の幸ちゃん

『新潟・浜茶屋風景』
 出張先の宿の道路向こうは海だ。5月頃からサーファーも来て浮遊していた。海の家(浜茶屋)が七軒程。パタパタとインスタントハウスの様に建ち上がり、人と車がごった返す様になった。土産物店もオープンし、夏の観光地っぽくなって来た。仕事仲間も土・日はバイトしていて客の呼び込み、駐車場の整理、洗い物等している。
 来た時とガラリと様子が変わってしまっている。数回、私も生ビール片手に宿の親父さんとダベっていた。女子高校生や人妻が水着姿でなまめかしい姿でチラフラしている。
 随分と目の保養をさせて貰った。久しく恋人の居ない私は夜に夢でも見そうだ。
『四冊目の手帳』
 新潟へ出張に来て「出張日誌」なる物を書いている。仕事の打ち合わせ、プライベートな用事、約束、買物メモ。電話の発信・受信、郵便物の発送・到着等。内容は豊富だ。勿論、「浮来亭」原稿用のメモや寸評、下書きも有る。仕事がいつ迄か判らない状況のまま、四冊目を購入。いよいよ八月に突入してしまった。
『出張悲哀』
 仕事が一段落して、次々と故郷に還って行く人々が居る。朝礼してあいさつして去って行くだけ。同じ宿で同じ釜の飯を喰い、あいさつし合い、冗談を言って食堂で一緒に飲んだ。情が移りかけた頃、皆、去って行く。一生、友達になりたい人間も居たけど、私は帰る故郷も無い。又、「風来坊」だ。朝礼でちょっぴり涙ぐむ、私だった。
『広いぞ!新潟平野』
 北海道も広いと思ったけど、新潟平野も広いです。酪農地有り、直線道路の長い北海道に比べ、新潟は見渡す限り、田畑で平坦。やたら広くて、米が出来て、酒やせんべい、おかきが作れるハズです。温泉に行く途中、そんな風景を見て、つくづく、そう思った。鹿児島には残念ながら、こんな風景、有りませんね。

『後日談』集(あとで書きます)編
A「福井県の旅館」でバイトしてた時、客が怒った理由。――「忘年会」でコンパニオン(酒を酌して呉れたり、飲み客の相手をする人)を呼んだが、延長時間をを依頼したのに、コンパさんは追加料金を請求し、代金を旅館側が払うか、コンパさん会社に払うのかで、もめて…。客はいらだつ。コンパさんは「帰りたくて」泣き出す始末。厨房に居た社長、奥さん、我々が食事中の処まで、やって来て、グダグダ言っている。私は例のスキンヘッドで黙って聞いて、飲んでいた。私の方へ視線をチラチラやり、「店の用心棒」とでも思ったのか、段々と敬語になって来て…。社長の小学息子さんも、「あのおじさん、何、変な事、言ってるの」と言い出し…。何とか、その場は、収まった。――処が、翌日位に暴言はいた人々は、あの赤い自販機で有名な会社の人で、旅館にジュース交換に来ていたとか…。
B 居酒屋で出会った青年と温泉に行ったり、ドライブしていたが、アパートに連れて来れば、コンセントを見るなり携帯の充電を始めるし、断わりも無くとムカッと来ていた私。他にも色々、気になって教育・しつけの積りで、彼に大きく成長して貰いたくて、時々、口を出していたが、「いちいち、ウルサイな」って棄てゼリフ残して、出て行った。――でも彼は右目に障害が有るので、友達が出来ないのか、時々2(ツー)切りして、電話して来ます。今、どう対処して良いのか判らぬ私です。助言が有りましたら「浮来亭」まで。(以下、次回)

★「芝峠温泉」
 新潟県柏崎市から国道252号線を松代と云う町まで車で走る事40分位。山中にアカ抜けた温泉に出会える。露天風呂の水面が、向こう側の緑の谷間へ流れ落ちて行く様に見える。圧巻だ。食堂では地元で獲れた里いもの煮っころがしとが、200円位のおつまみで食べられる。パートのおばちゃんも地元出身風。ソバつゆが塩辛くなく、さっぱり。2回、リピートした位だ。
★「太古の湯」
 新潟に寺泊と云う漁港が有る。カニだの魚介類を販売しているし、ホテル・旅館・温泉が多く、土産品店も建ち並び、観光客も多く、駐車場が少ない(?)ので、GW、盆休みは大盛況だった。その中の温泉に行った。TV・CMで見つけて訪ねた健康ランド風。新潟は海水温泉が多く、湯が塩っぽいのが特徴だ。だだっ広く、ガラス越しに日本海もたっぷり堪能出来る。
★「極楽湯」
 新潟の次に大きい町が、長岡だ。国道8号線添いにニュータウンみたいな街が出来ており、その中にこの温泉は有る。電気風呂も有るし。内装もキレイで食堂のメニューも都会的。洞窟みたいな寝湯も有る。蒸気で暖めて有るが、少々薄暗い。ドアを開けて入ろうと思ったら、男性一人が中座で居る。――何か恐くなって、入らずドアを閉めた。そんな空間に男二人で居たくないからだ。車を50分位、走らせなきゃ行けないけど、電気風呂が有るのが魅力だから、又、行きたくなる。
★上越「七幅の湯」
 ここの健康ランドは凄い。かめ壺みたいな風呂釜が七つ位有り、湯種もそれぞれ違う。露天、寝湯も有る。普通のサウナも有るが、一番の特徴は次の様な薬草サウナ。まず、丸い大きな円を想像して下さい。円の周囲は椅子状になっており、座ると、背中をゆっくり、湯が流れている。足元には足湯の如く、20〜30Cm位しか、湯は貯まっていない。円の中央には薬草袋が置いて有り、室内中、薬草の匂い。室内に薄暗いが、足湯の中(台下)に、スポットライト的灯りが三つ位。幻想的なのが魅力。一〜二人位だと、ゆっくり寝ていられる。
――以上、最近通っている新潟の温泉でした。次回、少し小さい温泉を書きます。

『酒と記憶障害』
 もう、ダメです。酒を飲み過ぎ、風呂に入る前とか、酔った勢いで、どこかへ物を移動してしまう。少し醒めた頃、その物を探すが見付からない。財布の時は現場・仕事関係の物も入っていた為、職場関係の人にも知れて、呆れ顔。三回もやってしまったので、遂に酒を止めてしまった。あんなに一番、好きだった物を。健康上に何か良い変化がが有ったら、又、書きます。



 
                


 あれ?ちょっと違うなあ!と思った。
 一月前頃から「乃南アサ」という方の本が気に入って読んでいた。どこが気に入ったかというと、人の嫌な部分を描いていたから。どちらかと言えば「山本周五郎」が一番好きな作家であるように、読んだ後が気持が良いから人の温かさを描く方が好きである。
でも、乃南さんの本は興味が持て楽しみが増えた。直木賞も取られていて納得した。
 それが、今回図書館から借りてきた本は面白くなかった。
 寝る時に考えて分かった。乃南さんの全ての本を期待していたからだ。
 でも第一印象が良かったからこれからも期待して読むに違いない。
 明日から、とにかく第一印象を大事にしようと心に誓って寝た。




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 五人番の新たな発見

五人番のアコウ移植後4年。アコウは年々逞しくなってきた。9月4日、4周年を記念して20人ほどが集まって飲ん方をした。

その4周年のプレゼントかもしれない。指宿宮ヶ浜の旧家から昭和30年代の写真が多数出てきた。その中に、大渡海岸の五人番のアコウに遊びにきた家族写真があった。たこ足のように伸びたアコウの根の上に腰かけて、皆でお茶を飲んでいる。裏山はまだアコウに迫っておらず、アコウの後ろにススキなどが見えるので、9月前後の季節だろう。

 昨年5月、島津藩異国船番所(五人番)番兵の子孫山下末雄さんからお手紙を頂いた。その中に戦後の五人番の様子が書かれてあった。「アコウの木は、私たち五人番出身者の者にとっては命の母でありました。・・私たちは、アコウの木より湧き出る水を汲み大きな瓶に汲み置きして生活しており、小学校の高学年になれば桶に汲んだ水を天秤棒でかついでの水汲みが日課でした」「アコウの木より湧く水量も当時は多く、私たちは崎の川(さんの川)と呼び、洗濯も下流でしていました。また子供の頃はこの川を塞き止め、うなぎの稚魚や海老を捕まえて遊んだものです」
 五人番で臨検を受けた船は、ここで水の補給もした。船に水桶を運び込むために、五人番のアコウの前には波打ち際まで長い石畳があった。その石畳は昭和40年頃まであったという。現在は船のとも綱を巻いたという岩のほかは、石畳とわかるようなものはなくなってしまった。
 たった一枚の写真が多くのことを語りかけている。

     




●浮来亭と縄文の森をつくろう会の違いを良く聞かれます。浮来亭に集まってくる方の多くが、いや殆んどが縄文の森をつくろう会のメンバーです。でも違いといえば、浮来亭は毎週金曜日に集まって、どんなことが有ったとかこんなことが楽しかったとか、これはどう思うか?と話に熱中する場です。その熱中する話の多くを縄文の森をつくろう会で行動している訳です。堅い話が多いから行くのはちょっとと言われる方もいますが、決してそんなことは有りません。野球の話も出て来ます。
 色々は方が来て色々な楽しい話が聞かれればと、いつも思っています。
 毎週金曜日の午後8時に千円持って(飲み物持参の方とお酒を飲まない方は要りません)遊びに来てください。
●10月19日・午後6時・揖宿神社内てんちの杜で「かがり火コンサート」があります。素敵な演奏が聴け、入場は無料ですので、是非お越し下さい。但し駐車場がやや少ないですからあしからず。



 朝晩、急に涼しくなりました。身体には充分気をつけてください。
 もし、原稿を寄せていただけるのならとメールアドレスを記しておきます。
 rentarou@po.synapse.ne.jp




 
縄文の森をつくろう会より

◆9月4日は「五人番のアコウ」を移植した、4年目の記念日でした。20数名が参加して草刈りをし、アコウの成長を喜び合いました。その後の懇親会が大変弾みました。

◆「てんちの杜」の9月始めから工事していた『太陽光発電』と『ウッドデッキ』がそろそろ完成します。
その完成記念を兼ねて例年行ってきました『第4回かがり火コンサート』を企画しました。
日時10月19日(日)午後6時
場所指宿神社内「てんちの杜」
先立ちまして午後5時30分に
太陽光発電とウッドデッキの完成式典を行います。
是非起こし下さい。
但し、駐車場が少ないのでよろしくお願いします

◆会のメンバーから樹木医が出来ると思います。試験に合格し後は講習を済ませればよいとの事です。大変嬉しく又誇りに思いたいです。
◆又。今年度の毎月1回「森の学校」の研修に4名ほど参加しています。
工具の使い方・作業の注意点等の多くを学んでいるそうです。これもまた大変嬉しく誇りに思いたいです。

◆9月13日に昨年も交流を持ちました鹿児島の「四季の会」主催のクラフト教室が指宿小学校で開かれました。宮ヶ浜の緑の少年隊の参加で大変楽しく開かれました。

◆同じく9月13日にビオトープの研究をされている方数名が鹿児島から見えられ、てんちの杜・五人番のアコウ等数箇所を見て頂きました。
その時のお話で菜の花館の向かい側で自動車学校の横辺りになる沼地は県内でも見られない場所で鳥やトンボ等に取っては欠かせない場所との事でした。縄文の森をつくろう会としても何とか大事に守りたいと思っています。


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