カルテ開示,医療情報のデジタル化保存とその共有の実現に向けて

医療現場における医療情報の現状と、そのあるべき姿とは

あなたの医療データが刻々と廃棄されているという事実をご存じですか?

 私たちは、個人の医用データ(医療情報:カルテ,画像)が細心の注意の元に有効利用されるシステムを作りたいと考えています。
インターネットを利用して、カルテの内容や検査データ、医療画像(レントゲン,エコー,内視鏡,CT,MRIなど)を患者さんと医療従事者が共有できる電子カルテが実現すれば、すばらしいと思いませんか。
 そうなれば、医師同士は医療連携や病診連携に役立てることが出来るでしょう。また患者さんは、自分の情報にいつでもアクセスでき、いわゆるカルテ開示が実現されるでしょう。このような患者さんと医療従事者間のコミュニケーションツールは、セカンドオピニオンの獲得や遠隔医療にも力を発揮します。

 例えば、あなたが必要とする医療データが全てこのような 電子カルテ型の生涯カルテに保存されていれば、旅行や単身赴任先でも新たな医師は、かかりつけの医師(主治医)の記録を引き継ぐことができます。もちろん、健康診断や人間ドックの結果も保存できます。

 現在、高速デジタル通信網、高性能のコンピュータ、データセンターなどは既に存在しています。
 では、この夢のような患者主体の医療ネットワークを構築するには,あと何が必要でしょうか。
 実は、利用者(医師などの医療従事者や患者)のアクセス権管理の手段が重要なのです。アクセス権管理手段とは、患者さんの個人情報である電子カルテの中身を誰が記録すべきか、誰になら見せて良いか、(誰には見せないか)を患者さんが主体となり適切に処理する方法のことです。

 私たちは、特定のアクセス権管理者に頼ることなく、医療現場のタスクの流れに沿って簡便かつ適切に、情報へのアクセス権がコントロールされるASP (Application Service Provider )型電子カルテの運用手段の特許を出願し、特許を取得しました。
(特許登録 第4024116号 詳細は第6章を御覧下さい.)
このような電子カルテを実現するためには、みなさんのご意見が必要です。是非アンケートにお答え下さい.

 現状のカルテや電子カルテの問題点、私たちの理想的電子カルテシステムが実現する機能などについては、各章をご覧下さい。



2007年4月に理想的な生涯電子カルテ「IT Karte」のサービスが開始されました。


ITKarteの操作マニュアルを公開しています。(持ち込みDICOM管理システムのマニュアルもあります。)

IT戦略本部(e-Japan II) 重点計画−2008(案)にパブリックコメントを送付しました。


第1章 現状のカルテについて

第2章 カルテ等医療情報の開示について

第3章 電子カルテと病院情報システムの現状

第4章 理想的な医療用データの在り方とは

第5章 医師と患者の双方に望ましい医療情報の実現のために

第6章 理想的な電子カルテの条件とは

補足1.カルテ開示を行うために医師が患者さんに理解していて欲しいこと

補足2.医療データ開示についての考え方

おまけ:ITKarteブログ

↓↓ぜひアンケートにお答えください。↓↓

患者さん用アンケート(医療従事者以外の方) 医療従事者用アンケート
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最後まで読んで下さりありがとうございました。

研究者プロフィール
 
2003 Hirofumi Hirano, Fuminori Muranaga All rights reserved.