講道館柔道試合審判規定と国際柔道連盟試合審判規定の禁止事項を比較して表にしてみました。
参考にして,正々堂々とした試合を行って下さい。

試合禁止事項比較表

国際柔道連盟試合審判規定が改正になり,現行の「注意・指導」は「指導」に,「警告・反則負け」は「反則負け」となり2分化されました。
下記表の訂正は今しばらく時間を下さい。(2004.7.22)

講道館柔道試合審判規定(第35条) 国際柔道連盟試合審判規定(第27条)
指導 1
積極的戦意にかけ攻撃しない(30秒)
(最初に「教育的指導」が与えられる)
11 積極的戦意の欠如(25秒)
(純粋に攻撃の機会をうかがっていると考えた場合はとれない)
2 取り組まず勝負を決しようとしない
(20秒)
組んでも切り離す動作を繰り返す。
勝負を決しようとしない為故意に取り組まない(5秒)
3 偽装的攻撃(掛け逃げ) 偽装的攻撃
4 極端な防御姿勢(6秒)
極端な防御姿勢(5秒)
攻撃防御をすることなしに危険地帯に両足を完全につけて立つ(5秒)
5 同側の襟・袖(方襟)(6秒) 10 標準的組み方以外の組み方(攻撃をしないで)(3〜5秒)
6 相手の帯・裾等握り続ける(6秒)
7
必要なく相手の腕の下をくぐり抜ける
(首抜き)
袖口・裾口に指を入れて握る
袖口を直接ねじって握るまたは絞って握る

立ち姿勢で相手の袖口を絞って握る
指を入れて握る袖をねじり絞ってもつ
手の指組み (6秒) 片手or両手指組み (5秒)
10 服装を乱す,許可なく勝手に帯び等を締め直す 故意に服装を乱す,許可なく帯や下穿の紐をほどいたり,締め直す
11 防御又は寝技に移るため,立ち姿勢の相手の足を手で取る(巧みに倒す場合を除く) 12 立ち姿勢から同時に投げ技を施すことなく相手の足,脚あるいは下穿の脚部を片手又は両手でとる
12 帯の端や上衣の裾を相手の腕に巻き付ける
(一周未満(半巻き程度)は認められる)
13 帯の端や上衣の裾を相手の身体のどの部分にでも巻き付ける
13 柔道着をくわえたり,相手の顔面に手や足をかける。髪をつかむ 14
15
柔道着を口にくわえること
相手の顔面に直接手又は腕,足又は脚をかけること
14 無意味な発声 27 無意味な発声  ※警告
注意 15 頸部以外を絞める 17
18
上衣の裾・帯・直接指で絞める
両足を交差し両脚を伸ばして絞める
16 固め技のとき相手の帯,襟に足をかける 16 相手の帯,襟(衿)に足をかける  ※指導
17 相手の指を逆にして引き離す 20 相手の指を逆にして引き離す
18 引き込み 引き込み ※指導
19 握りを切る為,相手の手又は腕を膝や足で蹴り離す 19 握りを切る為,相手の手又は腕を膝や足で蹴り離す
20 立ち勝負において場外に出ること 21 立ち技・寝技のいずれにおいても場外に出るか故意に押し出す
警告又は反則負け 21 故意に場外に出ること,相手を出すこと
22 相手の支え足を内側から刈り払うこと 25 払い腰等を掛けたとき,内側から刈り払うこと
23 河津掛けで投げること 22 河津掛けを試みる
24 肘関節以外の関節をとる 23 肘関節以外の関節をとる
25 頚の関節及び脊柱に故障を及ぼすような動作 28 特に首や脊椎など,相手を傷つけたり危害を及ぼしたり,柔道精神に反するような動作(かにばさみ・腕挫腋固) ※反則負け
26 背を畳につけている相手を引き上げ,抱き上げたときにつきおとす 24 背を畳につけている相手を引き上げ,抱き上げたときにつきおとす
27 後ろから搦みついたとき,これを制しながら故意に同体となって後方へ倒れること。 31 後ろから搦みついたとき,これを制しながら故意に同体となって後方へ倒れること。              ※反則負け
28 立ち姿勢から腕挫腋固等施す場合一挙に体を捨てること 29 腕挫腋固のような技を掛けるか又は,かけようとしながら畳の上に直接倒れること               ※反則負け
29 場外で技を施すこと
30 審判の制止,指示に従わない 26 審判の指示に従わない
31 人格無視言動 27 試合中無意味な発声,相手や審判員の人格無視
32 相手の体に危害を及ぼしたり柔道精神に反する 28 特に首や脊椎など,相手を傷つけたり危害を及ぼしたり,柔道精神に反するような動作 ※反則負け
反則負け 33 相手の頭からの突っ込み 30
32
内股払い腰等に技を掛けるか,または掛けながら頭から畳に突っ込む
硬い物質または金属の物質を身につける(覆っていても,いなくても)