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エアクリーナーボックスの取り外し

ボックス上のエアーベントホース ブローバイ用パイプ

エアクリーナーボックスの上には、キャブレターから伸びる2本のエアーベントホース(キャブレターのチャンバー内部の空気抜き用)が乗っています。エアクリーナーのそばのバンドで電装ケーブルの束と一緒に押さえてあるだけですので、外して邪魔にならない所に出しておきましょう。

ボックスの前端には、エンジンのヘッド部分から短めのパイプが渡してあります。これはエンジン内部に発生するブローバイガスをボックス側に吸入させるためのもので、これもクリップをゆるめて抜いておきます。

このブローバイガス用パイプ、ある目的のためにわざと外してある車体もたまにあります。

左右1本ずつの固定ネジ ボックス本体のネジを外し キャブのバンドのネジを外す

ボックスを両側から固定しているネジ2本を外し、キャブへのパイプを締めているバンドのビスを4つとも緩めます。年数の経っているネジはなめやすいので、慎重に。

キャブのバンドを固定しているビスはこの写真ではプラスドライバーを使っていますが、純正では六角レンチで外すタイプだったように記憶しています。

オイル抜きホース 手を入れて抜く

ボックスの底にはオイル分を抜くためのホースがありますが、ちょっと狭いので苦労するかもしれません。はめ込むときはまずこのホースからはめ込んでおいてボルト固定はそのあとでやるようにすると良いでしょう。

接合部の掃除 クランプの向き

組み立てる前には、キャブと接する部分をきれいに掃除しておきます。ここに異物がはさまると、わずかなすき間から余計な空気を吸い込んで、エンジンに不具合が出る事があります。

固定バンドは奥の方にも横からドライバーが入れやすいよう、最初でネジ頭の向きをだいたい決めておきます。

マニュアルの標準取り回しでは、ラジエータキャップ直下からタンク後方のリザーバータンクに伸びる細いホースがキャブの3番と4番の間を通ります。ボックスを付ける時にはさまないように注意!

パイプとボックスの間にすき間が出来ている

現物を見るとすぐわかりますが、エアクリーナーボックスとキャブ間にある接続パイプは別パーツになっていて、はめ込んだ上で接着剤で固定してあります。これが古いものだと微妙にすき間が出来ていたり、脱着のはずみでポロッと取れてしまう事があります。作者も1度やってしまいましたが、G17などのゴム系接着剤でエア漏れしないようガッチリくっつけておけば問題ありません。