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路面凍結でスリップ事故

No.28(2003.02.13)


先月末に今年2度目の雪が降り、多いところで5センチほど積もりました。

天候が回復して快晴になったその翌日、用事があったので連れ合いとともに車で外出しました。

出発した午前中の時点では我家から幹線道路に通ずる道路にはまだ雪が残っていて、日陰になるところでは凍結していました。

その朝犬と散歩した時に路面が滑りやすいことに気付いていたのでひときわ慎重に徐行運転をしました。

幹線道路に出てみると路面の雪が完全にとけていたので、そこからは普通に運転し始めました。

その道が国道にぶつかるまでの数キロの間に2ヶ所だけ道幅が狭くなっているところがあります。

近隣の住人達の噂話で、道路拡張の際に土地収用を拒絶した変人の地主が1人いて2ヶ所ともその人の土地だと聞いていました。

本来道路になるはずだった場所には樹齢数十年の杉や桧が植えてあり、その木を伐採するのなら高額の保証金を出せ、と変人地主がごねたのだというのがもっぱらの噂でした。

ちょうど路面に当たる太陽光線をさえぎる側にそれらの樹木があるために、その2ヶ所にだけはまだ雪が白く残っていました。

用事を済ませて帰路についた午後には、路面が完全に乾燥していましたし道路以外の部分の残雪もとけきっていたので、私は普段とまったく変わらない気分で運転するようになっていました。

前述の道幅が狭く日陰になる場所にさしかかったのは午後3時過ぎ、一日のうちで一番気温が上がる時間帯でした。

この時に私は、行きに通った時に白い雪の状態だったから今はとけ始めてシャーベット状になっているだろう、と予想していました。

この根拠なき思い込みこそが、車の運転で「だろう」は禁句で「かもしれない」と考えるべきだと常々口にしていた私の判断ミスでした。

実際は道路の端から端まで全面が凍結しているという予想だにしなかった状態だったのでした。

道幅が狭くなるので私は事前にブレーキを踏んで減速はしていたものの、アイスバーンでは話になりません。入った途端に車が滑りだし制御不能になりました。

そんな時に限って普段は車など停まっていない場所に軽トラックが逆駐していたのです。(マーフィーの法則か)

斜めになったまま滑った私の車の左前輪部がその軽トラックの後部に追突し、軽トラックは回転し私の車は道路脇の空き地に突っ込んで止まりました。

この時軽トラックの運転席に乗っていた60代後半のお爺さんは、衝撃で車外に放り出されていました。

救急車で病院に搬送され検査した結果、怪我の程度は全治3週間の打撲及び捻挫でした。

私の車に同乗していた連れ合いも、追突時の衝撃で左半身に全治1週間の打撲を負いました。

また10年以上乗り、走行距離も10万キロを突破していたポンコツの愛車は廃車になりました。

が、大事故にならずにこの程度で済んだのは不幸中の幸いです。

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