の幸ちゃん

――埼玉出張の時、室内が蒸し暑くて眠れないので、ロビーのソファーで寝ていた。外から居酒屋帰りだったので靴をソファーの下に隠す様に置いていた。朝礼でブランド物の高価な靴は盗まれると聞いていたので、安物の自分の靴でも、お気に入りの靴は盗まれれば、後味、悪い。少し寝入った頃、私の周囲でゴソゴソしているのは知っていたが、寝入りに鼻で起きられなかった。朝方、目が覚めてソファーの下の靴が無い。(盗まれた!靴泥棒だったのだ)と気付いた時は後の祭り。だが入口土間の風景が寝る前と少し違っていた。バラバラになっていたスリッパもキレイに揃えられていた。気になって靴箱をのぞいた。私の靴もきちんと靴箱の中に並んでいた。犯人は「靴揃えフェチ」の趣味だったのだ。あんな深夜に……。な〜ぜ?

――昔、懐かしグループサウンズのCDを手に入れた。私はタイガーズファンだったが、ケッコー、生バンド+オーケストラが入っているサウンドだった。そのCDにはテンプターズやワイルドワンズの曲が入っている。演奏は殆んどエレキの生ギターだ。当時、流行していた頃はラジオからモノラル音(左右から聴こえて来るステレオ音が一本になった物)だったので、歌詞や曲を覚えるのが精一杯だったが、CDではギターやドラムの演奏が良く聴こえる。自分の当時の思い出も有って、妙にいい曲だと、感じられる。当時、レコードを買えなかった「自分の貧しさが悔やまれる。」人生だった。
@「タバコ一本頂だい」とか「ジュース代足りない」からと20円位、借りる人も居る。こう云う人はまったく返す気も無いし、有りがたいと云う感謝も無い。好意を持ってる人間には貸すけど、(返って来ない)と初めから思っている。2〜3回目も言われた時は(前の分を返してから)と言うと「借りてない」と言う。この程度だ。それ以上、私は仕事以外では口を利かなくなる。今、現場に八千500人も来ている。色々な人間が多いのは事実だ。
A福井の友人に(次の仕事)を紹介して貰いたくて連絡を取った。彼の返事は『紹介した職場でトラブルが発生した時に、俺が責められるから吉屋さんに仕事を紹介しにくい』と云う返事だった。もう、福井にリターンできない。私の気持ちはドーッと暗くなった。
B仕事仲間がパチンコに行くから、私の車を貸して呉れと云う。夕方から私はもう、酒を飲んで居るので、車は必要ない。千円で貸してあげた。2回目は『千円は高い。500円にして』と云うのでOKした。三回目がきつかった。千円分、油を入れるから貸してと言って油を入れない。私の前から逃げる様になった。パチンコで勝てば気前良いが、負けると周囲から金を借りている噂も聞いた。そのおわびも無いまま、ある別の人を介して今度は「金を貸してくれ」と言って来た。どこまで甘える気だ。好意を持っていた人間だけに残念。温泉にも一回、同伴したのに。金より、彼の人間性を見失った事が本当に哀しい。彼は今、何を考えているのか。今の私は、顔も見たくない気分だ。
C今の職場で同じ様な仕事をしていて、喫煙室で20代の青年達が話していた。「お前の日当は一万三千なのだろ?」と。又、お盆休みに居酒屋へ行ったママの息子さんも今の私と、同じ仕事をしていたらしく、『バブルで昔は良かったワ。2〜3の会社に給料をハネられても月給45万円有った。今は、ぐっと少なくなって…』と。私はそんなも貰っていません。又してもユーウツになって来た。
 次には同じ喫煙室で「俺達の日当、一万四千八〇〇円なんだょナ。切りの良い処で一万五千円にして呉れないかナ」と。
 宿に帰って来る人々は、毎日の様に缶ビール、食べたい好きなつまみを買って、食べています。私は宿飯でガマン(?)して、少しでも節約して金、貯めようと考えているのに、ウチの会社の給料、安すぎるのですね。賞与も無いのに、所帯持ち、家のローンが有る人は、これじゃ生活できないですね。反面、私も少し欲が出て来た。保険・賞与がある、会社を探します。こんな年でも、そう考える私です。
D北海道の大家さんから衣類を送って貰った。中には郵便物も入っていた。「道民税」の請求も有った。鹿児島の収入より、今、少ないのに、税金は鹿児島より高かった。又しても悩み。生活しにくい、この人生。ああ、どうしましょうか。
E仕事が一週間分、終わる。一週間、「死」に近付いたと考える。人生ラストに何かひと華咲かせたいのにナ。
F北海道で仕事が終われば、アパートに帰って一人、ゆっくり出来た。鹿児島で出張を一ヵ月位した事は有ったけど、何があってもガマンできた。――だが、新潟は半年以上になる。否、これ以上になるかも知れぬ。職場でも宿に帰っても同じ人間とゴチャゴチャしている。いつも気を張り詰めている。一人で居る場所が無い。朝・晩の車の運転はしなくちゃいけない。病気にもなれない。朝、眠かろうが、休みたい日も休まず、運転だ。毎日、周囲の人の面倒味で気が抜けない。
G常に気は張り詰めている。年下の人間が多いと云うか、私の年齢位になるとソコソコ、威厳も保たないといけない。若いもんに遊ばれていても本気で怒るのも大人気ない。
 それらの緊張感で夜、眠れぬ日も続く。
――これが今の私の「八方塞がりの悩み」なのである。

そして又、一人、私を悩ます人間が表われた。
この件は次の投稿で書きます。



 今年のかがり火はどんな様子だろうと、気になる季節になってきた。
日程を見て驚く。こちらでも満を持して組んだイベントと同じ日でした。

 10月19日「坂本長利ひとり芝居」「土佐源氏」山口県出身の民俗学者宮本常一が戦前、高知県梼原の本馬喰からの聞き書きを元にまとめた「土佐源氏」を、坂本さんが一人芝居化。
盲目の老人が男女の情話を色ざんげを込めて演じる。1967年から西欧、南米、アジアなど海外十カ国でも公演。回数は約千百回となる。
坂本さんは舞台俳優だが、最近ではフジテレビの「Dr.コトー診療所」の村長役でおなじみ。来年はNHKテレビの「坂の上の雲」に出演する。
(宇部日報の記事より抜粋)

 40年もの間、乞食になり下がった老人の色話を語り続けた俳優は80歳を迎えた。いつかこの舞台を見たいと思っていたら、自分が企画をすることになった。
7年前、東京でお世話になったNPO団体の代表が「須田、やるなら早いうちにやったほうがいい」と段取りをつけてくださった。

今日は10月4日。あと半月後に行われる舞台。反響は小さくない。
宇部や下関ならわかるけれど小野田でやることがすごい。
とかく文化がないと地元の方たちが嘆いているのを、よそ者としては悲しく見ていた。
単なるエロ話に終わるか、そこに人間の機微や情念が溢れるか。

来年、こんな芝居をかがり火でやるのはどうだろう。
百目蝋燭と地声での一発勝負。しかも中身は色懺悔。



       
 第4回かがり火コンサート

 10月19日、さわやかな秋空がひろがった。
今年はビオトープ(揖宿神社裏)の新設ステージで、恒例のかがり火コンサートが開かれた。来られた近隣の聴衆は200人ほど。和・洋・中の妙なる音が鎮守の森にこだました。
17:00から神事が始まり、ビオトープの太陽光発電装置の点灯式と、ステージのテープカットが行われた。太陽光発電装置設置は三菱商事鹿児島支店長田中 博氏の尽力によるもの。田中さんもこの時を心待ちにしておられたようで、秋の夜長、寛ぎの表情をされていた。三菱商事が1NPO法人に多額の寄付をするのは初めてのことだそうだ。その気概に心から敬意を表したい。
コンサートの内容は和太鼓、琴、尺八、ギター、バイオリン、中国琵琶演奏などと多彩。ふるさとの実力ある演奏家たちがどこからともなく集まった風で、皆さんにも好評だった。このコンサートはささやかながら、今後も多くの人々に支持されていくだろう。
      



              

 お腹の痛いのが4〜5日続いていた。
 先日受けた健康診断で胃の再検査が必要とも言われていたので、思い切って胃カメラの検査のついでに大腸の検査もしてもらうことにした。
その事を女房に話したら「野菜が少なかったから便秘でお腹が痛いんじゃない?」との返事。そう言われたら気分的に楽になり少し痛さが和らいだ。
 検査の前日から検査用の食事にして、夜中からトイレに何度も行った。痛さは殆んど無くなり、検査をしなくてもいいのではと思ったが、検査を受けた。結果は十二指腸潰瘍との事。
 同僚から「ストレスですね」と言われた。
ストレスなんて無縁のような生き方をしてきたので、人並みに悩み事が有るのだとかえって嬉しい言葉だった。
 その事を浮来亭の飲み方のときに少し威張ってしゃべったのかもしれないが、十二指腸潰瘍の病人なのに皆からバカにされ心配もされなかった。実際にお腹の痛さはなくなったし、その日も気にしないで飲んでいた。
 寝る時に真剣に痛くなった原因を考えてみた。胃の再検査といわれた事を気にしていたのかもしれない。でも「便秘じゃない」と言われて安心したのか痛くなくなったわけである。「病は気から」がはっきり証明されたようである。



 「元気な彼岸花」      皓以兆

 残暑厳しい中、皆さん元気に過ごしていますか?今年は 石油が以上に上がり、仕事に休暇に車を使っている現代人にとっては、大変な時代です。 あるときテレビを見ていたら、車の通勤をやめて、自転車通勤に変えた人が、インタビューに答えていました。駐車場代がかからなくなり、もちろんガソリン代もかなりへった。そして、自転車通勤のおかげで、体が鍛えられたと話していました。ものは考えようだなと思って、観ていました。
牛肉1kg作るのに、水や飼料が何百リットルやキログラム必要だそうです。牛肉の代わりに 鶏肉や豚肉に変えたら、かなりの資源が節約できる。もちろん、豆腐などだったらそれ以上節約できる。我が家のささやかな畑で、今年もトマトやオクラ、ナス、きゅうりなど家族3人分には充分過ぎるほどの収穫がありました。どの野菜もみずみずしくとてもおいしいでした。
使っていない少しの土地を耕すだけで、野菜が出来ますよ。一度試してみたらいかがですか?
さて、会社の通勤の途中アスファルトの間から、彼岸花がきれいな花を咲かせていました。 よく、テレビでアスファルトの間から大根が育っている映像が流れたりしますが、ほんと植物はたくましい。植物は動物のように移動できないわけですから、そこでがんばるしかない。
私も日々の中で つい弱気になったり、くじけそうになることもありますが、この花を見ていると、ほんと励まされます。今日は車に乗らず、歩いて彼岸花の写真をとりました。
たまに歩いてみると、車では気がつかないことがたくさんあります。永く山に登っていないので、体がなまっています。時には 歩いて体を鍛えようかな。










   縄文の森をつくろう会より

◆10月19日(日)午後6時に揖宿神社内の「てんちの杜」で第4回かがりびコンサートが行われました。会員の設計施工、そして2年前から伐採していた杉の木を利用しての立派な舞台でのコンサートでした。出演者にも素晴らしい演奏をして頂き、大変素晴らしい時間と空間をもてました。
◆菜の花館の北側の新田の名前を「御領ケ池」でと提案しました。五郎が岡は昔は御領ケ岡と呼ばれていたそうです。会員で草を刈って新田が見えるようになりましたので、5〜6台停める事の出来る駐車場も有りますから、横を通るときは見てください。鳥が沢山遊んでいるそうです。でも鳥の大事な場所ですからそっと静かに見てください。
 なお、この調整池(新田のこと)は住宅地近くの止水域で多くの種の水鳥が安定的に観察される場所としては希少価値が有るとのご意見も伺っております。その為にもアシの侵入を防ぐことが大事であるとの事ですから、定期的にアシの除去をと考えております。ご協力をよろしくお願いします。
◆11月の恒例の「どんぐりコマ回し大会」は今年は日程が折り合わずに行われなくなりました。期待していた方には本当に済みませんでした。来年はする予定です。
◆10月17日にアサリを研究している福岡の華田さんが見えられ、宮ヶ浜の海岸に昨年撒かれたアサリの調査をして頂きました。流されていて数は少なかったのですが、アサリが育つ環境であると教えられました。宮ヶ浜の方達と協力してアサリを増やしたい物です。



季節の変わり目です。お身体には充分気をつけてください。そしていつものお願いの原稿をよろしくお願いします。


トップページへ