の幸ちゃん

「私のダイエット話」
酒を飲む時のツマミを殆ど止めた。食事した後位に舐める程度に酒を飲んでいる。脂肪物の食事を全てと言っても良い程、止めた。スーパーの中でフライパンで何か炒めながら試食をすすめていたが、その油の匂いだけで吐き気がして来た。食事は地鳥刺、魚の刺身、焼き魚、生野菜等だが、煮物で少しは脂も取っているので、死にはしないだろう。外国のマジシャンが44日間、水だけで生きて、26キロも減量したとの事。――残念ながら、私の体重は減っていない。★(だから、どうだって言うの?)と思われて、まるで穴埋め的な内容で申し訳ないが、突然、昔の色々な事を思い出したりする。懐かしく書いてみたい。――「日本一周」の時、北海道から本州に還る時に青函トンネルを通らずに戸井港から青森・大間崎へのフェリーに乗った。(地図に航路は書いてない)トンネルより料金も安く最短距離だ。(次に長い航路、函館〜大間崎も有る)夕方、少し寒くなり、大間崎漁港の居酒屋スナックで世間話をして飲んだ。まるで「*さかなはあぶったイカで良い…」と唄が出て来そうな、松本清張さんが小説の舞台に書きそうな場所だった。車中泊しながら、私も小説を書きたい気分になって来た。犯人は警察のウラをかいて、地図にない航路から、都会へ逃げるトリックなんて…。ああ、又あの港町に行ってみたい。人情味有るママさんが居たっけ…。「簡単料理」「タイヨー」でも販売しているナーン(インド風パン)が有れば(食パンでも可)、ピザ風の物が出来ます。ナーンを皿に並べ、マヨネーズをまんべん無く散らす。トマトのスライス(夏はオクラでも可)等、生野菜を並べる。チーズのスライスか粉チーズ等をかけ、レンジで温めるだけ。トッピングもお好きな物を。市販のピザをまねて、有り合わせでも、盛って下さい。「野菜話アレコレ」流しの下にトマトが苗吹いて来た。寒くなって来たのでハウスの路地の中に2本共、植え換えた。来春から元気に育って実を点けてくれば、良いが。●苗を植えているが外葉をゆでて和え物にして食べている。ブロッコリ等もキャベツ類なので、茎も葉も食用可です。●貰ったヤサイの三分の一は種子や苗にしようと、里芋・唐芋はプランターで飼育中です。ニンニクはサヤごとはずして、プランターに植えてみて下さい。すぐ、芽が出て来ます。炒め物・ゆでて、サラダにも使える筈です。――食べ残した物は肥料を制作中です。本当に来春は楽しみです。豊作!豊作?「ちょっと独り言」生活資金にと定期預金をん十万円解約した。利息が一円だった。国税・県税欄も0円だった。――国税が減少する筈だが、銀行が苦しくなれば国税で助けて貰えるのですよね。あの預金に付いていた利息はどこへ行ったのでしょうか?政府の方、国民も助けて下さいヨ。ちょっぴり複雑な気持ちになって来た。「11月でも」上半身、裸でも良い日があった。昼は扇風機で、夜はコタツ。指宿はどうですか?――どうか皆様方も、良いお年をお迎え下さい。楽しい年末・年始が有ります様に……。

  
選択

「トランプをめくって、二分の一の確率で正確にカードの番号を当てる人間が、わが国の超能力研究所で見つかった」
 そこまで言ってから、男は半分白髪が混じった髪を両手で整え、からからに乾いた喉を潤すべく水を口に含んだ。男の目の前にいるのは、魔女のような格好をした黒ずくめの老婆だった。
 老婆は空になったコップを見て、「水を飲みますか」と訊ねた。
 男は首を横に振った。「結構だ。のんびりしている時間もないもんでね」
「そうですか」老婆は言った。「さっきの話を聞いていると、カードの番号を当てるその人間に透視の能力があるということになりますが、二分の一の確率では話になりません。カードの番号ぐらいなら百パーセントの確率で言い当てる人間を知っておりますぞ」
「たしかに、私も最初に聞いたときは、その程度の透視能力なら、膨大な国家予算を割いている超能力研究所に入所するまでもないと思った。でもね。その男の能力は透視ではなく、予言なんだ」
「予言ですか」
「ああ。だから、ここに来たんだ。あなたなら占いや予言のことに詳しいと思ってね」
 老婆は口を閉じたまま頷き、男の話に聞き入った。
「昨年のことだが、あなたはどこの球団が優勝すると予言した?」
 老婆は戸惑った表情を浮かべてから「阪神」と答えたが、すぐに言葉を続けた。「ダイエーが日本一になるということまでは占えませんでしたが…」
「さすが超一流の占い師だ。あなたも阪神が優勝すると予言したんだな」
「はい」
「セリーグは大方の予想を覆して阪神だった。じつは、その男もセリーグ優勝は阪神と予言した。でも日本一の予言は外れた。確率的には二分の一だ」
「はい」
「大事なことは、彼の予言は二分の一の確率で確実に当たるということだ。それは、裏を返せば半分の確率で確実に外れるということでもある。これでは、もろ刃の剣だ。ひょっとしたら外れる可能性だってある。もし予言が外れた場合、この国は取り返しのつかないことになる」
 老婆は静かな口調で訊いた。「首相は、その男に何を予言させたのです?」
「国の政策だ。構造改革か、経済政策。どちらを優先させたらいいかということだ」
「その男は何と答えましたか?」
「構造改革と言ったが、本当にその選択が正しいか、悩んでいる」
「占いならまだしも、なぜ、そのような悩みを、一国の首相が私のようなしがない占い師に打ち明けるんです」
「こんなこと側近たちには相談できんよ。トップというものは孤独な生き物だ。毎日、さまざまな場面で苦渋の選択を迫られる。選択一つで、どう転ぶかもわからない重要な選択だ。だから、今日ここに来た。あなたにも占ってほしくてね」
「構造改革か、経済政策。どちらにすべきかということですね」
「いや」首相は首を横に振った。「答えは決まった。その男の予言にかける。構造改革を優先させる。これは、もう決めたことだ。あなたには、その男が予言したことが当たるかどうかを占ってほしい」
「なるほど、私に占ってほしいことは、万が一に対する補償のようなものですな」
「ああ。その男の予言が外れるとあなたが予言した場合は、次の対策もいまのうちに考えようと思う。もし、その男の予言が当たると予言した場合は、構造改革に全身全霊を注ぐよ」
「政治家とは大変な職業ですな」
「ああ」首相は苦笑いした。「本当は、娘の結婚とか息子の将来とか、そういう占いをしたいんだけどな」
 老婆は口元に笑みを浮かべ、占いを始めた。占いの結果は、首相のみぞ知る。
 構造改革がうまくいくか、いかないか。その答えは数年後にわかる。

 
43

2003年の終わりに    歯笛

 冬らしくなってきた。現在賀状作り中。葉書からはみ出しそうな大きな印石に春風満天と刻る。そのようになるにはまだまだ時間がかかりそう。でもここだけでも吹かしたい。印肉は普通の量では足りないので、大きな皿に山盛りにのせる。トントントンと石に印肉をつけ賀状に全体重をかけて刷り込んでいく。凛と冷え込んだ部屋の中で、体が温もってくるのを感じながら印肉の匂いをかぐ。すると昔隣近所から聞こえてきた杵の音が耳元に蘇ることがある。門松を一家で飾る、凧揚げ、こま回しなど年末年始の風景が走馬灯のように浮かんでくる。これだから年賀状作りは止められない。

 年配の方がよく言う「あっちゅう間に一年が経っとなあ」の意味がわかる年になった。一病二病持つようになると、もう後何年の余命という意識が強くなる。かといって「人の一生は生老病死さ」と言いながら、その一つ一つを自覚していくのはなかなかできるものではない。それぞれの区切りに大祭や節句、正月などを決めて「歳々年々人同じからず」を意識させた古人の知恵に感服。

 軽量化、簡略化、スピード化が進み、昔の祭りや慣習などが形骸化してしまった。「ふるさとの心」を考えると、我々が選択してきた生き方は果たして正しかったのかどうか疑わしい。思いやりや優しさといった古代からあった日本人の心は、すでに縄文の森の中で何千年もかけて育まれてきた。そのふるさとの心が時代と共に急速に失われていった結果、ふるさとの景色も人の社会も壊滅状態にある。この土地に生まれ育つ者に充分与えられるべき養分が、もはやこの風土には残り少ない。数千年にわたり貯えられてきた自然の力が目に見えて衰えてきている。「南九州という所は何でも良く獲れ、人は思いやりと優しさに溢れ、豊穣をもたらす山ノ神、海ノ神がのさった場所なのです」一昨年亡くなられた都城の民俗研究家鳥集忠男さんの言葉。どうやって食べていくか。どうやって子供を育てていくか。そういう問題のほかに「ふるさとの心」をどうやって残し伝えていくか。鳥集さんはふるさとの民俗芸能などを発掘し、「都城1000年の森をつくろう会」を立ち上げながら亡くなるまで警鐘を鳴らし続けた。その心もしみじみ伝わってくる年になった。

 去年植えたイングリッシュオークの木が、今年の夏すっかり枯れてしまった。しかしそれから2ヶ月以上経って、残っていた根から新しい芽が出てきた。多くの人が心配して木を見に行ってくれたので、オークの木が我々の気持ちに答えてくれたのだろう。不思議なことだった。5年前1000年の森をつくろう会から頂いてきたどんぐりが大きくなって、今背丈2メートルを超えた。アラカシだった。近くの小学校にそのアラカシを移植した。念のためそのどんぐりはどんな経緯で我々に渡ったのか聞いてみた。約4000年前の縄文時代の貯蔵穴から発掘されたどんぐりの二代目だった。そんなことがあるのかと仰天した。信じられないことが世の中にはあるんだと皆も目を丸くして驚いた。自然の回復力を信じ、我ら一人一人が持つ力を信じ、できるだけの事をしていきたい。

  
   
   蓮太郎

 仕事が終わる時間になったが、気分がすぐれない。精神的にも肉体的にもである。なぜかと言うと、この6日間で5回の飲み方があったからである。今日がその最後の5回目の飲み方である。昨夜も続くから早めに切り上げようと思っていたのに…、1時半になってしまったし、飲み過ぎでやや二日酔い気味である。いや四日酔いであった。
 風呂を済ませ気を引き締めて飲み方に臨んだ。途中までは初心(二次会には行かない)を忘れずに飲んでいたが、何年か振りの知人と会い話が弾んだ。私のことを心配もしていてくれてた様子が良く分かり大変嬉しかった。もう70過ぎなのに大変元気である。ついついこちらも元気になってしまった。
 一軒行こうかと言う事になり、昔行っていた店に顔を出したら、又々話が弾み、もっと元気になってしまった。
 次の店では若い女性に会わせて歌をたくさん歌った。もう最高の気分であった。
 お腹が空いて来たねといって居酒屋に行った。おいしい魚がたくさん出てきた。残すのはもったいないと全部食べてしまった。それで時間もかかり飲むほうもすすんだ。結局2時半だった。
 次の日、二日酔いになっていなかったし気分もすっきりである。休みという事でもあるのかもしれないが、どうもそれだけじゃないようだ。楽しく飲んだからであろう。飲まないほうが良いのではと少しでも思って飲むのは精神的にも肉体的にも敵のようだ。
 寝る時に思った。今月はまだ後3回の飲み方があるが、もう大丈夫だと。


昔の商店       “俳苦?”

焼酎:私は都会ナイズされた“白波”が好きだ。先日、長崎鼻に行って来た。天気は良かったが、竹島、薩摩硫黄島は見えない。帰りに酒などを売っている店でこれを買った。  

1700円という。“えっ?”。まあえーか、駐車場代(例の1000円以上の買いをした人は無料)を払ったと思えばと考え、しぶしぶ払う。大牟礼の旧繁華街通りに田中店(当時は米屋)というのがある。ここでは1600円、毎年カレンダーを頂いているので時々お願いしている。駅の近くにバッカス(ギリシャの酒の神様)という酒専門の小売店がある。ここの白波は(日によって変わることもある)1410円である。

指宿市長が市政だよりで、昔は商店街にある小売店が住民の一つの交流の場としてそれが廃れてゆくことの寂しさを述べていたが、上記のような価格の差があるのではいかんとも仕方がない。大量仕入れや輸送コストによるこの価格差を少なくするには公共事業体での大量仕入機構などが考えられるがこれもまた莫大な資金のかかる頭の痛い問題ではある。


★初日の出を見る会のお知らせとお願い
 ・準備 31日午前9時から浮来亭
 ・元旦の朝は5時に太平次公園
  共に御協力をよろしくお願いします。
★1月10日の駅前でのナイトバザール
 菜の花マラソンの歌が生で聞けそうです。
★1月11日の菜の花マラソン
 ・菜の花咲かせ隊のブースが会場に出きる予定です。
 ・午後5時過ぎから、ケナフの残念完走証を配りますのでゴール付近のテントに遊びに来てください。
★植樹祭
 ・2月21日に池田湖のエプロンハウスで植樹祭が行われる予定です。詳細は次号にて。


 本当にあっという間に一年が経ってしまいました。
 今年は浮来亭が100号を突破した記念の年になりました。100号の後、休刊宣言をし二ヶ月休みましたが、これからは原稿の集まった時にという事でまた発行する事になりましたのでよろしくお願いします。出来ればどなたか執筆・編集をご協力願えればと思って居ります。
 どうぞ、良いお年をお迎え下さい。



トップページへ