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献血と臓器移植

No.98(2018.12.04)


私は今までに63回献血をしています。

毎回400cc献血です。

献血後に血液検査の結果を知らせてくれ、検査項目の数が200cc献血より400cc献血の方が多いからです。

健康診断は受けないと決めている私ですが、自分の身体の状態を客観的に判断する指標は欲しいのです。

私の献血が結果として誰かの役に立っていれば嬉しいですが、正直言って自身に人助けのためという意識は希薄です。

最近生命科学の急速な進展を知るに及んで、将来ふり返った時に、献血さえしていなければと後悔する事態を想像しました。

今回は近未来先取り妄想版見す見すミスです。

私はもともと臓器移植に対して生理的な抵抗感を抱いていました。

脳死が本当の死と断定できるのかどうかが気になって関連書籍を読んだ記憶はあるものの、肝心な内容を今は忘れてしまっています。

日々平凡な日常生活をおくっているうちに臓器移植に無関心な状態に回帰したのでしょう。

そんな私の臓器移植に対する意識に変化をもたらしたのは、日本の女子ソフトボールチームの活躍でした。

国際大会でチームの勝利につながる超ファインプレーをした外野手の女性が、子供の時に心臓(だったと記憶している)移植手術を受けていたと実況中継で知ったのです。

彼女のドナーに対する感謝の気持ちと、精一杯生きる決意も併せて紹介されました。

当時無為に過ごしていた私は、叱咤激励されたような気がしました。

臓器移植で助かる命がある、という事実の具体例を目の当たりにして、臓器移植に対する根拠のない先入観は持つまい、と考えるようにはなりました。

それでも、臓器移植が実際にどのような手順で行なわれ、費用はどのくらいかかるのか、などの具体的なことは十分に周知されていないと思います。

にもかかわらず、自動車運転免許証や健康保険証の裏に臓器提供の意思記入欄があることに不信感をもち続けていました。

国内での臓器移植は本当に善意にのみもとづいて行なわれていて余計な権益が干渉することはないのか、という疑念です。

今回自発的に臓器移植ネットワークのサイトで概略を調べてみました。

移植可能な臓器さえ提供されれば莫大な費用はかからないようです。

臓器移植を推進する立場から見れば、問題はドナー数が圧倒的に少ないことです。

さて、ここからが得意の被害妄想的展開です。

お隣の中国には、ウイグル人を強制収容して移植目的で生体から臓器を摘出しているのではないか、という疑いがかけられているそうです。

その中国の業者を下請けで使ったことによりマイナンバーの情報がもれたという事件がありました。

GAFAだけではなく中国もまた自国のみならず世界中で個人情報収集に躍起になっているようです。

我国の情報管理能力は信頼するに足るのか疑問が残り不安がつのります。

人間のゲノム解析が完了すれば遺伝子情報のみで臓器の移植可否が判別できる可能性があるのではないでしょうか。

さらに貧富の格差が拡大するであろう近未来において、超富裕層の人が移植可能な臓器を必要とした際に何が起きるでしょう。

貧困層の人々の生体情報を含む個人情報をデータ化しておいて、ビッグデータ処理技術を活用して生体臓器摘出候補者リストを瞬時に作成。

しかも不法に拉致した場合に発覚しにくい、という条件で順位付けして。

となるのでは。

今現在アメリカ合衆国と中華人民共和国の間で貿易をめぐる駆け引きが行なわれています。

感覚的にお国柄を表現すれば、「騙される方が悪い」というアメリカと、「盗まれる方が悪い」という中国です。

「騙す方が悪い」かつ「盗む方が悪い」我が国には理解しがたい結末となるかもしれません。(苦笑)

そんな世界の常識が非常識とされる国で平和ボケしながら生きているわけですが。

個人情報保護の重要性に対する関心が薄いのは仕方がないのか。

科学技術自体に善悪はないとしても、それを悪用しようとする人間は必ず出現します。

今後ますます自分の個人情報を自己防衛することが難しい世の中になるでしょう。

高度情報化社会にいて利便性という光の部分を享受しつつ影の部分は排除する。

そんな明るい未来像を描きたいものですね。

師走に入って大風呂敷にて失礼いたしました。

おっと蛇足になるかもしれませんが。

昨年の今頃某所でバラバラ殺人事件が発覚しました。

私は、事件の概要をテレビのワイドショーで知った直後に、犯行の不自然さから臓器摘出後の遺体処理請負人では、と推察しました。

当初は目撃情報から複数犯説もあったものの、いつのまにか単独犯になった点にも不信感をもちましたし。

案外身近に怖い話はあるのかもしれませんよ。


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