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インク泥棒

No.82(2004.08.24)

パソコンを使うのだったらプリンタも必需品であると考えられるようになったのは何年くらい前のことだったでしょうか。

技術革新のお陰かどうかは疑わしいものの、プリンタの実売価格もそれにつれて激安といってよいほど安価になっていきましたっけ。

そんなご時世にあっても、プリンタを必要としていなかった私はプリンタを買う気がさらさらなかっただけではなく、当時のプリンタの実状にもまったく関心はありませんでした。

ただしその頃インターネット上で、プリンタメーカーは本体ではなく交換用インクカートリッジで利益を上げているのではないか、というような内容の意見をしばしば目にしたことは覚えていました。

その情報が正しかったことを今頃になって確信したのは私です。(苦笑)

職場で現役のエプソン製プリンタPM-730Cが、安売りプリンタの詐欺を通り越して泥棒に近い驚くべきインク浪費の仕組を明示してくれました。

っとその前に、私がPM-950Cを愛用しているからエプソンをかばうわけではありませんが、ネット情報ではキャノンも五十歩百歩だとされていたことを先に明らかにしておきます。

で、プリンタのメーカーや機種によってその手口(笑)は異なる可能性もありますので、ここからの記述はエプソンのPM-730Cに限ったお話であることも事前にお断りしておきます。

私が怖くて本当かどうか確かめられないでいるのは、頭に来ることにそのプリンタを納入した業者が平然と言ってのける、1週間使わないでいるとノズルがつまって故障します、という言葉の真偽。(汗)

確かに私が連休明けにプリントしてみたらノズルがつまりかかっていたことがあったなぁ。(乾笑)

そんなわけで、毎朝ちょこちょこっと試しプリントすることが情けない日課になってしまっています。

用途はテキスト印字だけなので、これでまず黒インクカートリッジの無駄使いが約束されたことになります。

ここまでは腹立たしいながらもまだしぶしぶ納得できるものの、この後さらに理不尽なからくりが私を待ち受けていたのでした。(笑)

黒い文字のみをプリントしているにもかかわらず、なんとカラーインクカートリッジまでもがほぼ同じように(各色の)インクが減っていってしまうのです。

エプソンさんよぉ~、カラーインクが蒸発する技術でも考え出したってか。(失敬)

カラー印刷をまったくしなくったってカラーインクが減ってく、てぇ~んですから、誰が聞いたって変ですわな。

これでよく社会問題化しなかったっすぅね、当時。

はぁ~~あ、ニッポンわぁ、いいい~い国だなぁ~。

ってことでしょうか!?

ところで、職場ではインクリボンを用いるかなり旧式のもう1台のプリンタ、エプソンVP-1047を主として利用しています。

型が古いので少々印字スピードが遅いものの文字をプリントするには十分な性能であり、かつ安定していてランニングコストはインクジェット式プリンタと比べるとかなり少額ですみます。

値段が高くても長く使える製品を選ぶのではなく、常に新しいものを安く買いたい、という国民の消費志向こそが、異常ともいえる作りの製品を生み出した真因かもしれません。(反省)


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