパソコンの話をしていた際に、パソコンでテレビ(番組)を見たいと言っていたことを覚えています。

パソコン業界の最新情報に関心のない私には正確なところは分からないものの、もしかしたら単にパソコンメーカーの販売戦略にのせられてしまったための発言だったのかもしれません。

どちらにしろ、私はなんでテレビ(受像機)があるのにわざわざパソコンでテレビ(番組)を見るのか、その意義が理解できません。

でも、巷ではテレパソ(テレビを見ることができるパソコン)が主流になりそうなんだかなったんだか、らしいですね。

その昔一世を風靡したラジカセ(ラジオカセットレコーダー)にあやかりたいんでしょうか。

私は、もはや日本においてパソコンに対して必要性があったり実用途がある人達ほとんどにパソコンはゆきわたってしまったのでは、と憶測します。

だとしたら新規需要として見込めるのは主に買い替えだけということになってしまいます。

そこでメーカーに本来必要のない人達にもパソコンを売りつける必要性が生じたのでは、とさらに邪推してしまいます。

具体的目的がないのに漠然とパソコンを使ってみたい、というパソコンコンプレックスをもっている使途不明人を対象にした製品が、テレパソという使途不明機なのでは。

既存のテレビ局の番組を録画したり、自身で撮影した動画を編集したりしたいのなら、HD&DVDレコーダー一体型テレビという専用機を開発した方が理にかなっていると思うのは私だけか。

インターネットでの(裏)情報に接してしまった大半の人は、たとえそれが便所の落書きと揶揄されようとも国内のマスコミよりも真実に近付けると感じるはずですし、相対的にテレビの必要性は薄れていきます。

今後インターネットがさらに発展すれば不要になってしまうであろうテレビとパソコンが一体化するというのは皮肉な組み合わせだと思いますが。

先日地元の電気屋さんと話す機会がありました。

同じリモコンと言えども、エアコンのそれはテレビのものよりもメーカーの保障期間が実質的に長いそうです。

エアコンを住宅設備とみなすから、というのがその理由だとも教わりました。

確かにテレビよりエアコンの方が生活していくうえで重要です。

今後好むと好まざるとにかかわらず家電もインターネットにつながるようになるのであれば、インターフェイスの方を工夫し標準化して欲しいですね。

いちいち家電製品がパソコンと一体化しないように、と注意を促したいところです。

今回は意図不明文になってしまいました。(苦笑)


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