Music MIDI Music MIDI
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MIDIのページ MIDIのページ MIDIのページ
MIDI音源MIDI(ミディ)と一言で言っても,その意味合いは現在では多様化しており,「これがMIDIだ!」と一概に言えるものではありません。MIDIは様々な形で現在のミュージック・シーンに浸透してきています。

このページでは,そんなMIDIを基本から学び,簡単な実演により音で解釈してもらおうというページです。更にはデジタル時代の音楽について思う事等,幅広くMIDI関連の事を説明していこうと思っています。

MIDI Menu MIDI Menu
【基礎編】
  そもそもMIDIとは?
  MIDIの決まりごと
  PCで必要なMIDIに関する機材
  GM GS XG
基礎編では,MIDIに関する基礎を詳しく解説していきます。MIDIの仕組みやいろいろな仕様の内容も掲載しています。
【実技編】
  MIDIの実演
  擬似ドラムのノリ
実技編では実際に音を出してMIDIのデータがどのように扱われるのかを実感します。また,入力データの違いで実際に出てくる音がどのように変化するのかを聴き比べてみます。
【読み物編】
  デジタルと懐古趣味
読み物編ではMIDIを取り巻くデジタル・ミュージックについて,ワタシ,せーじが日頃思っていることを日記風に書き溜めていきます。

 
そもそもMIDIとは? そもそもMIDIとは? そもそもMIDIとは?
MIDIという規格
MIDI(ミディ)とは,Musical Instrument Digital Interface の略称です。「音楽の情報データをやりとりするための世界共通規格 」という意味に,訳するとわかりやすいでしょうか。

それまでメーカーごとにバラバラだった規格を統一性のあるものにしよう,という考え方に基づいて生まれた規格がMIDIです。ではMIDIで何が出来るのか?というと,例えば・・・

  • 1台の鍵盤を弾いただけで複数台の シンセサイザー から音が出るようにする。
  • シーケンス・ソフト を使って,いろいろなMIDI音源の音を鳴らす。
  • さまざまな情報(データ)のやり取りを,異なるメーカー同士でも可能にする。
といったことができるようになります。

要するに我々ユーザーにとっては,とても便利な規格が誕生したのです。規格の統一は,デジタル音楽の世界に新しい風をもたらしました。

 
 
MIDIの決まりごと MIDIの決まりごと MIDIの決まりごと
MIDIの基本的な仕様
MIDIの標準規格は,下記の通りに決定されました。

端子の形状 5DINピン MIDI非対応の楽器がもつ端子と同型だが,当然互換性はない
端子の種類 IN, THURU, OUT それぞれで 役割 が違う
通信方式 非同期通信 シリアルポートでも利用 可能
通信速度 31250bps 1秒間に約500の情報が送れる速度

ここでいう端子とは,MIDI信号の出入口(いわゆるインターフェイスのこと)です。MIDIに対応した機器同士を結ぶケーブル・コネクターや通信方式の仕様が,上記のように決められました。

MIDIメッセージ
MIDI信号の中身は,以下の情報から成り立っています。 ビット と呼ばれる「0」と「1」の,2つの数字を組み合わせて「情報(メッセージ)」としています。 この情報をMIDIメッセージと呼びます。

MIDIメッセージの中身
ステータスバイト データバイト  
1 001 0001
↑チャンネル
0 0111100
ノートナンバー
0 1100100
ベロシティ
← この数字の組み合わせがビット

ステータスバイト
データを送信する際のヘッダー部分となるところです。
「チャンネル」と書かれた部分で送信先を指定します。ここで使われているビットが4桁なので,4ビット=16通りのチャンネルを選択する事が出来ます。要するに1つのMIDIメッセージで16チャンネルの信号を選択することができます。

データバイト
送信の際の中身に相当する部分です。「ノートナンバー」,「ベロシティ」という,2つの情報を送信します。
ノートナンバーは,「音階 (ドレミ)」を表す部分。最初の「0」はデータの種類を表し,次の7桁で7ビット=128通りの音階の情報を送る事が出来ます。ベロシティは「音の強さ」を表し,やはりこれも最初の「0」で種類,次の7桁で7ビット=128通りの強弱の情報を送ります。

以上のデータを要約すると,1つのMIDIメッセージに・・・

  • どのチャンネルを使用するか?
  • どの音階を指定するか?
  • 音の強さはどれくらいか?

という3つの情報を掲載していることがわかります。これがMIDIメッセージの基本となります。鍵盤付きのMIDI機器であれば,その鍵盤を押してMIDIメッセージを送信することができます。通常の鍵盤楽器は,鍵盤が押さえるとそれに対応する弦を叩く等して音が出るのですが,MIDI機器の場合は,鍵盤1つ1つが メッセージを送信するためのスイッチ になっているわけです。そのメッセージを受信した音源部分は,送られてきた情報どおりに音を出します。これがMIDIメッセージで音を出す仕組みの基本です。

他の代表的なMIDIメッセージ
上記の例はあくまでも基本であり,音階や音の強さ以外にも,MIDIメッセージを使っていろいろな情報を送信する事ができます。その代表的な例をいくつか説明しましょう。

プログラム・チェンジ
そのチャンネルにセットされている音源プログラムを変更するMIDIメッセージです。例えば,あるチャンネルにピアノの音をセットしてあるとしましょう。そのチャンネルはピアノの音が出ているはずですが,「ギターの音に変更しなさい」 というプログラムチェンジのメッセージを送信すると,そのチャンネルはギターの音がなるようにプログラムが変更されます。

コントロール・チェンジ
音にいろいろな効果を付けるMIDIメッセージです。効果の種類毎に番号が付されています。下記に代表的な効果を記載します。

コントロール・チェンジの基本
番号イベント効果
1 モジュレーション 音を揺らす
7 ボリューム 音量を調整する
10 パン 左右の定位を決める
11 エクスプレッション 音量を調整する
64 ホールド1 音を伸ばす

ピッチベンド
音程を変化させます。ギターでいう チョーキング レガート奏法等を表現するのに欠かせないメッセージです。

 
   
   
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