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2015年10月26日(金)「2000台限定のNEC PC-9821 Nw150/S20 model K/L」
PC98-NX LaVie NX LV16C/NSでも採用されたオーセンティックのフラットパネルスピーカーを搭載したNw150/S20を手に入れた。
model LでWord97/Excel97同梱バージョンだが今やあまり関係ないわな。
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サウンドチップはYMF288を搭載だから一応PC-9801-86互換(PC-9801-118/CanBe音源相当)だし外部ディスプレイを繋がないと画面は小さいけどPC-98のゲームとかが気軽にできる。
しかしYMF288の音声が左右反転しているというのが難。
これを解説していたブログはいつのまにか閉鎖して消えてるうえに左右反転し直す修正ソフトがあったはずなんだがダウンロードしてなくてどうにもならないというオチが。

さらにYMF715も搭載しているのでYAMAHA OPL3のFM音源じゃないとMIDIがちゃんと鳴らないWindows版DiscStationもできる。
しかしPC-98ノートじゃ当然ながらGPUがDirect 3Dに非対応なTrident Cyber9385-1なのでポリポリ!! スピード大作戦とGeoConflict 4を快適に遊ぶというのは諦めないといけない。
スペックとDiscStation絡みのFM音源を考えると最強のノートPCはMobile Pentium III-MとYMF754を搭載しWindows 9xもインストール可能なNEC LaVie T PC-LTxxx/2DまたはPC-LTxxx/3Dになるかな。

状態の方は残念ながら若干ヒンジ割れがあるのが残念。
内部のヒンジを取り付けるネジ受け部分もボロボロだった。
この頃のLaVieシリーズは割れやすいのよねえ。
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さらにPC-98ノートではよくあるRAMドライブやサスペンド/レジューム用で使用されるニッケル水素電池の液漏れが・・・
右側全体がこんな感じなので長期間右側を下にして縦置きしている時に盛大に液漏れした模様。
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ここからコネクタを外せれば電池交換が楽なのになあ。
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とりあえず分解。
右側が青い・・・
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L2キャッシュはゲームキューブで採用された1T-SRAMを開発したMoSys製でMC80132K32L-66(128KB、メモリクロック66MHz)が2つ採用されていた。
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マザーボードを外した。
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ベースクロック80MHz化が可能なIMI SC484CYB
IMI SC484CYBの13番ピンの下にある2F12のパターンをショートでベースクロック66MHz化、さらに11番ピンを足上げでベースクロック80MHz化が可能に
11番ピンの足を上げただけではベースクロック50MHzにダウンっぽい。
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CPUファンとCPUの間にある集合抵抗の右にある1L1の抵抗を外すと倍率が2倍になる。
オーバークロック耐性が低く80MHz×2.5倍=200MHzがかなり厳しいようなので66MHz×2.5倍=166MHzか80MHz×2倍=160MHzを選択することになるだろうけど後者の方が圧倒的にいい。
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フロッピーディスクドライブとCDドライブを外したがなかなか悲惨・・・
とはいえフロッピーディスクドライブのスペースに流れたから被害が小さくて済んだか。
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とはいえ若干電源基板側にも液漏れの被害が出ている。
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マイナスドライバでこじりつつコネクタを引き抜こうとしたらケーブルが先にもげた・・・
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液漏れしたニッケル水素電池を取り外した。
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サスペンド/レジューム用のバッテリーは7.2V 70mAh。
サスペンド/レジュームをしないのであれば不要である。
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水洗いしてそこそこ綺麗になった。
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再度組み立て。
CDドライブのTEAC CD-316Eは2.5インチIDEHDDで採用されている44ピンコネクタと同一。
左側の4ピンコネクタはアナログ音声用。
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一般的ではないコネクタなのでPC98-NX LV/VP/LW/VAシリーズで使われているケーブルを移植しMMX Pentium 266MHz化とフラットパネルスピーカーを移植しているLV16C/WSに取り付けていたTEAC DV-W28Eを試しに接続。
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光学ドライブとフロッピーディスクドライブを元に戻す。
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マザーボードを取り付けとりあえずこの状態で電源が入るかテストしたらうまくいった。
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試しに128MBのEDO DRAMを2枚載せて256MB認識。
128MB以上にするとサスペンド/レジュームができなくなるらしい。
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しかしフロッピーディスクが読めないしドライブが死んでるっぽい・・・
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フロッピーディスクドライブを取り外し再度確認。
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よく見たらアルミダイカストの色が変わっているしこの部分は液漏れで濡れたのかね・・・
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NEC FD1238Tでよくある故障例であるゴムベルトは伸びてない感じで問題なさそうなんだけどやっぱ液漏れで基板が濡れたのかなあ。
フロッピーディスクドライブが使えないとなると話にならないんだが・・・

仕方なく組み上げ。
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メモリカウントも問題なし。
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一応HDDからの起動は問題なかった。
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TEAC DV-W28Eも認識し正常に読めたがLV16C/WSで使ってるのはスレーブとして認識するタイプなのでPC-98ノートではちょっと厄介。
また分解してマスターとして認識するTEAC DV-W28Eに交換。
ベゼルの取り付け互換性はないもののイジェクトスイッチとアクセスランプの位置は互換性があるTEAC CD-220Eのベゼルを接着剤で貼り付けなければ。

とりあえずPC-98で使えるNEC FD1238TかTEAC FD-05HGの調達だなあ。
共通部品が多くて部品取りにしやすいNw133/Nw150/Nr233/Nr266/Nr300が手に入りにくいというのにフロッピーディスクドライブがダメというのはきついなあ。
かといって適当なPC-98ノートを手に入れてフロッピーディスクドライブを手に入れるは本体がゴミになるというのがな・・・

ここはやはり適当なのは手に入れずスピーカーと液晶パネルを移植で最強のPC-98ノートになれるMobile MMX Pentium 300MHzを採用するNr300狙いか。
改造して最強ならマクサスコンピュータが生きているうちにMobile MMX Pentium 266MHz貼り換えサービスでNw150を266MHz化しベースクロック80MHz化で80MHz×4倍の320MHz駆動が狙えて最強だったんだけどね。
あとNr233とNr266で66MHz×4.5倍にできる方法が分かればNr300じゃなくてもいいんだけど。
MMX Pentiumって4倍設定までしかないようだし4.5倍設定はいったいどう設定するのか。
それかMobile MMX Pentium 300MHzのみ4.5倍の倍率固定なのかねえ。



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