|
奄美を代表する詩人&政治家 泉 芳朗(いずみ ほうろう)「世紀の焔」 無言の嵐が 地球をゆさぶっている |
|
「世紀の焔」1929年 泉 芳朗(いずみ ほうろう)
世紀の焔 泉 芳朗 無言の嵐が 地球をゆさぶっている ゆさぶられた地球の表−− 太陽に呼びかける無数の声がざはめいている 暗い陰に咲く黴の花のむらがりの中にも かなしいその花のひとひらにも 生きるものの声があり 叫びがある しかも人間と太陽とを隔てた 此の空間 そして太陽と人間を結んだ幾億の時間 −−それらの存在の何とむなしく歪曲されたことよ! 幾世紀の人々の胸底を吹き過ぎて 尚今日の窓を掠めつつある嵐 その只中にあって人間の冒険のみは出鱈目に続けられてゆく 無劫の空間に狂ひ 無限の時間に燃えわたり そして闇から闇へ 隕石のやうに黙ってかすれて消えてゆく さればこそここに 今在るいきもの おのが無鉄砲とがむしゃらをべんべんと悔いまいぞ おのが退屈なる生涯をむなしく祈りいたずらに呪ふまいぞ 遂に太陽は輝かしい世紀の焔を掻き立てて見せるであらう 人間のみは更にかなしく痛々しく 枯れてゆけ! ●「泉芳朗詩集」 1929年 |
戻る 2000年記す
-----------------------
Copyright 2000-2009
: All rights reserved.
Shouzou Tahara (Japan)
Louis Adamic In Japan
Guide of Noted
Slovene-American Immigrant Author Louis Adamic
Blog–Immigrant Download Ebook for World Diversity!